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 | 2023.08.25

①最近多い質問について解説しました②当社が行っている間取り作成の手順③〇〇の中はカビだらけ?

このところ同じ質問をいただくことがありました。下田島のモデルハウスに来た方からだったり、メールをいただいたり。もう1つは今、当社が埼玉県でお家を作らせていただいてるんですけど、その施主さんからも最初その件について質問をされましうた。「高性能規格住宅ってどうなんですかね?」と言う質問です。

規格住宅というのは単純に言うと、間取りが決まっている住宅で、要するに部屋割りが決まっていて、玄関の位置も決まってる。ハウスメーカーさんなんかもやるけど、反転するとか、南と北を入れ替えるというのは難しいと思うんだけど、左右入れ替え、東玄関か西玄関みたいなね。窓の位置も反転はできますけど、大きさは当然変えられない。

あと、屋根の形・建物の外観も変えられないというのはありますが、そういうのを全部規格として使っていてという感じで、要はUa値計算ができるってことです。それが決まってれば、当然事前にUa値計算ができますからね。C値は当然現場で測らなくちゃいけないからわからないけど、そういう高性能な規格住宅をやる場合はなるべく気密性能も上げるような施工をしていくわけだから、気密が1を超えちゃうなんてことは絶対ないと思うんです。

あとは物によっては床下エアコン・屋根裏エアコンがつくのがバリエーションとしてはあったりします。要はUa値も決まっていて、ちゃんとした窓がついていて、C値もおそらく高くなりそうだから、ものすごく物としてはいいじゃないですか、高性能で、こういう家でも別にいいんでしょ?(ということですが)、全然悪くないですよ、買っても全然いいです。

ただ問題点があって、その家ってどういうことを想定して作ってるんですかね?と、間取りを想定するにあたって、今の日本の核家族の平均人数は大体3人なんですけど、3人家族に限定しちゃうとまずいから、4人でも住めるけど3人だったら贅沢だねというところを狙うとか、部屋も2階の子供部屋を広くして分けることによって対応するとかだと、構造的には全然問題ないから簡単じゃないですか。

あとは家を建てられるボリューム層の方が一番気にする、カウンターキッチン・サイドダイニングとか、動線もみなさん気にしますよね、水回り動線とか。あとは収納、ウォークインクローゼットとか、大きなものが1階にポンと欲しいとか、2階にはちょっと小さなものが欲しいとか、大体みなさん要望は同じじゃないですか。うちのお客さんでも、私が間取りを書く時に、とりあえず一番最初にやっていただくことというのが、新しい家を作るにあたって何でもいいから、こういうことに困っていた、こういうものは欲しい、あとは箇条書きでいいから、こういうのをやってみたい、こういうのができないかなとか。それを繰り返しやっていくというのが間取りというやつです。

規格住宅というのは、いいとこ取りをして、可もなく不可もなくということを狙ってくるところがあって、そんな変な間取りじゃない、普通に考えられた規格住宅だと思います。もう1つ気になるのが、例えば自分が家を建てる土地の方位が振れていたらどうるのか?と。

もし規格住宅の上に建ったとしたら、日射がほとんど入らないんじゃないかとか、ましてや前にこんなアパートが建ってるから、そもそもこの窓にしちゃまずいでしょと、やっぱりその窓の位置によっては日射取得量が変わっちゃうから、当然床下エアコンをずっとつけてないと暖まらなかったりするし、逆に床下エアコンをつけても暖まらない場合もあったりします。

やっぱり家づくりの基本って難しいのが、建てる場所・環境とかに応じて、特に窓をつける位置とか、屋根もそうですよね、日射遮蔽もそうだけど、そういうところまで含めてやっていかなくちゃいけないところがある。あとはやっぱり規格住宅でよく見るのが、あまり軒を出さない。なぜ軒を出さないかと言ったら、いろいろな理由があって、コスト削減というのは絶対あると思います。あとは規格住宅が売れる一番のパイというのが、首都圏なんかの土地が狭いところということもあったりするんです。

都会の土地は南に対してこんなに土地を取っちゃったら、日当たりはいいけど、すごく価格が上がっちゃいますからね。規格住宅って別に買っちゃいけないわけじゃないんだけど、限界はあります。だから買う場所において、合う・合わないを検討した上で買う分にはいいんだけど、高性能な規格住宅なんだからいいんだということだけで、パッと買っちゃうと、あれれれ?ってことが起こる可能性もあるんじゃないかって気はしてるんですけど。

そういう理屈はわからずに、なんとなくこっちの会社の製品と、こっちの会社の製品を組み合わせて作れば、マーケティング的に、こういうキャッチコピーを作れば、売れるんじゃないの?と、商品開発部があってCMを流して、大量に宣伝をして売っていくという手法を編み出すというところなので、こういうことをしたら、危ないんじゃないのかな?ということを考えながら商品開発をしたようには全く見えない。そういう家も世の中には実はあるので、ちょっと皮肉っぽくなっちゃうけど、中途半端な高性能住宅で、全館空調なんていうのは、かえって危ないこともありますので、くれぐれもお気をつけいただければと思います。