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 | 2019.11.19

中庭のある家は自然災害に弱い

今日は間取りについて
解説をさせていただきます。

他の動画で
「コの字」型間取りの盲点を
お話しました。

「コの字」型間取りの盲点

今回は中庭のある家です。
田舎にはなかなかない間取りですね。

家の周りに人がいっぱいいて
プライバシーを保ちたい場所だとか、
中庭でお子さんが安全に遊べるとか
そんな間取りです。

おそらく中庭側には
大きな窓が付いていて、
外側は小さい窓にして外部から
プライバシーを守るという
感じだと思います。

本当に理にかなっていて、
私もこういう家って本当に
格好いいなとは思います。

ただその一方で、
温熱環境とか災害のことを
考えるとちょっと怖いなと
思う所があります。

まず温熱環境ですが、
明らかに外壁の面積が大きいので、
そこから出る熱の量も大きいだろう
というのは想像がつきますよね。

真ん中にも
大きなサッシがありますから、
ここからもやっぱり熱が出ます。

なおかつ太陽がのぼっても
太陽熱が家の中に全く入らないので、
家の中が太陽熱で暖まる事がない分、
空調機をまわす必要があります。

ここまでは皆さんも
「コの字」型間取りの盲点の
動画を見ればわかると思います。

私がちょっと怖い所は災害です。

最近はゲリラ豪雨が
ものすごく増えています。
大雨とかね。

最近は大雪になることはないですが
今から何年か前に大雪が降った
こともありました。

そういう時に、
中庭の排水がスムーズにできるのか
という問題があります。

家の屋根が内側に向かって
勾配がついている家がありますが、
雪が降ると当然中庭の方に
雪が溜まってきます。

そうなった時に、
雪を外に出せないような
状態になりますよね。

雪はものすごく重いですから、
雪を撤去しようと思っても
家の中を通りながら撤去するのは
とても大変だと思います。

こういう家を作っちゃいけない
というわけではありませんが、
これからは気候変動がどんどん
起こる可能性があるということを
頭に入れておく必要があります。

気候変動は
ゲリラ豪雨や大雪のほかに
平均気温の上昇もあります。

温度が上昇していますが、
上昇しながら変動しているので
温度差がすごく激しいんですね。

寒い時は大雪だし、
暑い時は灼熱になるという感じです。

そう考えた時に、
50年や60年もその中で暮らす
というのは私はオススメできないな
と個人的に思っています。

絶対つくってはいけない
というわけではありませんが、
そういうことも考えた上で
家づくりされることを皆さんに
お願いしたいと思います。