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ホーム > ブログ > YouTube > ①ネオマフォームで外断熱をすれば内部結露しないのか?②グラスウール付加断熱は怖い③後付け太陽光設置だと耐震性は変わるのか?
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 | 2024.06.20

①ネオマフォームで外断熱をすれば内部結露しないのか?②グラスウール付加断熱は怖い③後付け太陽光設置だと耐震性は変わるのか?

今回は質問コーナーです。
まずは最初の質問です。

「ネオマフォームの外断熱の場合、室内側に防湿気密シート、室外側の透湿防水シートはなくても、内部結露リスクはないのでしょうか?」

この会社がやっているのは、付加断熱ではなく外断熱です。ちなみに、付加断熱と外断熱の違いはわかりますよね?この方が言っていた工法は、外断熱というものです。

付加断熱というのは、壁の中に断熱材が入っていて、その外にも断熱材をぺこっと貼るから、通気層がある場合とない場合があります。たしか他の動画でも外張り断熱のことを言っているので、参考にしてください。付加断熱をやった上に塗り壁仕上げをすることもあれば、外壁があって同じように通気層を取ることもあります。

疑問なのが、さっきの話では、この断熱材の上に塗っちゃうから通気層がないはずなのに、なぜこっちの場合は通気層を取るのかということです。本来、この組み合わせの場合、通気層があっても、こっちから行った湿気が貫通しない場合とする場合があります。話がだんだん長くなっていますが、ここがグラスウールなんかだと、グラスウールは繊維系のものだから湿気を抜くことができるんです。こういう場合は通気層を取って湿気を抜くことができます。

グラスウールで外張り断熱をやる人はいないと思います。今回のネオマフォームは、検索していただければわかりますが、硬いプラスチックみたいな断熱材です。硬質系プラスチック断熱材というもので、これをぺたっと貼ります。これは見てわかるように湿気を透過させないんです。水に浮いちゃう感じで、発泡ウレタンなんかでも、30倍発泡ウレタンは本当に硬くて水に浮いちゃいます。しばらくしても水が表面につくだけで、中には入っていかないので、湿気を通さないと言っていいと思います。そういうものを貼ると、湿気はそもそも出ないですよね。こうやって通気層を取るのは、外壁を貼る時に胴縁というものを貼らないとそもそも貼れなかったからなんです。そのために下地をこうやって外壁を止めるんですが、それが通気層になっちゃったみたいな感じです。

ちなみに、宣伝になっちゃいますが、下田島モデルハウスでは今、改修工事をやっています。築8年が経ったので、いろいろ考えようと思って。後で動画を撮って、ホームページとかで流しますけど、下田島モデルハウスはここの部分にセルロースファイバーの120mmが入っていて、今度はその外側に付加断熱としてネオマか何かの60mmぐらいのものを使って付加断熱して通気層を取りました。湿気が抜ける通気層じゃなくて、この外にファサードラタンの外壁を貼るための下地としての通気層を取っています。

質問者さんは、外張り断熱をして通気層を取って外壁を貼っているが、この中には何も入っていない。この場合に、室内側に防湿気密シートを貼らない上に、湿気を抜く透湿防水シートを貼ることもしないけれど、内部結露のリスクはないんでしょうか?と言っています。これは率直に言うと、あります。

防湿気密シートを貼らないと、壁に貼ってあるプラスターボードは湿気を簡単に通してしまうので、この中に湿気が入る恐れがあります。その時に結露を起こすかどうかというのは、ここに貼ってある断熱材の性能によるところもあります。結露を起こす要素は水分量と温度差なので、仮にこの中に水分が入ったとしても、ここにすごく厚い断熱材が貼ってあって、壁の中の温度がある程度保たれている状態であれば、結露せずに済むんです。

湿気が出ない状態になっていても、外断熱を強力にしていかないと、結露のリスクが起こるかなという感じです。仮に外断熱の断熱材がこの程度とか3cmぐらいの薄いものだと、6地域でも日射が当たるところと当たらないところとでは環境が全く違います。日射が当たらない山の裏側の冬に気温が下がるところだと、貼ってあるものの性能が良くなければ、場合によってはこの中で結露を起こすことも考えられます。

外張り断熱は、ぴったり隙間なく断熱材を貼ることで断熱欠損を起こさないという事実があります。あとは、貼っていくだけなので簡単に面が構成できるというメリットもあるため、外張り断熱は素晴らしいというイメージを持つ人がいます。住宅会社でも外断熱の方がいいと言い切る人もいます。ただ、あくまでも外張り断熱の貼り方はこういうものを外からペタッと貼るだけなので、簡単にできるし断熱が連続して非常に良いというのは事実です。

ただ、ここに使う断熱材がそれほど高性能でなければ、家全体の性能としてはそれほど上がりません。なんちゃって外断熱というものもあります。外断熱という響きはすごく良いですが、それをするくらいなら内断熱の方が良いという感じです。3cmの断熱材を貼ってもそれほどメリットはないので、壁の中に16Kのグラスウールを入れた方が良かったのではないかと思うこともあります。外断熱にこだわってお金をかけた割には「うーん」と思うこともあったりするので、工法を推すのはどうかなと思います。

付加断熱も同じで、それほどすごくない断熱材を使ってわざわざ面倒なことをしてお金をかけるよりも、単純に壁の中に入れる断熱材をもっと良いものにした方が早いと思います。うちは比較的そういう考え方なので、内断熱をしっかりと高性能なものを使ってやります。それでも足りない場合は、仕方なく付加断熱をするという感じです。

付加断熱工法や外断熱工法が良いというよりも、もう少しシンプルに内断熱を極めるようにした方が施工も楽だし、雨が降った時に濡れるリスクも少ないので良いかなと思います。付加断熱は外側に貼る分、プラスチック系のものであれば雨が降っても大丈夫ですが、グラスウールで付加断熱する場合は、一度濡れてしまうとアウトです。繊維なので水を含んでしまうとぐちゃぐちゃになって、なかなか乾かないからです。

グラスウールで付加断熱や屋根断熱をする場合は、その日は絶対に天気が良いと思ったら、一気に入れて一気に塞いで、濡らさないようにしないといけないので、なかなか大変です。今回の質問者さんからの質問とは話がずれてきましたが、外断熱という工法は悪くないけれど、それ単体で結露しないかどうかというと、理論的にはわかりません。

外断熱を推している会社もありますが、それが悪いわけではありません。どういう理屈でやっているのかというところは、気をつけた方がいいのかなと思います。

では次です。

「総二階建ての我が家は、外張り断熱工法で、構造用合板ではなく筋交で体力壁を造ってます。許容応力度計算しての耐震等級3で建築しているのですが、なんと太陽光発電を計算に入れてくれていないようなのです。Panasonicの6kwを載せているのですが、この許容応力度計算は無意味なものになっているのでしょうか?教えていただけると嬉しいです。」

率直に言うと、いいことではないと思います。この家がどんな屋根なのかはわかりませんが、軽い屋根で計算して重い屋根にするのはマイナス面が大きいです。逆に、良いところとしては、ちゃんと許容応力度計算をして耐震等級3を確保しているので、何もしないよりもリスクは少なくなっています。

こういうのは何とも言えませんが、今、太陽光発電をつける方が多いと思います。構造計算をする時に重い屋根で計算しないとまずいかなと思います。もっと専門的に言うと、太陽光の載せ方によってバランスが変わるので、それを含めて厳密に計算しなければならないという話もありますが、なかなか難しいですね。

確かに理論的には合っています。片方にバーンと載せると、こちら側に重心がかかるわけですから。ただ、そこまで全部やっている会社は少ないと思います。現状としては、重い屋根で計算するのが基本中の基本かなと思います。

もう一つ言えるのは、なるべく屋根は軽い方が良いということです。率直に言うと、瓦を使わない方が良いです。瓦は確かに良いのですが、重いのも事実です。ゲリラ豪雨などの天候や太陽光を載せることを考えると、あまり良くないと思います。

今の時代であれば、ガルバリウム鋼板が良いですが、ガルバリウム鋼板は鉄板で熱いので、熱を逃すような施工をした方が良いと思います。なるべく軽い屋根にして、キャッチクランプ工法で太陽光をつけるのがベターだと思います。いずれにしても、軽い屋根にして太陽光を載せる前提で構造計算をすることは、これからは絶対に必要だと思います。

ちなみに、軽い屋根だからといってコロニアルを使い、穴を開けて太陽光をつけるのは、コロニアル自体の耐久性や防水の関係から、やめた方が良いと思います。