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ホーム > ブログ > YouTube > 日射取得率を高める方法【窓編】
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 | 2019.12.28

日射取得率を高める方法【窓編】

今回は日射取得率を
高める方法を解説します。

日射取得率とは、
簡単に言うと太陽光を
家の中に入れる割合のことです。

他の動画でも解説しましたが、
家は高気密高断熱にしただけ
ではなかなか暖まりません。
やっぱり何かしらの熱源が
なければ暖まらないからです。

例えばすごく厚い
ダウンジャケットを着ると
暖かいですよね。

なぜ暖かいのかというと、
ダウンジャケットが厚くて
チャックを締めて入れば、
自分自身の体温がその厚い
ダウンジャケットのおかげで
逃げなくなるからです。

かつ、外の冷たい空気も
伝わらなくなりますよね。

だから暖かいのであって、
家も同じで熱源がないと
なかなか暖まりません。

さて家の中に
太陽のエネルギーを
すんなり入れると中が
太陽熱で暖まってきます。

その上で
ちゃんと断熱をすれば、
暖まった空気が外に
逃げなくなります。

これが
「日射取得率を高める」
ということです。

太陽の熱を
すんなり入れるためには、
窓を付けるしかありません。
断熱材(壁)があったのでは
シャットアウトしますからね。

ただ逆に
窓から熱が出てしまう
ことにもなります。

そうすると太陽の熱を
入れる方角の窓は大きく
しなくちゃいけませんが、
そうでない窓は
問題がなければない方が
良いです。

建築基準法で
採光計算というものが
あるので、なるべく
窓を小さくして熱が出ない
ようにするというのが
日射取得率を高めて
暖かい家をつくる
ポイントになります。

今は単純に説明しましたが、
日射取得率が減ってしまう
というケースもあります。

それは窓ガラスが
ポイントです。

窓ガラスには、
「遮熱型」という
熱をカットするガラスと、
「断熱型」という
熱を入れて外に逃がさない
ガラスがあります。

あとはクリアという
ガラスもありますが、
大きく分けると熱を
入れるか入れないか
というガラスです。

日射取得を促進したいのに、
熱をカットするガラスだと
熱は入りません。

逆に熱が出ていく方なのに
断熱をしなかったら
まずいですよね。

窓を適材適所に
小さくしたり大きくして
窓を配置するのはいいけど、
ガラスの選定もきちっと
しないと、日射取得率が
高まらず暖かい家には
なりません。

トリプルガラスという
ガラスがありますが、
全ての窓にトリプルガラスを
使うとものすごく良い家に
なると勘違いしてる人が
ものすごく多いです。

住宅会社さんの中でも
そのように説明される方が
いらっしゃるようです。

ただトリプルガラスって、
ガラスを3枚使っていますから
日射取得率が減ってしまいます。

なのでトリプルガラスを
南側に使って日射を取得する
というのはおかしな話です。

もし日射を取得したいのなら、
トリプルガラスではなく
ペアガラスですね。

そうするとこのように
仰る方もいます。

ペアガラスにすると
熱は入るけど、出やすくも
なるよね、って。

確かにその通りです。

ただこれは
対策方法があります。

あくまでも熱が出る事より
入れる事を優先するのが
パッシブ設計の理論です。

もし皆さんが
検討してる工務店さんから
窓を全てトリプルガラスに
した方が暖かい家が出来ると
言われたら、条件にもよりますが
太陽の光が入るような場所なら
それは間違っていると思って
いただいても間違いありません。