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性能
 | 2020.01.12

床暖房を勧める理由は何故?

今作られている殆どの住宅にエアコンを設置しても、足元まで暖かくなりません。
そのような家の室温分布はこうなります。

暖房する前は、こんな感じですね。

しかし暖房しても、このようにしかなりません。

特に気密性が悪い家は、このような傾向が多いですね。

そもそも大手ハウスメーカーを含め殆どの住宅会社は気密性を高めてはいません。

気密性が高い家とはC値=1.0以下のことを言います。

画像を見て頂くと解りやすいですが、大手ハウスメーカーの作る家で高気密と言えるのは一条工務店位しかありません。

また青い〇印の部分を見て貰うと室温20℃で湿度が50%の時に結露をしてしまう事が解ります。

は、使用している窓の性能が悪いからです。

坪80万円も100万円も出して建てた家でも、こんな状況になってしまうのです。

しかし、このような状態で「夏涼しく冬暖かい」と言えるのが凄いと感じます。

吹抜があると家が寒くなると考える方が物凄く多いのですが、これも吹抜のせいではなく気密性が低いからです。
動画を見ると解りやすいのですが、気密の低い家でエアコンをかけっぱなしにしても足元まで暖かくなりません。
※東京大学の前教授の解説です
https://www.youtube.com/watch?v=UFLyUIVA8SY

断熱が良かったとしても気密が悪いと、寒くなってしまう事が解ります。

断熱と気密はセットで行わないとマズイと言えます。

そこで、わざわざランニングコストの高い床暖房を勧める住宅会社も多いです。
しかし、「足元が寒いのだから、床暖房を付ければ良い」と単純に考える住宅会社もあります。

本当の解決方法は、そこではないのですが、床暖房を設置した方が簡単に問題を解決出来るからです。

しかし、床暖房のランニングコストは安くはありません。

特に電気式床暖房のランニングコストは物凄いのでビックリしてしまい、使わなくなってしまう方も多いようです。

そこで、大きな太陽光発電を設置してランニングコストを回収することを勧めます。

お客さんも「太陽光発電を沢山載せれば、売電金額も多くなるのだから別に良いのでは?」などと考えるはずです。

しかし、太陽光発電の買取期間が終わった途端に計算が合わなくなります。

また、災害時に太陽光発電が使えないと物凄く寒い家になります。

そもそも家の性能は悪い訳ですからね・・・

床暖房はメンテナンスコストも掛かります。
10年経ったら配管掃除を行う必要がある製品もあります。

何もせずに一生使える訳ではありません。

ランニングコストも重要ですが、設置コストや維持コストも考える事をオススメします。

気密性を高める事は機械の負担を減らすことにもなります。
家づくりで重要な事は、後でお金が掛からないようにすることです。

また後で変更することが難しい場所にお金を掛けて置くことです。

この逆の家を作ってしまうと、住めば住むほどお金が掛かります。

そう考えると断熱気密を高めずに、デザインや外観、キッチン等にお金を掛ける家づくりをすればするほどお金が掛かることが解ります。