facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > ブログ > 性能 > 群馬県では、オール樹脂サッシは必要ないのか?
性能
 | 2020.01.07

群馬県では、オール樹脂サッシは必要ないのか?

「群馬県南エリア1位だそうです」

YKKの方が年末挨拶に来られ、置いていきました。

採用数ではなく、採用比率1位だそうです。

まあ採用比率100%ですから、ブッチギリの1位でしょうね(笑)

着工棟数NO1は、あまり自慢したくないですが、こういうのは嬉しいですね。

年間着工棟数が多くても、性能が悪い家を沢山作ることは、環境にもよろしく無いですし、消費者の健康とお金を失う家を作っているのと同じです。

しかし、そのような家づくりをされている住宅会社ほど、棟数やランキングを自慢します。

これは、消費者の方の得になっているのでしょうか?

群馬県南部でオール樹脂サッシを標準採用している住宅会社は、殆どいないようです。

しかし、お客さんが希望すれば設置するようです。

でも、決まって言う事は・・・「群馬県ではオール樹脂サッシは必要ないですよ。」

未だに、このような説明をされている住宅会社は多いようです。

その理由は簡単です。

国が定める省エネ基準は、アルミ樹脂サッシでもクリアしてしまう。
この基準は世界的に見ても恐ろしく低い基準だという事を知っている方は少ないと思います(住宅会社及び消費者も含めて)。

因みに、基本的に海外では「アルミ樹脂サッシ」と言う窓はありません。

窓と言うのは、アルミサッシか樹脂サッシか木製サッシです。

なお、アルミサッシは工場などに使われるそうです。

人間が生活する場所では、オール樹脂サッシか木製サッシが使われているそうです。

アルミ樹脂サッシを使って、喜んでいる場合ではありません。

窓から出ていく熱量は、50%以上を占める

家づくりのプロであれば常識なのですが、住宅で熱の出入りが一番多いのは窓です。

床や壁や天井からも熱は出入りしますが、窓からの熱の出入りはバカになりません。

それでも・・・「群馬県では、オール樹脂サッシは必要ないんですよ!」と説明する営業マンさんがいたら、以下のような質問をしてみましょう。

「必要がない理由を、客観的に説明してください」と。

恐らく、言われる事は決まっています。

それは・・・「国が定める省エネ基準をクリアしていますので大丈夫だからです!」

この時点でアウトです。

中には、このような説明をされる方もいらしゃるようです。

「そんなにしなくても、今の家は夏涼しくて、冬暖かいですよ!」。

このような場合は、以下のような質問をしてみましょう。

「夏涼しくて冬暖かいと言うのは、外気温が何度の時に、空調しない状態で室温が何度の事を言われるのでしょうか?」

恐らく、答えに困るはずです。

何故なら、何となく説明をしていれば、消費者の方も相槌をうってくれるからです。

消費者の方にも原因があります
未だに日本では低性能の家が大量に作られています。

安い家だから仕方がないと考える方は居るかも知れませんが、高い家でも低性能な家は沢山あります。

表を見て頂ければ解りますが、殆どの大手ハウスメーカーの窓でも、未だにアルミ樹脂サッシです。

その結果、室温20℃湿度50%の状況になると、窓は結露してしまいます。

坪80万も100万もするような家なのに、窓が結露をしてしまうのです。

しかし、このような事は設計段階で解っている事なのです。

私が知っている位ですから、商品開発をしている方も知っているはずです。

また、これだけの情報化社会ですから、この位の事は調べれば解ります。

知らないのは展示場の営業マンさんと、その話を鵜呑みにしている消費者の方位かも知れませんね。

素人だから解らない
「素人だから解らない」と言われる方がいます。

中には「素人だから勉強しても仕方がない」と言われる方もいます。

本当にそうでしょうか?

殆どの方は家づくりが初めてなので、解らないのが当たり前です。

なので、色々と調べて、勉強をする必要があります。

これは受験勉強でも、全く同じです。

当社のお客様のほとんどは、1年位かけて色々な会社を回っている方が多いようです。

当社の話だけでなく、他の住宅会社の話も聞きに行っています。

大きな展示場に出かけるだけでなく、本を読んだり、ネットで検索したり、YOUTUBEを見たり、色々な勉強方法があります。

メルマガを発行している会社もあります。

そのような事を色々と行っていると、「事実と虚構」の判断が出来るようになります。

「虚構」などと言うと大げさかも知れません。

言い方を変えると「特に客観的なデータや知識もなく、何となくイメージで発する言葉」だと言い換えても良いかもしれません。

ここが解るかどうかで、家づくりで失敗する確率は大きく変わります。