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ホーム > ブログ > YouTube > ①青空に照らされた床断熱があった②HPやカタログよりも現場が正しい理由③文面で交わす信頼と本当の信頼④土地に住むのか?家に住むのか?
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 | 2025.06.15

①青空に照らされた床断熱があった②HPやカタログよりも現場が正しい理由③文面で交わす信頼と本当の信頼④土地に住むのか?家に住むのか?

今回は、私が配信させていただいたメルマガに対する感想をご紹介します。

まず1つ目の感想です。

「いずれの専門職でも2極化が進行中ですが、僧侶の世界でも建築業界に似た酷い例がたくさんあります。三条大橋で托鉢僧の格好している怪しい輩とか、amazonで依頼した僧のお経がトンデモなく下手だったとか宗教界でも酷い話がたくさんです。もっともちゃんと僧籍がある僧も、大寺の金満僧であったり、昭和のやり方にしがみつく頑固老僧であったりするのが現実。死後ちゃんと冥土に導いてほしいなら、生きているうちにちゃんとした僧に縁をつないでおくことをおすすめします。(我田引水ではありません。)」

職人さんは今、二極化どころか、三極化・四極化している感じがします。他の動画でも言いましたが、床のグラスウールがむき出しで青空に照らされている現場があって、本当にショックを受けました。それも聞いたことのあるような、地方では大きな住宅会社さんがやっているわけです。ホームページには立派なことばかり書いてあるのに、現場を見ると「何だかな。」と思ってしまいます。

私はお寺さんのことについて言う立場にはないですが、この方が言うようなお坊さんもいるんでしょうね。私の地元のお寺さんはほんわかとした雰囲気がありますが、都心のお寺だと、お寺の土地に駐車場やマンションを作って、随分儲けている人もいると聞いたことがあります。これ以上言ってしまうと問題が出てくるので、ここで終わりにします。

2つ目の感想です。

「自らの言葉で語られる小暮社長は、特に家づくりについては本気で取り組んでおられると思いますし、ご自分に正直な方だと今回のメルマガで実感できました。お施主のお言葉がその事を表してると思います。信頼ですね。先日、施工にミスがありリカバリーを確認してきました。ミスをミスとして施主に伝えるのは当たり前なんだと思いますが、HMや小生が却下した工務店なら穿った見方かも知れませんが、黙っていても施主側には判らない事もあると思います。人がやる行動ですから100%はあり得ないし、求めるものでもないかも知れません。小生も何度も経験しましたが、事後対応にこそその人間や会社の真の姿が見えるのではないかと。今は外構部で少し考える事があり、頭を悩ましております。追記:ルームツアーを羨望の眼差しで拝見致しました。私には手が届きませんが(笑)。」

本気というと、寝食を忘れてひたすらやっていくというイメージがありますが、そういうことでもない気がします。私の中では、ただひたすらに間違ったことはしないということかなと思います。「何となくこうやった方がいい。」とか「こうやらないとまずい。」とか「これはダメでしょ。」ということはせず、淡々とやっていく感じです。かといって手を抜くわけでもないので、「力を入れて頑張っています!」というのとは違うかなと思います。

あとは何と言っても、お施主様に対する信頼というところです。変に捉えられたら困りますが、決してお施主様の信頼を得るためにやっているわけではありません。結果としてそれが信頼ということになるんだろうなという気はしますが、信頼を得るために頑張っているというよりは、「これをやらなきゃダメだろう!」ということをやっていけば、信頼に繋がるのかなと思います。

100%というのはないので、同じように仕事をやっていても、お客さんによっては満足してくれていない人もいると思います。事実として、過去にそういうこともありました。あまり言うとまずいですが、「俺も一生懸命やっているんだけどな。」「それを言われてもな。」と、ムカッとしてしまいました。これは視点の違いです。ちゃんと断熱・気密をやって、ちゃんと設計をして、職人さんも一生懸命やってくれて快適な家になっていても、「この杉板は割れている。」という感じのことだけを言われると、やっぱりカチンときてしまいます。

ミスはない方がいいですが、人間だから凡ミスはあるじゃないですか。柱がないとか、曲がっているとか、そんなミスは当然してはいけないしあり得ないことですが、もしミスをしてしまったら、きちんと直さなければいけません。

木には反りもあれば、最初から凹みがあるところもあれば、塗れば色ムラが出るというところもありますが、それについて言う人はいないと思います。ただ、悪気はなく「何でこっちの柱とこっちの柱とで色が違うんですか?」とか「何で1本だけヒビが入っているんですか?」と言われることもあります。

それが無垢というものだし、このヒビがどんどん広がって分解してしまったということはありません。ヒビが外側に入ったからといって、強度が変わることもありません。そもそもその柱は化粧だから、過大な力がかかっているわけじゃないし、問題がないから使っているんだということを、ちゃんと説明してあげるわけです。もちろん、仮に何か問題があった場合には対応します。こういう風にキャッチボールできるのが、私の中では信頼というものかなと思います。

「◯◯年保証がついています!」というのは信頼ではありません。文面だけ読んで信頼するというのも、ちょっと違うと思います。よくあるのが、いろんなことが書いてあって、一番下に小さく「◯◯の場合◯◯」とか「著しく◯◯の場合はあくまでも有償です」と記載があるパターンです。文面に対する信頼というのは、なかなか難しいですよね。文面も大切ですが、常識論で考えた時に「それはダメだよね。」と判断することも大切です。また、多少の緩さもなければ上手くやっていけないのではないかと思います。

3つ目の感想です。

「いつも楽しく拝見しております。土地探しの話はかなり共感いたしました。自分も土地を探し始めた時はどうしても、あれやこれやと土地に求める要望が多い状態でしたが、すぐに現実を突きつけられました。土地を探しながら少しずつ妥協する点と絶対に譲れない点を分けていき、最終的には住みたいと思ってた地域と別の地域で良い土地を見つけすぐに購入しました。その土地に出会うまでに11ヶ月掛かりました。良い土地とは言っても、身内や友人からは「こんな所で家を建てたのか。」みたいな地域の土地を購入しました。でも自分がその土地が良いと思った根拠は冬の日射を確保出来る土地だったからでした。敷地の南側は隣地なので1階への日射取得は厳しいが、2階南側に吹抜けを設ければ、1階へ日射取得が出来る!と工務店と確認してすぐに購入しました。この様にすぐに判断出来たのは、自分の足で土地を探し続けてたからだとメルマガを読んで改めて感じました。土地探しの段階はどうしても土地中心で考えて行動しがちですが、住むのはその土地に建てた家なので、“家を買う”ということに重きをおいて土地探しをすれば後々満足度の高い暮らしを送る事が出来るかと感じております。」

土地探しについて、私はお客さんに「3ヶ月ぐらいで探さないと大変ですよ。」と言います。別に半年ぐらいかかってもいいですが、3ヶ月を超えるとだんだん疲れてくるからです。

この方のご意見はものすごく的を得ていると思いますが、実際は難しいです。「お宅は住宅会社さんだから、そうやって早く土地を買わせるんでしょ?」と、逆のことを考える人もいるからです。無理やり土地を買わせて家を建てさせようなんていう気は、私には全くありません。ただ、土地探しがなかなか上手くいかない人は、ちょっと視点を変えた方がいいかと思います。

土地を見つけて、最適な家を建てて、早く住むことができるのはいいことだと思います。無理やり「家を建てよう!」と言っているのではなく、今の生活を脱却して、自分の空間を持って、ゆったりと暮らすことはすごくいいことです。この方はいろいろ考えた結果11ヶ月かかってしまったとのことですが、その間のパワーと時間を縮めて家の方に当てれば、より家の方に力を入れることができると思います。

土地というのはそういう現実があるので、「プロの私が見ますから相談してください。」と言っているし、「こういう家を建てれば暖かくなるよ。」とか「こういう風にやればいいんじゃないか。」という意見を言うこともできます。そこは不動産さんと私の違いなのかなという感じがします。首都圏の方は厳しいかもしれませんが、参考になればと思った次第です。