今回は、AI小暮くんにいただいた質問をご紹介します。
以前にも解説しましたが、AI小暮くんというのは、当社が作った家づくりに役立つシステムです。私が過去に配信したメルマガやYouTubeなどの情報が入っていて、検索すると自動的に引っ張ってきてくれます。中には、私が解説していない内容について質問をいただくこともあったり、最新の情報ではない部分もあったりしますが、そこはご容赦ください。
早速ですが、以下のような質問をいただきました。
「今気温が、日中は28℃で、夜が20℃くらいなので、家にいると暑く感じる場合があり、屋根裏冷房を活用しています。どのような温度になったら止めるとよいでしょうか?」
それに対して、AI小暮くんはこのように回答しました。
「ご質問ありがとうございます。日中28℃、夜20℃くらいの気温で屋根裏冷房を活用されているとのことですね。こういう季節の変わり目は、冷房を止めるタイミングが難しいですよね。
当社の家の場合、屋根裏冷房は、家全体の温度と湿度をコントロールするために使うことが多いです。冷房を止める目安としては、以下のポイントを参考にしてみてください。
1.室温の目安
一般的には、室温が25〜26℃を下回ったら冷房は不要になることが多いです。ただし、湿度が高いと同じ温度でも蒸し暑く感じるので、体感温度も意識してみてください。
2.湿度の目安
室内の湿度が60%以下であれば、冷房を止めても快適に過ごせることが多いです。逆に、湿度が高いときは、短時間だけ除湿運転を使うのもおすすめです。
3.夜間の温度
夜間の室温が20〜22℃くらいまで下がるようなら、冷房は止めて大丈夫です。むしろ冷やしすぎると体調を崩しやすいので、夜は冷房を切るか、送風・除湿モードに切り替えるのがいいかもしれません。
4.体感で判断
失礼な言い方ですが、最終的には暑い、寝苦しいと感じるかどうかが一番大事です。家族の体調や生活リズムに合わせて、無理なく調整してください。」
実はもっと単純な方法があります。屋根裏冷房をせずに、窓を開けて風を通すという方法です。ただ、これは場所や好みの問題もあります。「風を通したら、外の汚れた空気が入ってしまう!」と言う人もいるし、某工務店さんみたいに「窓を開けたらダメなんです!」「だから当社は網戸をつけていないんです!」と言う人もいます。私としては、1回窓を開けてもらって空気を通すこともしてみると、意外に気持ちいいんじゃないかと思っています。
場合によっては、アウターシェードを閉めてもらって日射遮蔽して、窓を開けることをオススメします。アウターシェードのいいところは、よしずやキャンプのタープと違って、細かい穴が開いていることです。強風の場合はまずいですが、穴から風がスーッと通るので、遮蔽しながら通風ができます。
5〜6地域以下の場所となると、本当に難しいです。私が今年の夏にソロキャンプに行った長野県の山奥は、標高が1500mぐらいあるところでした。日中は29℃ぐらいありましたが、朝起きると14〜15℃ぐらいしかありませんでした。そういう地域では、夜間になったら少し窓を開けて空気を通すことによって、冷気を入れるという方法も可能です。都市部に住んでいる人だと、騒音や空気の汚れの問題も出てくるかもしれませんが、通風をするというのは1つの方法だと思います。
三種換気をつけているお家の場合、空調している時期に、吸気口を全開にして換気扇を回すと、バンバン熱を捨ててしまうことになるので、もったいないと思います。そもそも換気しなくても、換気の目安となるCO2濃度を測ってもらうと、そんなに変わらないということもあります。法律的な問題もありますが、春や秋のような中間期に、同じように吸気口を全開にして換気扇を回してもらえれば、室内の空気を窓を開けずに安全に流すことができるので、やってみていただけたらと思います。
WB工法についての質問もいただきました。AI小暮くんは以下のように回答しました。
「WB工法についてですね。WB工法は、通気断熱WB工法と呼ばれることが多く、壁の中に空気の流れを作ることで、湿気や熱をコントロールしようとする工法です。いわゆる自然の通気を活かして、夏は涼しく冬は暖かい家を目指すという触れ込みのものですね。
ただ、失礼な言い方ですが、当社の考え方からすると、WB工法=万能ではありません。通気を重視するのは確かに大事ですが、現代の住宅性能基準や、当社が重視する高断熱・高気密の家づくりとは、設計思想が異なります。
WB工法のような通気重視の工法は、昔ながらの断熱性能が低い家では一定の効果があるかもしれませんが、しっかりとした断熱・気密を確保した現代の住宅では、むしろ通気しすぎがデメリットになる場合もあります。
例えば冬場にせっかく暖めた空気がどんどん外に逃げてしまう、夏は外の熱気が壁の中を通って室内に伝わりやすくなる、ということも起こり得ます。また通気層の設計や施工が甘いと、逆に壁内結露や耐久性の低下につながるリスクもあります。
WB工法が気になる場合は、その工法のメリット・デメリットをしっかり理解した上で、実際の住み心地やメンテナンス性、ランニングコストまで考えて検討されることをオススメします。」
メルマガだともっと強烈に書いている気がしますが、AI小暮くんは案外優しく答えていますね。当社の近くの住宅会社さんも、たしかWB工法をやっていたはずですが、倒産してしまいました。決してWB工法が悪いというわけではありませんが、物事の原理原則から考えると「何でそんなに面倒臭いことをやるのかな?」というのが、私の正直な意見です。
中間期に空気を入れることは別に悪いことではありません。また、吸気口を開けるというのも面白いんじゃないかと思います。ただ、壁の中にわざわざ何かを入れることは、そんなに必要なのかなと思います。温度差でコントロールするというのもよくわからないし、完全に密封するのも難しいはずです。
私のお爺さんも大工さんでしたが、その時はなるべく完全に乾燥していない木を使っていました。それを少しずつ空気を当てながら乾燥させることによって、家を長持ちさせるという考え方でした。そのためにはあまり気密を高めちゃいけないとか、断熱しすぎちゃいけないみたいなポイントがありましたが、今はいろいろな部分でマイナスになってくるので、家の作り方は完全に変わってきています。結局はどういう風に考えるかというところだと思います。
かといって、WB工法を否定しているわけではありません。消費者の選択の自由ですからね。これをすることで、とんでもなく悪い家ができちゃうとか、法律違反をしていることになるわけじゃないので、体感してもらってから結論を出された方がいいんじゃないかなという風に感じます。
最後に紹介するのは、以下の質問です。
「床下断然の場合、換気の観点から、外部空間と内部空間のどちらの扱いになりますか?」
床で断熱・気密空間を取るのであれば、外部空間です。当社では床下から屋根裏までが1つの空間という考え方をしているので、これに対して換気量計算をする感じになります。空調が効きやすく、シンプルであることはメリットだと思いますが、屋根裏・床下の面積が増えることで、空調する量も換気する量も多くなることはデメリットだと思います。
以前、「天井断熱をやった時に、大工さんが気密シートを敷いておらず困った。」というコメントをいただきました。何となく考えられるのは、その会社さんはあまり詳しくなかったんじゃないかということです。営業マンは、お客さんにそういうのをやりたいと言われたら「できますよ!」と言うと思います。でも設計の方も、現場監督も、職人さんもやったことがないので、よくわからなかったのかもしれません。あくまでも私の想定ですが、そういうことが起こる可能性はあります。
やっぱり餅は餅屋なので、「フランス料理、中華料理、イタリアン、日本料理も全部できます!」という会社もありますが、ちゃんと作りたいんだったら、「うちはフランス料理しか作っていません。」とか「うちは中華専門です。」という会社に頼んだ方がいいと思います。
床下エアコンと屋根裏エアコンはできるけど、あくまでもオプションだという会社もあるそうです。「当社ではこういう家を作っていて、床下エアコンや屋根裏エアコンをつけるのはお客さんのお金次第です。」ということだったら別にいいじゃないですか。でもそうじゃない場合は、「壁掛けエアコンをつけるので、どうしても暖房の時は床下が冷たくなりやすかったり、冷房の時は頭の方が容積が多い分、快適になりにくいというデメリットがあります。」という風に言うべきです。
「こういう風にやっているので、予算によってはこういうこともできます。」とか「その代わりにこういう不具合が起きます。」と、説明した上でお客さんが選択するのはいいですが、そうでなければおかしなことが始まると思います。また、高性能系の会社さんでは、両方がっちりやっているというところはなかなか少ない気がします。松尾先生は設計士さんですから、それぞれに適した設計をすることができるというわけです。
なので、シンプルに「当社はこういうのがいいと思ってやってます!」というところを選んだ方が、間違いはないかなという感じがします。話が脱線してしまいましたが、他にもいろいろ質問をいただいたので、また別の動画で解説したいと思います。参考になれば幸いです。




