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 | 2023.03.20

①G3を勧める理由②太陽光と隣家の関係③換気できる屋根勾配の限度は?

今回は質問コーナーです。
まずは最初の質問です。

▼G3よりもG2が住み心地が良い事もある
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/g2_g3_sumigokochi/

G2よりもG3の方が性能は良いから、
G3の方が住み心地は良いに
決まっているでしょうと思う人は
いると思います。

そこで
ある方は絶対にG3と言っているなか、
G2相当で建てたので安心しました、
というコメントをいただきました。

別に私はG2よりも
G3が悪いと言っているのでは
ありません。

当然、熱損失を考えれば
G2よりもG3の方が良いのは
当たり前です。

ただG3にしたとしても、
それだけで暖かくなるわけでもないし
涼しくなるわけでもありません。

ただ同じ条件で設計した時に、
例えば間取りも同じ、日射取得も同じ、
日射遮蔽の仕方も同じで、
同じ土地に同じ向きで建てた時は
G2とG3どっちがいいの?
と言ったらG3です。

でも最終的には
日射取得・日射遮蔽・間取り、
空調計画をちゃんとしないと
夏は絶対に涼しくなりません。

冬は断然性能を上げて
日射取得をちゃんとしてあげれば
暖かくなります。

もしその会社さんが
なんでもいいからG3で作ればいい、
と言っていたらそれは違います。

もしそういう風に言っていたとしたら
その会社さんがG3を作りたいのかも
しれないし、G3を販売したいのかも
しれません。

私もそんなことを言えた
義理ではありませんが、
YouTubeで情報を発信すること
に対しては必ず発信する理由が
あったりします。

私も発信する理由はあります。

私が発信することで、
当社の家づくりを
知ってもらいたい。

当然、私も商売をやっていて
生活をしていまし、
職人さんも生活があります。

縁があれば
当社で家を作らせていただいたて、
それで生活させていただけば
ありがたいです。

これはお金儲けと言えばお金儲けです。

もう1つは
私の拙い経験や知識のなかで、
施工エリア外の方の参考に
なれば嬉しいと思っています。

松尾先生も自分の仕事をしながら
自分の情報をどんどん発信して
家づくりを考えている方のために
一生懸命されています。

ああいうのを見ると、
感銘を受けて私も松尾先生に
教えてもらったことを少しでも
広めるようなお手伝いがしたい
と思ってやっています。

これが自社の商品を
売りたいがための情報提供に
なってしまうケースが見られます。

なぜG3を推したいのか、
なぜセルロースファイバーを推したいのか、
なぜ発泡ウレタンを推したいのか、
なぜ付加断熱を推したいのかなどなど、
推したい理由が裏側にあって、
それを売るための理屈を
解説しているのもあります。

この辺りは消費者の方も
そういう目で見ることが
大事だという気もします。

そもそもこういうことを
言っている人は面識が
あるわけではないですし、
その人とすごく親しいわけでも
ないでしょう。

あくまで1つの情報なので、
あまり人のことを信じ過ぎないのも
必要ですし、最終的には自分で良いと
思ったものを自己責任として買う・選ぶのが
求められるものかなと思います。

結論としてはG3はいいものだけど、
G3じゃなくても別に問題ない
ケースもある。

ただG1でいいのかというと
これも難しいところがある。

G1の家を作って住み心地を
良くしたい場合は、
間取りや空調をよりしっかりと
計画する必要があります。

熱の損失が大きい分、
いかに空調を効率的に使うか、
間取りをシンプルにして
なるべく温度差をなくすか、
というところをやれば
G1でも悪くはありません。

今年みたいに寒波が来ると
G1だと辛いところがあるでしょう。

温度がどうしても下がるので、
空調でつじつまを合わせようと
すると電気代が掛かります。

片流れ屋根にして
大きな太陽光を付けて
なんとかするという方法も
ありますが、見た時が
カッコ悪くなったりします。

話が少し逸れますが、
東京大学の前先生が
こんなことを仰っていました。

太陽光という無料のものを
みんなで等しく享受することを
考えたら、自分さえ良ければ良い、
みたいな大きな片流れ屋根の家を
作って隣家が日陰になるのは
良くないと。

これは本当にそう思います。

これが法律違反かと言われると
法律違反ではありません。

高さ制限も守っているし、
自分の家の敷地の中に
入っているわけだから
違反ではありません。

ただこれだけ
エネルギーコストの問題が
騒がれているなかで、
太陽光という無料のものを
みなさんで等しく使うためには
お隣さんのことも考えるような
気遣いも必要だと思います。

では次です。

0.5寸の屋根勾配でも
温度差で換気できますか?
というご質問です。

0.5寸の屋根というと、
ほぼ平らな屋根です。

例えば瓦屋根は最低でも
3.5寸は必要と言われます。

3.5寸ぐらいにしないと
雨が流れづらいんですね。

コロニアル屋根だと
2.5寸ぐらいですかね。

ガルバなら鉄板1枚で
継ぎ目なく葺けば
ちょっとでも勾配があれば
水は流れます。

そういう部分では
雨漏りせずに流れやすいし、
フラットな屋根にもできるから
格好が良く見えます。

そいうところで
デザイナーズ系の先生が
やったりしますが、
問題は換気しにくいことです。

換気メーカーさんの実験だと、
中央部分あたりで湿気が
溜まってしまうようです。

では何寸がいいのかというと、
ガルバでも2.5寸ぐらいにはします。

ガルバでも
1寸とか1.5寸はやっぱり
怖いですからね。

ただし下屋のような
雨だけ流れれば良いところは、
1寸でも何でもいいと思います。

カーポートの屋根みたいな
イメージですね。

あとはコンプレッサーで
月に1回でもエアーを送れば
良いのか?ということですが、
コンプレッサーで吹いても
厳しいでしょう。

とんでもない
大きさのコンプレッサーで
バンバン吹けば別ですが、
それを毎月やっていくのは
大変ですし、そんな
コンプレッサーを差し込める
ような口は付けられないと
思います。

コメントをくださった方が
もしそのような屋根になって
しまっていたのなら、
全周換気と言って建物の
どこからでも換気できるような
構造で屋根を作る方法もあります。

ただそれでも0.5寸は
厳しいでしょうね。

小さい家なら良いですが、
軽井沢にあるような
スタイリッシュな家を
作りたい人がいましたら、
作る前に屋根裏の通気とか
温度差上昇の件はどういう風に
お考えですか?と聞かれてから
作られた方が良いと思います。