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ホーム > ブログ > YouTube > 気密は複数の手段で確保すべき理由
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 | 2019.11.26

気密は複数の手段で確保すべき理由

今回は気密の取り方について
解説をさせていただきます。

その気密の取り方というのは、
ざっと3種類の方法があります。

1つ目は、構造用合板を
家の外側に貼る事によって
気密を取るという方法です。

単純に構造用合板を
柱に留めるのではなくて、
テーピングをしながら留めて
外側から隙間を埋めるという
方法です。

2つ目は、
内側の壁に気密シートを貼って
気密を取るという方法があります。

3つ目は、断熱材で
気密を取るという方法です。

発泡ウレタンのような
断熱材が膨らむようなものを
中に吹き付けをして
気密を取るという方法です。

3つのどの方法でも
気密は取れますが、気密って
長い目で見ると失われる傾向が
どうしても高いです。

それは
施工方法によって変わりますが、
ずっと新築の状態にしておくことは
なかなか難しいことが予想されます。

取った気密がなるべく
劣化しないような方法の方が
私は良いと思っています。

構造用合板で気密を取る場合は、
柱に構造用合板を貼る時に
テーピングみたいものをかませて
釘でいっぱい止めればそれが動いて
気密がなくなるという事は
防ぎやすいかもしれません。

もちろん、その構造用合板が
地震の時に剥がれれば別の話です。
ちゃんとした耐震性を
確保してあればの話ですね。

同様に気密シートを壁に貼って
その上にプラスターボードを貼って
サンドイッチするわけですが、
構造用合板で固めてあげれば
なかなか動きにくいですから、
中の気密シートで気密を取るという
方法も劣化しにくいことが
予想されます。

発泡ウレタンで気密を取る場合、
これも確かに気密は取れますが
ガスが抜けて縮むというような
特性がやっぱりあります。
あとは劣化ですね。

そういった時に、
仮に柱から剥がれてしまったら
当然気密は失われやすくなります。

それから発泡ウレタンを吹いた
職人さんの施工能力によって
接着剤が変わることもありますし、
中に入れるガスというか
色んな量についても気密が
失われやすくなります。

個人的には3つ目が
一番大きいんじゃないかなと
思います。

決して発泡ウレタンが
悪いわけではありません。

気密は必ず何かとミックスして
取った方が良いと思います。

構造用合板だけで気密を取るとか、
気密シートだけで取るとか、
発泡ウレタンだけで取らない方が
良いということです。

リスク管理みたいなものですね。

発泡ウレタンで気密を取るなら、
外側の構造用合板でまずきちっと
気密を取った上で更に取っていく、
という具合です。

内側の気密シートで
気密を取るだけでは
心許ないですからね。

皆さんが建てる家は
何十年も長い間住むわけですから、
何か1つだけに頼って気密を取る
というのはあまりよろしくないのかな
という風に個人的には思います。

皆さんも頭の中に
入れておいていただければと思います。