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動画コンテンツ
 | 2022.02.20

良いオーバーヒートと悪いオーバーヒート

今回のテーマは
家のオーバーヒートです。

それは何かと言うと、
家の中が高温になり過ぎることを
オーバーヒートといいます。

これには2種類あって、
夏のオーバーヒートと
冬のオーバーヒートが
あります。

夏のオーバーヒートは、
イメージ通りものすごく
暑いです。

とある住宅会社さんが
すごく高性能な家を作ったときに、
南側に大きなFIX窓を
付けたそうです。

断熱性能も気密性能も
良かったようですが、
日射遮蔽はせずに
軒ゼロっぽい感じで作った
ようです。

もうわかりますよね。
日射がどんどん家の中に入って、
家の中がどんどん暖まって
室温が40℃を超えたようです。

当然、エアコンも
効くわけがありません。

小さい窓を開けても
全く排熱しないので、
窓を開けて1時間経っても
熱が下がらないようです。

これがオーバーヒートです。

場合によっては
生命の危険にも及びますし、
家の中にある果物とか野菜も
ダメになってしまいます。

これが
悪いオーバーヒートの例です。

では冬のオーバーヒートは
何かと言うと、同じく日射取得が
良くて家の中が暖まりすぎる
ことです。

冬のオーバーヒートは
暖房を付けるわけではなく、
ハニカムブラインドを上げて
日射取得したときに起こるわけで、
冬でも家の中が場合によっては
30℃になることがあります。

さすがに家の中が
30℃になると暑いので、
冬でも場合によっては
外のアウターシェードを
閉じることもあります。

アウターシェードを閉じると
熱が取り入れられなくなるので、
オーバーヒートしてしまったら
北側とか西側の窓を開けて
熱を排出・調整することが
できます。

夏のオーバーヒートは
調整ができないという
イメージですね。

一般的には住宅で
オーバーヒートするのは
過剰だと言う人もいますが、
夏のオーバーヒートは対策が
できますし、冬の
オーバーヒートは調整できるので
悪いことではないと思います。

逆にオーバーヒートしない家は
家が暖まりづらいということです。
つまり断熱・気密の悪い家です。

昔の家は南側に
大きな掃き出し窓があれば
熱は入るのでそこそこは
暖かくなりました。

確かに日が当たっている分には
暖かいですが、夕方になったら
一気に冷めちゃいます。
保温能力が全くないからね。

場合によっては夜に
ヒートショックを
起こしたりするかもしれません。

熱を取り入れたら
その熱を逃がさないように
断熱・気密をしっかりしたり
窓をちゃんと付けるのが
良いオーバーヒート住宅の
つくり方です。

そもそも、
オーバーヒートはなかなか
体験できないと思います。

当社であれば
モデルハウスやオープンハウスに
来ていただくと、冬でもこれだけ
無暖房で家が暖まるんだ、という
経験はしていただけると思います。

単にUA値が低いから暖かい家だ、
というのとは違うものです。

確かにUA値が低い方が
性能としては良いものです。

ただUA値が低くても、
日射取得などを考慮すれば
相対的には家の住み心地が
良くなるという理屈もあります。

UA値を下げていけば
家の中が暖まるのではなくて、
全てはバランスです。

この辺りは意外に
勉強されている方でも
勘違いされている方は多いです。

この辺りはわかりにくですが、
家というのはそんなに単純な
ものではないということを
ご理解いただければと思います。

それから私が家を
設計する時に気を付けるのは、
冷房計画・暖房計画という
いわゆる空調計画です。

小屋裏エアコンや床下エアコンを
付ければいいという話ではなくて、
冷気・暖気が家の中をうまく
駆け巡るかどうかが重要だと
思っています。

お客さんには申し訳ないですが、
これに完璧はありません。

完璧はないので、
安全をみて噴射口を
必要以上に多めに付けてみて
調整があとでできるように
したりしています。

今はいろんなソフトが出ていて、
UA値計算・Q値計算ができたり
温度変化が見れたりしますが、
床下に気流がどう回るのか、
というソフトはありません。

なのでいい加減っぽく
聞こえるかもしれませんが、
ここは経験や想像でやるしか
ありません。

設計しながら想像して、
それでも不安な場合は
温風・冷風を遠くに届かせる
ようなファンを使ったりします。

卓上の計算や知識など、
いろんなことを勉強するのは
良いのですが、もっとナチュラルに
物を考えることも大事です。

みなさんも不安だからと言って
家のことを勉強しすぎるのも
本当に良いのかな?という感じも
します。

こんな動画になりましたが、
参考になれば幸いです。