家づくりはわからないことの連続。初めての体験ですから当然です。
そこで、これまでにお客様からいただいたご質問とその回答を共有すれば、
同じ悩みや疑問を持つ方の不安の解消につながるのではないかと考えました。
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これから家づくりを始められる方々のお役に立てればうれしいです。
地盤補強工事には4つの工法があります。表層改良・柱状改良・既成杭・鋼管杭です。表層改良は、地盤面から2m以内に良好な地盤がある場合に行われます。メリットは、施工が簡単な事です。デメリットは、コストが高い事です。あまり住宅では行いません。柱状改良は、地盤面から8m以内に良好な地盤はある場合に行われます。メリットは、コストが安い事と杭1本あたりの支持力が大きい事です。デメリットは、傾斜している土地や近くに建物や構造物がある場合には危険性が高い工法です。また、腐植土や六価クロムが溶出する地盤では不適合になります。住宅で一番使われている工法です。既成杭は、コンクリート杭や木杭を使います。地盤面から12m以内に良好な地盤がある場合に行われます。メッリトは、腐植土にも対応出来る事、六価クロムが出ない事、近くに建物が建っていても大丈夫な事です。デメリットは、コストが高い事です。鋼管杭は、地盤面から25m以内に良好な地盤がある場合に行われます。メリットは、腐植土にも対応出来る事、六価クロムが出ない事、傾斜地にも適用出来る事、液状化対策にもなる事です。デメリットは、コストが高い事、施工管理がシビアな事です。
熊本地震の検証結果を踏まえ、最近では耐震パネルを張る住宅会社が多くなったと感じます。建売住宅でも貼っていますので、一般化していたと言えます。ただ、一般化したのは良いのですが、ご指摘の通り間違った施工をされている会社も見受けられます。釘を打ち込み過ぎてしまう、釘の間隔が規定通りではない、雨でずぶ濡れのまま放置されている・・等々。幾ら良い材料であっても使い方を間違えたあ効果はありません。逆を言えば、そのような施工をされている住宅会社の施工力が分かるとも言えますね。
制震ダンパーを付けるのも良いのですが、その前に建物の耐震性を高めるの事が前提です。耐震性の低い家に制震ダンパーを付けても効果は発揮できません。また、制震ダンパーのカタログを見ると、「最大70%揺れを削減」などと書かれていますが、当社で調べたところ、「最大70%揺れを削減」するためには、現実的でない間取りを作らないと難しいようです・・・。
筋交い工法の危険性が指摘されたのは熊本地震の被害を受けてからです。熊本地震では、同じ場所で震度7以上の地震が2回発生しました。日本では、同じ場所で震度7以上の地震が2回以上発生する事はありませんでしたので、かなり衝撃でした。筋交い工法でも震度7以上の地震に耐えられることは出来ましたが、1回の地震に耐えられる想定でした。
耐震等級3でないと危ないわけではありません。一方、もし地盤が悪い場所に建てるとしたら、耐震等級3でも危ないかもしれません。考え方としては、耐震等級3にすることによって、保険に入っていると考えられると良いのではないでしょうか。
木造住宅のメリットは、コストが安い事・設計の自由度が高い事(在来工法)・気密断熱処理が簡単に出来る・耐震性能を確保しやすい・・・等が考えられます。デメリットは、耐火性が低い(無垢の構造体の場合)・設計の自由度が高いので、構造的に問題のある家でも簡単に建てられてしまう・職人の腕に左右される・・・等が考えられます。鉄骨造のメリットは、耐震性が高い・広い空間が出来る・工期が短い・・・等が考えられます。デメリットは、気密断熱処理が難しい・耐火性が低い(軽量鉄骨)・コストが高い・施工できる会社が限られる・・・等が考えられます。鉄筋コンクリート造のメリットは、気密性が高い・設計の自由度が高い・耐火性が高い・耐震性が高い・・・が考えられます。デメリットは、コストが非常に高い・気密性が高いので結露が心配・断熱にお金がかかるといったことが挙げられます。
地盤補強工事を行う理由は、建物の沈下を防ぐために行います。地震に強くするために行う工事ではありません。地震に強い家を建てるなら、地盤の良い場所に建てるのが一番です。
基礎断熱の家でないと寒い訳ではありません。床断熱の家でも暖かい家は作れます。ただ、床断熱の場合は、床下に外気が流れてしまうため、床の気密をしっかりとしないと足元が寒くなってしまいます。基礎断熱の場合は、床下までを室内と考えますので、足元も暖かくなりやすいのです。
メリットは、耐火性の高い家になると同時に、火災保険が大幅に安くなる事です。デメリットとしては、施工費がかかる事と、構造体の一部(木造の梁や柱)を表すような仕上げに出来ない事です。その他にも制限がありますので、施工される住宅会社に相談してください。なお、施工にかかる金額ですが、35坪の家で20万円位だと思います。なお、火災保険に加入される際に、省令準耐火割引の適用をしない保険会社もありますので、保険会社を選ぶ場合にはご注意ください。
柱のサイズが太いから丈夫な家になるとは限りません。丈夫な家を作るには、適切な柱の太さよりも柱の位置が重要です。梁に負担をかけないように柱の位置を配置しないと、地震の際に危険になります。当社標準仕様の柱は、外周120mm・内部105mmです。外周を太くしている理由は、耐久性アップ・断熱性アップのためです。材種は国産杉集成柱です。
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