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性能
 | 2020.10.31

間違った方法で天井断熱を行っている住宅会社は多いように感じます

ほとんどの家の断熱方法は、天井断熱+壁断熱+床断熱だと思います。
この中で、一番間違った方法で施工をしている場所はどこだと思いますか?

壁か?床か?天井か?

ヒントは、やりにくい場所です。そうです。天井です。

天井は頭上にあり、手が届かないので、脚立の上に乗りながら施工を行う必要があります。

また、上を向いて施工を行う必要もあるので、首も疲れます。

しかし、天井は壁や床と違って、複雑な骨組になっています。

また、配線がありますし、天井に照明が付くこともあります。

更に、ダクト換気やダクト式空調機を付けると凄い状態になっています。

要するに、天井に断熱材を入れるのには、色々な障害物があるとも言えます。

その障害物を避けながら隙間なく断熱材を入れるのは、なかなか難しいです。

当然、気密も上げる必要もあります。

照明器具の選定や施工にも気を付ける必要もあります。

これは、現場で施工をしている電気屋さんや大工さんなら解っているはずです。

そんな難しい施工方法ですが、ほとんど住宅会社では天井断熱を標準仕様にしています。

天井断熱を採用する理由は、コストが安いからだと思います。
しかし、本当の天井断熱はコストが安く出来る方法ではありません。

コストが安く出来ると考えている住宅会社さんは、単純に天井裏に断熱材を入れれば良いと考えているはずです。

しかし、天井裏の断熱材がキチンと効果を発するためには、様々なポイントがあります。

ここが解っていないと、ただ入っているだけの断熱材になってしまう事もあります。

最悪の場合には、本来断熱材が持っている性能の半分しか効果がないような事もあります。

当社では天井断熱ではなく屋根断熱を標準仕様にしています。
その理由は、屋根裏ACを使っているので天井断熱には出来ないという理由もあります。

また、屋根断熱の場合、天井裏は空間になっているので、電気屋さん等も楽に確実な施工が出来ます。

断熱欠損もなくなり、気密も上がりやすくなります。

しかし、最大の理由は天井断熱は屋根断熱よりも施工的に難しいので採用していません。