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ホーム > ブログ > ブログ > 性能 > どの断熱材を使えば良いのか?
性能
 | 2020.02.27

どの断熱材を使えば良いのか?

「どの断熱材を使えば良いのですか?」

この質問をする方は多いようです。

熱心に勉強をしている方に多いようです。

ネットで検索しても、このような質問が多いですし、色々な論争もありますね。

また、住宅関係者のブログやメルマガでも、「どの断熱材が良いのか?」を語られている事が多いように感じます。

「セルロースファイバーが最強!」

などと言われている方もいますね。

「壁体内結露を防ぐには羊毛断熱材が良いです」

などと書いている方がいますが、そもそも断熱材役割は壁体内結露を防ぐことではありません。

ですので、調質効果を期待して断熱材を選ぶのはおかしな事です。

ここは動画でも解説していますので、参考にして下さい。

他には、

「気密性能を高めるには発泡ウレタン断熱材です!」

などと書いている方もいますが、これもおかしな話です。

断熱材を使う本来の目的は、気密性能を上げる為ではありません。

そのような目的で断熱材選びをしてしまうと、気密性が高いけど断熱性は低い家になってしまう事もあります。

まず、このような質問に対して100%正しい回答はありません。

断熱材選びは、地域にもよりますし、作られる住宅会社の施工レベルにもよります。

仮に数値が良くても、施工が悪ければ効果は発揮されません。

また、カタログ数値は良くても、長期的な劣化が懸念されている断熱材もあります。

そもそもプロの間でも、100%自信がある方は絶対にいません。

以外に感じるかも知れませんが、本当のプロ程安易に断言しません。

100%自信があると言う方がいるとしたら、そのような方は逆に危ないです。

怖さを知らない人間ほど、断言します。

カタログの数値を使い、断言をします。

しかし、消費者の方が簡単に答えが欲しいと考えるのもマズイのです。

そこを逆手にとって、断言をする住宅会社の方もいます。

例えば、大手ハウスメーカーさんの展示場に行くと、

「鉄骨造は木造よりも地震に強いのです!!」

などと言われる営業マンさんがいらっしゃるそうです。

しかし、耐震性能は、鉄が強いとか木が弱いとかで決まる事ではありません。

耐震等級2の鉄骨造よりも、耐震等級3の木造の方が、地震に強いのは、構造設計では常識です。

私の師匠である松尾先生が常々言っていますが、

「自信たっぷりに偉そうに語る方に限って、実際には偏った情報しか知らない」と言うのが鉄則です。

「また、そのような方は勉強はしてはいるが、実際に現場で施工をチェックしたり測定をしたりしていない事が多い。」とも言われます。
最後に、

私が考える、怪しいプロの見分け方は以下の通りです。

1.簡単に断言する。「大丈夫です!」「ご安心下さい!」という言葉を多用する。

2.長所と短所の両方を説明しない。

3.現場監理の経験がないし、現場にも行かない。

4.理屈は知っているが、実際の方法は知らない。

5.カタログ数値や計算値ばかり強調する。

6.質問にまともに答えない。「後で聞いておきます」などと言う。

7.経験は長いが、資格は少ない。

以外に合っていると思いますが、参考にしてみて下さい。