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性能
 | 2018.12.06

貼れば本当に涼しくなる??遮熱シートの効果を解説しました。

遮熱シートって知っていますか?

販売している会社さんのHPをみると、太陽からの輻射熱をカットして室内への熱移動を防ぎ、室内が涼しくなるという説明です。

アルミ製なので太陽熱を効率的に反射し断熱材への熱の移動まで防止するそうです。

HPを見ると、明らかに室内温度が低くなっているデータも表示されていますので、効果がありそうな気がします。

このような動画もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=W-pF8dd1Q34

色々な商品がありますが一番メジャーなのはこの商品です。

これを使えば、簡単に夏涼しい家が出来そうな気がするのですが。

しかし上記の実験動画を見て頂ければ分かるのですが、この実験は材料に直接熱源を当てています。

この理屈を適用すると建物の一番外に貼る必要があります。でも、外壁の外側に張る分けには行かないでしょうしね。

そもそも壁の中には断熱材が入っています。また通気層と言って柱と外壁の間に空気を通します。

要するに動画の条件が全く違うのです。そこで色々と調べたところに非常に良い文献がありました。それがこれです。

簡単に言いますと・・・

無断熱の住宅なら効果がありますが、断熱材の入った住宅では全く効果が認められないそうです。

断熱材の熱抵抗値(R)が1.0以上であれば、その断熱材が同じ効果を発するので必要ないそうです。

因みに、1.0の数値を持つ断熱材は厚さ38㎜程度のグラスウール程度です。

38㎜のグラスウールさえも入っていない家であれば効果がありますが、そんな家はないと思います。

でも、このようない効果の良く分からない材料は多いです。

恐らく、この材料を使用している住宅会社は、こんな事も全く調べずに使っているはずです。

これでは無駄な出費にしかなりません。

他の部分にお金を回した方が良いですね。