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 | 2020.05.26

10年でボロボロになってしまう屋根防水材

今回は
ルーフィングです。

ルーフィングって
わかりませんよね。
屋根の防水です。

屋根には野地板という
板がありますが、
その上にルーフィング
という防水層を貼ります。

この上に屋根の
仕上げ材を載せます。

瓦だったり、
建売り住宅さんなら
コロニアルとか、
当社ならガルバリウム
鋼板を載せます。

専門的に言うと、
完全防水には
なりませんが、
ルーフィングで
二次防水をするという
考え方です。

例えば瓦で言えば、
意外に水が入りやすい
構造になっていたり
するんですね。

なのでそれ自体で
防水するのはやっぱり
なかなか難しいので、
ルーフィングが
ものすごく重要な
役割をします。

これが劣化して
しまうと当然、
水が野地板にいって
しまいますから、
最終的に腐るという
ことが起こります。

このルーフィングは
なかなか見たことが
ないと思うので
イメージが付かないと
思います。

名称で言うと
アスファルト
ルーフィングと
言います。

ルーフィングには
ランクがあります。

一番安いものだと、
触ってみると
紙みたいな感じの
ものがあります。

他には
ゴムアスファルト
スルーフィングや
透水ルーフィングなど
いろんなものが
あります。

一番最低限のものは
耐用年数で言うと
10〜15年と
言われています。

家を建ててから
10〜15年で
耐用年数がきたら、
仮に上に載ってる
瓦屋根から水が
漏れちゃったら
困りますよね。

一番安い
アスファルト
ルーフィングは
未だに使われてる
ケースがあります。

特徴的なのが
グリーン色の
アスファルト
ルーフィングで、
触ってみて紙っぽい
ものは耐用年数が
少ないので、正直
これは使わない方が
いいと思います。

安いですが、
本当に耐久性が
ないので。

ではこれより
良いものは何かと言うと、
改良アスファルト
ルーフィングです。

これにも
上中下のような
ランクがあります。

耐用年数はそれぞれ
上・・・50年
中・・・30年
下・・・20年
とこんな感じです。

これは本当に
値段次第です。

一応、当社が
使っているのは
「中」のものです。

なんで「上」を
使わないかと言うと、
恐ろしく高いからです。

なので中ランクの
ものを使って、
水が入りにくい
屋根材を使って
防水をするという
形にしています。

もし皆さんが
瓦なんかを使って
水が入りやすい
構造になっていたと
したら、出来れば
この上ランクのものを
使っておいた方が
良いんじゃないかな
と思います。

これはもう
住宅会社さんの
考え方ですからね。

あとは改良アスファルト
ルーフィングの派生版
というか違う物で
透湿アスファルト
ルーフィングという
ものがあります。

家の中で湿気が
出ちゃったとして、
その湿気が上にのぼって
換気ができないような
設計だった時に、
ルーフィングが防水を
しますから、湿気が
抜けないですよね。

それがこの
透湿ルーフィングを
使うと、湿気が逃げて
くれる性質があります。

最終的には
どういう設計をして
使うのかということに
なりますが、
こういうものも
あります。

ただ
透湿ルーフィングは
湿気を出す性質がある分、
上からの防水性能は
弱いと言われています。

なのでもし
透湿ルーフィングを
使うなら、湿気は
逃がすけど防水性能は
悪いので、そこを
どう考えるか複雑に
なってきます。

それから大事な点。

当然、野地板から
湿気を出すわけなので、
その湿気が出るように
考えておかないと、
透湿ルーフィングを
使っても全く意味が
なくなってしまいます。

つまり、
空気が通らないような
屋根材を上から貼った
とすれば、裏が湿気で
ベタベタになるので
余計に悪いですよね。

なので
透湿ルーフィングは
良い物ですが、
使う屋根材が
限定されるので、
なんでも良い物を
使えばいいという
わけではありません。

いずれにしても
どれを使うのかは
その会社の考え方です。

ただ絶対に使って
ほしくないものは
普通のアスファルト
ルーフィングです。

これを使うと
本当にあっという間に
劣化しますのでね。

実際に当社の
お客さんのご実家の
屋根を見てくれと
言われたときに
こんなことになって
いました。

屋根のコロニアルは
本来であれば
10〜15年に1回は
メンテナンスをしなきゃ
いけないですが、全く
していなかったので
劣化したコロニアルが
水を通してしまって
いました。

その下の防水シートも
ずっと濡れっぱなしで
蒸れちゃってるから、
ダメになっていて
本当にびちゃびちゃ
でした。

最終的には
コロニアルを全部
剥がして、防水紙も
全部剥がして、
野地板まで全部
剥がさないと元には
戻りません。

そうなると本当に
金額で言ったら
家や屋根の面積にも
よりますが、
数百万円という
金額になります。

くれぐれも屋根の
メンテナンスや
ルーフィングの
使い方には気をつけて
いただいた方が
良いと思います。