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 | 2019.03.31

弱いベタ基礎の作り方

今回はベタ基礎について
解説させていただきます。

画像のような形の基礎を
「ベタ基礎」と言いいます。

建物の荷重がかかったときに
土間がずっと繋がっていますから、
均等に荷重を乗せて家を安定させる
という、ものすごくいい基礎です。

最近はほとんどの会社が
ベタ基礎を採用していると思いますが、
ただベタ基礎の中でもマズイな・・・
というベタ基礎を見ることがあります。

ベタ基礎は、
使っているコンクリートの強度が
どれくらいの強度なのかということが重要です。

その強度を
専門用語で「FC○○」と表しますが、
コンクリートのFC値によって
この基礎の耐久期間が変わります。

強度が高ければ高いほどいいのですが、
その分コストは上がります。

コストとのバランスを考えると
「FC24」という値で最低限打っておかないと、
耐久的にはマズイかなと思います。

あとは寒いときにコンクリートを打つときは、
「温度補正」と言って+2〜3の値が必要になります。

いずれにしても
「FC24」というコンクリート強度で
基礎を作っておかないと、
50〜60年もつような家にはならない
ということは覚えておいてください。

それからもう一つ。
基礎には「立上り」というものがあります。

何かあった時に
床下にもぐって点検をしますが、
その時にこの「立上り」があると邪魔になります。

なので人が通れるように
画像の部分を少しずつ抜くんですね。

これを専門用語で「人通口」と言います。

人通口は、基礎を切った分に
鉄筋を増やして補強しなくてはいけない
という規定があります。

ただ実際、私が見る限りでは
基礎を切るだけで補強を
全くしていない会社がとても多いです。

これはものすごく怖いことで、
これは建物でいうと梁(はり)にあたります。

もしここで梁を切っちゃったらどうでしょうか。
弱くなりますよね。

だから基礎を切った場合には、
その分ちゃんと補強しないといけません。

これは意外にやっていない会社さんが多いです。
これをやらない状態で仮に何か問題が起こったら、
保険等も効かなくなる可能性もあります。

ぜひ住宅会社さんには
「人通口の処理はどうやっていますか?」
と聞いてみてください。

それだけでその会社さんの
家づくりに対する姿勢がわかります。

なかなかわかりにくいポイントですが、
ぜひ覚えておいていただくと参考になるはずです。