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ホーム > ブログ > YouTube > ①グラスウールの正しい施工方法を知らない方は多い②一部でも樹脂窓にするのは効果的?③太陽光のオススメの容量は?④カーテンがいらない家はどうか?
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 | 2022.10.31

①グラスウールの正しい施工方法を知らない方は多い②一部でも樹脂窓にするのは効果的?③太陽光のオススメの容量は?④カーテンがいらない家はどうか?

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼①ドレインラップは使うべきか?②ペアガラス内部が結露した③住宅性能証明は信用できる?④何でも出来ますは、何も出来ない
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/rap_pair_syoumei/

しっかりグラスウールを施工しています
とアップロードしているのに、
床、天井側の施工が間違ってたりする
ケースもネットで目にしますよねと。

建築資材の立てかけで、
袋入り断熱材の防湿シートが
やぶれているのをみたときには、
ただのビニール袋くらいにしか
見ていないのだろうなと感じました、
というコメントです。

これは本当に多いです。
私もよく見ます。

袋入りのグラスウールを
使っている会社さんがほとんどですが、
そもそも裸のグラスウールに
気密シートを貼るということを
知らない方がほとんどだと思います。

ましてや裸のグラスウールが
売っていることも知らない方が
多いと思います。

グラスウールは袋に入っていて、
それを壁の中に入れるものだと
いうのがほとんどの方の認識でしょう。

だからと言って
袋入りグラスウールを使っちゃ
いけないというわけではありません。

当社でも車庫とか倉庫で
袋入りグラスウールを
使うことはあります。

それほど気密が必要なくて、
ただ単に夏の暑さや冬の寒さを
防ぐためにコストを抑えながら
使うケースです。

もちろん耳を引っ張って、
ちゃんと留めて、
袋を連続して施工します。

気密は正直取れませんが、
湿気をなるべく壁の中に
入れないようにする方法は
マニュアルとしてもあります。

間違った施工方法は、
なんとなく柱の横に斜めに
留めてしまうケースです。

横がスカスカで
断熱欠損を起こしているような
写真をアップして、
グラスウールをしっかり入れています
とアピールしているケースがあると
いう話ですね。

せっかくキレイに貼っていても、
はしごなどを立てかけたせいで
袋が破れて、そのまま放ってある
ケースもあるわけです。

本当にただのビニール袋にしか
見えてないのでしょうね。

昔の昭和の寒い家には
入っていなかったんだから、
それよりはいいだろうみたいな
感覚なんだと思います。

もしかしたら消費者の方も
そういう感覚の方も多いかも
しれませんね。

確かに昭和の寒い家よりは
いいと思いますが、逆にそれで
気密を取っちゃったりすると
昔の家より悪いことが起こったり
するケースもあります。

今の家はプレカットで
精度が良くなっていますし、
外側には耐震パネルを張ると
ある程度の気密も取れます。

そこにグラスウールを入れて、
室内では湿気を出して、
外には湿気が出なくなると
そっちの方が逆に怖いです。

この辺りは消費者の方が自分で
勉強してくださいとしか
言いようがありません。

では次です。

▼①なぜ大手ハウスメーカーは樹脂窓を採用しないのか? ②APW330を使えば十分か?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/shitsumon_jyushimado_apw330/

ちなみに大手ハウスメーカーさんも
これから樹脂窓を採用するでしょう。

10月から断熱等級が上がるので、
さすがに大手ハウスメーカーさんも
そろそろ樹脂窓を使わないと
難しいかなという感じです。

さてコメントです。

アルミ樹脂サッシが標準ですが、
やや大きな窓を連続で設置する
リビングだけ樹脂サッシした場合、
多少は効果がありますか?
というご質問です。

効果がないとは言いませんが、
あまり意味はないでしょうね。

そこだけを樹脂にしても、
最終的には他から入ってきますし、
気密の問題などもあります。

そもそも窓は、
樹脂やトリプルにしても
壁の断熱材と比べれば
大したものではありません。

いくら樹脂窓のいいものでも、
大きい開口を作ればそれだけ
熱が出てしまいます。

それから壁や2階天井の断熱、
床の断熱や気密など総合的に
やらないと意味がないことはないですが
難しいかなという感じはします。

次は太陽光の話題ですね。

今、これだけエネルギーコストが
上がってきているので、
太陽光に関して興味をお持ちに
なってきた方が増えています。

太陽光と言うと
買い取り価格が安いとか高いとか
割に合うとか合わないとか
そういう話ばかりだったと思います。

今はそういう問題ではなくて、
電気会社から買う電気代が
高くなってきているので、
なるべく買わないようにするために
太陽光を付けた方が良いという
話になってきています。

太陽光発電は

自己使用と売電という
2つの使い方があります。

6kWぐらいの太陽光を
付けたとすると、自己で
使用するのが20%〜30%、
売電が70〜80%です。

大体はこれで試算計画をします。

ただ難しいのは、
例えば共働き夫婦で全く家にいない、
お子さんもいない家庭であれば
ほとんどが売電になります。

お年寄りの方で家にずっといたら
自己使用が多くなりますよね。

それから季節要因もあって、
当社であれば夏は
屋根裏エアコンを24時間、
ずっと回しています。

つまり自己使用が多くなるので
夏の売電は少なくなります。

冬は日射取得で暖まるから
日中に電気は使いません。
すると売電が多くなるわけです。

今年は確か1kWあたりの売電価格が
17〜18円だったと思います。

これは毎年下がるので、
来年の4月になると
15〜16円になるでしょう。

ただ今の電気代はすごく
高くなっています。
東京電力さんで29〜30円ぐらい。

電気量には上限制度があって
今から1.5倍までしか上げられない
みたいなのがありました。

それがこれだけ
エネルギーコストが上昇しているので
たしか撤廃になったはずです。

すると1kWあたり
30円だった電気代が
100円になっても文句は言えません。

ヨーロッパのどこかでは、
電気代の高騰で、
コスト抑えて走れるはずの
EVの充電費だけで月に何万円も
掛かるみたいなことになっている
そうです。

日本は資源もない国だから、
ますます厳しくなるでしょう。

そこで太陽光の
オススメの容量はいくつですか?
というご質問がありました。

何を持ってオススメするのかは
難しいところがあります。
家族構成とかもありますからね。

当社が使っている太陽光は、
パワコン1台で7.6kWぐらいの
電気変換ができます。

パワコンは15年ぐらいで
交換になってくるらしいので、
なるべくなら1個で最大量を
やっておくのが良いと思います。

7.6kWぐらい載せれば
ゼロエネルギーになるし、
太陽光が少しずつ劣化しても
余分な発電量が出せて
良いという感じがします。

当社のお客さんも
屋根の形状や家の大きさがあるので
一概には言えませんが、
なるべくパワコン1台で
設定しておくのが良いと
アドバイスしております。

では次です。

カーテンのいらない暮らしが
コンセプトのお家で広い土地に
外観には窓のない箱のような
大きな平屋で、中庭がありそこを
囲むように大きな窓があるという
建物を建てている会社があります。

家の性能的にみても
そういう物件はどう思いますか?
というご質問ですね。

率直に言うと私は
こういう家は好きですね。
面白い家だと思います。

ただ現実的に考えて
中庭の大きさにもよります。

例えば中庭が
6m×6m×6mぐらいあって
天空から光がずっと入って
日射取得もできるなら良いです。

小さな中庭だとすれば、
たぶん日射が入らないのと、
大雨や大雪が降った時に
ちゃんと排水するのかな?
という問題があります。

聞いた話ですが、
大雨が降ったときに
排水量が足りずに
家の中に水が入っちゃった
ケースがあるようです。

最近はゲリラ豪雨や
強烈な台風が頻発しています。

こういう家は面白いし、
自由空間があっていいですが、
なかなか難しいでしょう。

延床面積が35坪ぐらいなら
なおさら厳しいでしょうね。

こういう家にするなら
延床面積だけで200坪とか
そのくらいあればいいと思いますが。

自己責任ということで
好みでお作りいただく分には
いいのかなという風に思います。