他の動画でもお知らせしましたけど、今後は、配信したYouTubeにいただいたコメントや質問をシェアさせていただく形と、配信したメルマガにいただいた感想をシェアさせていただく形に移行していきます。ワンテーマの動画は大事かなということもありますけど、そちらについてはメルマガのほうでしっかり書いているので、メルマガのほうをお読みいただいたほうが、いいんじゃないかなという感じがします。
やっぱりYouTubeは時間的な制限もあったりするし、さすがに見せられないものもあるんですよね。当社の現場の動画とかを見せるわけにはいかないので、そういうところはメルマガのほうで、ご興味がある方は読んでいただければと思います。
あと、メルマガって、登録しただけで読まないという人もいるらしいです。うちのメルマガはホームページ屋さんのほうで管理してもらっているんだけど、タイトルを読むだけという傾向にある人もいるそうです。その人に響くタイトルのものだけ読んでいく、まだら読みってやつですよね。それが別に悪いわけじゃないんだけど、自分がわかりやすいやつだけを読む、っていうことをやっていくのは、はっきり言って勉強にはなりません。
人間の頭というのは、なるべく自分のわかりやすいもので楽をしようとする傾向があるので、わかりやすいものとか、興味のあるやつだけ見ていくという勉強の仕方では、本質がわからないと思うんです。本質がわかった上で、遊びでやるのはいいんだけど、本質を勉強していないのに、まだらに自分のわかるものだけを見ていくのは、全く勉強にならないと思います。
だからといって、「俺のメルマガを全部見ろ!」というわけじゃないです。ただ、そういう傾向がある方で、「家づくりはよくわからない」とか「難しい」と言っていたり、「勉強の仕方がわからない」とか、「1年間いろいろ勉強してもわからない」と言っていたりする人は、勉強の仕方がそもそも違うんじゃないか、という感じがします。
わかりやすいやつだけ見ているとか、基本原理や基本原則を勉強せずに、いろいろなYouTubeばかり見ているとか、「◯◯10選!」ばかり見ているっていうのは、どうかと思うんですよね。別に見てもいいと思う。遊びで見る分にはいいのかなという感じがします。あくまでも私の意見です。誰かがそう言っているわけでもないし、法律でもありません。
早速ですが、たしか前にも取り上げましたけど、「通気しない通気胴縁が多いのはなぜか」という、おかしな話。そういうのが実際は多いんです。通気しない通気胴縁は多い。胴縁のつけ方が悪いというのもあるけど、胴縁のつけ方はいいのに棟換気がついていない、ということもあります。他の動画でも言いました。「軒の下から入ったものが、軒の下から出ない」というやつ。これは道理です。
簡単に書きますね。こういう家があるわけです。建売は本当にこうですよね。外壁がこうあるんだけど、通気胴縁というのが建物の外側にあって、空気が上昇気流に乗って流れていく。それが、屋根裏にいながら通気するというのが通気胴縁です。
下にプロペラファンがあって圧力をかけてやっているものじゃなくて、自然に上昇気流に乗って温度差でやっていくものなので、最終的に、ここから入ったものは上からしか抜けようがないんです。ここから入ったものがこっちに抜けるとか、ここから入ったものがこっちに抜けるとか、ここから入ったものがこうやってこっちに抜ける、ということはゼロではないけど、かなり非効率だし、そんなことはない。ここの部分で測定してみればわかる。だからこそ一番高い棟の部分、ここの部分になるべく大きな棟換気をつける。あとはなるべく棟換気から出るように、入るところもなるべく多めにつけてあげる。どっちの方向から空気が上がっても、太陽が当たるところは温度が上がるから、上昇気流によって上がりやすくなる。そういうのを踏まえてやっていく手法です。
本当に最小限しかここに穴が開いていなくて、なおかつここは全くなくて、ここについている胴縁も、縦胴縁だったらまだいいんだけど、横胴縁なのに隙間がほとんど開いていないというものも、未だに見ます。去年もかなり見ました、工事現場で。あれだと、どうやっても通気しないというもの。
でもこれは本当に原理原則です。すごく簡単な原理原則。これを勉強せずにして、「◯◯10選!」ということを勉強しても、勉強にならないと思うんです。
あれは、「使っちゃいけない」と言われているものを使っても、あとで交換できるけど、通気胴縁や棟換気というものは、あとで交換できません。その時で終わりですからね。こういうことをやっておくことで、家の耐久性が決まってくるんです。腐りやすくなるとか。ましてや今の家は、昔に比べれば高気密・高断熱系になっちゃっているから、「抜く」というところを大事にしなくちゃいけない。
昔の家は、抜きっぱなしという感じだった。その割には寒いし暑いし、場合によっては湿気も入ってきて、北の方に溜まっちゃうと、思いっきり腐っていた。それもそれで問題ですけど、今の家はやっぱり気密が高い分、「抜けない」というのが前提条件になってくるから、人為的に抜くというところがものすごく大事になってくる。あとは当然、昔と違って、通気していない家は暑くなりがちになる。さっき言ったように通気せずに屋根裏に熱が溜まっちゃうと、それが問題になって、他に影響するところもある。屋根裏に湿気が溜まっちゃうと、それが結露して、屋根の野地裏が腐っちゃうと思うんです。
昔は抜き放題だったから、そういう部分ではよかった。その分、他の問題が起こってますけどね。これは本当に原理原則なので、そういうところを見ただけでも、「ちょっとこの会社は大丈夫かな?」とか、「わかっているのかな?」と思ってしまう。そこから糸口を掴んで、その会社に質問してみると、何となくその会社の本当の姿がわかると思います。
ホームページでいろいろなことを言っていたり、YouTubeでいいこととか、さもわかったようなことを言っていたりする。でも、よくよく聞いていったら、よくわかってないんじゃないかと思うことがある。これはよくあることです。こんな話は本当に多いです。一生懸命、社長が高断熱について語っていたんだけど、見学会に行って営業マンに聞いたら、全然違うことを言っていた、という会社もあります。
実部隊の営業マンや現場監督がわかっていないとなると、社長さんが言っていることは、もしかしたら集客なんじゃないか、と思ってしまう。そういうのも違和感ってやつですよね。でも登録者数は多いし、社長はいい人そうだしな、と考えてしまう。人間にはそういうのがあるよね。そこで何となく違和感を感じながら、「大丈夫なんじゃないか」と思ってしまう。ここを見破るのは、能力としか言いようがないよね。
話を戻すけど、「通気しない通気胴縁が多いのはなぜか」。
このようなコメントをいただきました。
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現場監督が、しっかり管理ごもっともです!
木暮さんの様に、監督経験者に管理してもらえるお客様は、ラッキーですよね~自宅は、営業上がりの社長が経営している会社なので、施工管理は、全く出来ていなかったです。
もちろん、社長の現場の知識は不足してました♪!
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監督経験者が管理しないとダメだよね。他の動画でも言いましたけど、「初心者歓迎!」とか「資格不要!」とか、ああいうのは、いいのかな?と思うことがあります。
馬鹿にするわけじゃないけど、こういうパターンも多いよね。私の地元の太田でも、そういう会社はあります。そこそこ数はやっているけど、社長さんは営業上がりで全くわかっていない。さらに現場監督さんは、いるようでいないような感じ。ただ、コーディネーターの女の子が一生懸命描くので、そこはウケている。「女性目線の家づくり」という感じ。女性を馬鹿にしているわけじゃないですが、そういう家を作っている会社もあります。
それでも「いいんだ!」という人はいいんだけど、その会社の現場をたまに見ると、「すごいことをやってるな」と思う時があります。「これは結露するだろうな」とか、「これは内部結露しそうな家だな」と正直思います。これも、さっき言った通り、センスという感じですよね。
次です。某工法についてですね。
このようなコメントをいただきました。
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真夏日に、某工法で築10年超のモデルハウスに行ったことがありますが、隅々まで快適でした。
第3種換気システムは設置しているものの、実質的には不必要だそうで、個人的には、「いわば換気口を壁全体に希釈することによって、換気ムラとそれによる室温ムラを、間取りや換気設計に左右されることなく最小化するシステム」と理解しました。床下や壁内の結露に関しては、空気が常に少しは動いているので生じない、という説明で、実際、少し冷んやりした床下は、臭いはありませんでした。
施工品質さえ良ければデメリットは無いベストな工法、と言わんばかりの職人社長さんには若干引いてしまいますが、機械依存度を下げようとする方向性は支持したいですし、上記の体験からは良さそうに感じます。換気機械に頼らないぶん、「家全体として換気し過ぎの日」が生じるリスクはありそうということには同意しますが、そこは、太陽電池と蓄電池で動かすエアコンがカバーすれば良いと考えているのかも(推測です)。
二択にしているもう一方が松尾式(但し第3種換気)で、どちらが優れているかは結局分かっていませんが、どちらもそれなりの年数と棟数の実績があるようであり、またモデルハウスも快適なので、コミュニケーションの相性が良く、お話が明快かつ率直で、施工例のテイストが好みの工務店かどうか、の方が重要な気がしています。
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自然に床下から空気を入れて、壁の内側で通す。何となくわかりますよね。あの工法のモデルハウスに行ったら快適だった、とのこと。もう1つは松尾式。床下エアコン・屋根裏エアコンを使う、三種換気で。どっちもよかったから、あとはどっちが好みか、という感じ。
この◯◯工法については、メルマガで随分と言いました。私はこの◯◯工法について、うーん?と思うことがある。それはここでは言いません。
この◯◯工法は、うちの近所の工務店さんもやってはいたんです。結局フランチャイズなので、換気の仕方はフランチャイズ要件みたいなのがあるのかな。家の作り方・断熱性能とか、間取りとか、そういった部分は本当に自由なので、依頼する工務店さんによってバラつきがすごく多いんじゃないか、という感じがするんですよね。仕組みは同じ。特許みたいなものなので、それは別として。
例えば一種換気はみんな同じものをつけるとするじゃないですか。そこは同じなんだけど、根本的な家の作り方が自由になっちゃっている。そうなると、この工法のデメリットをちゃんと理解した中で、「うちはこういう風にしているんだ」と工夫を加えている工務店さんだったらいい。マイナス面もあるけど、「それはこういうところで、うちはカバーしています!」という答えを持っている工務店さんならいいと思うんです。
ただ、そういう工務店さんは少ないと思っている。フランチャイズに入っちゃうと、そっちに引っ張られちゃって、「それさえやればいいんだ!」みたいな感じになっちゃう人が多いんです。そこから工夫を自分でする、というね。
松尾式も全く同じだと思うんです。デメリットもあると思っている。私もいろいろ教えてもらったけど、やっぱり松尾式でも正直デメリットはあるし、群馬県だとちょっと難しいかなと思う。この間取りは難しいだろう、と思うこともあります。そこはもう自分自身でチューニングしていくしかない。
だから何にしても、◯◯の工法であろうが、松尾式であろうが、完璧なものは絶対にない。1つのモデル例として、松尾先生は「こういう理屈がある」とか「こういう作り方がある」と言っている。松尾先生の得意としているメインエリアというのかな、姫路とかの温暖なところは、群馬ほど暑くないし湿気もそこまでない。そういうところであればこうなんだけど、と。例として物事は語らなきゃいけない。全ての地域・条件で語ることはできないじゃないですか。
例としてこういう1つの型がある。その型のここは守りましょうとか、チューニングしましょうとか、それは各々の工務店さんの経験と勉強ですよね。試行錯誤してやるというのが原則です。
たまにちょっと勘違いしている人がいて、モデルハウス見学の時に「松尾式!」と連呼する人がいるんです。「松尾式!」と連呼してもいいんだけど、それで終わっちゃまずいんだよね。
松尾先生が言っていることは全て正しい、というような理屈でいっちゃうと、ちょっと違う方向に行っちゃうかなと私は思います。そんな完璧な工法は世の中にはない。それを踏まえて、「私はこうやっています!」とか、「残念ながらマイナス面もあるんです!」という風にやっていかないと、「◯◯だったらOKだ」という感覚は危険かな、という感じがします。
ここで私がコメントを返しました。「コメントありがとうございます。おそらくですが、◯◯工法だったから快適だというのは違うのではないでしょうか?」そしたらこの人から、「空調がきちんとなっていたんじゃないですか?」というコメントをいただいた。
おっしゃる通りですよね。◯◯工法だからよかったんじゃなくて、その工法を踏まえた上で、空調計画とかを全部きちんとやったから、隅々まで快適だった。これが結論なんですよ。松尾式をやれば絶対に快適になる、というのは違うと思うんです。
松尾先生をディスっているわけじゃないです。逆に、松尾先生が言いたいことを言っていると思う。本当はこうだよね、と。この辺りはお気をつけていただいた方がいいかなと思います。



