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 | 2025.12.30

①加湿していないのに絶対湿度13g②アルミ窓と樹脂窓の結露は違う③10㎡以下なら何でもOK?④夏の日射取得を活用する家づくり⑤湿度よりも室温を重視する家もある

https://youtu.be/3BKcVlQ7GkU

今回は、私が配信させていただいたYouTubeに対するコメントをご紹介します。

5月にオープンハウスを開催させていただいた前橋のOBさんのお家で、ちょっとしたトラブルが起こりました。朝9時頃に行ったところ、南面の大きな掃き出し窓が結露していました。また、床下エアコンを使っていない状態で、室温は22.5℃、湿度は62%もありました。

室温22.5℃、湿度62%となると、絶対湿度は12.4gということになります。冬に加湿もせず12.4gというのは、すごいですよね。3人家族で、赤ちゃんと若いご夫婦だけだから、そんなに人がいっぱいいるわけでもないし、延床面積は30坪なので、そんなに狭いわけでもありません。

気になったのは、洗濯機をリビングの近くで回していたことです。リビングのすぐ横にランドリールームがあって、洗濯機は回していましたが、換気扇は回していなかったので、その湿度がダイレクトに来ちゃっていたのかなという感じがしました。なので、吸気口を軽く開けて、換気扇を回してもらって、空気を入れ替えてもらった方がいいのかなと思いました。

ガラスはどうしても結露しやすいですが、あまり結露するのは気持ちいいことじゃないですよね。ただ、ガラスが結露して、枠にちょっとだけその水が流れているぐらいな感じだったので、アルミサッシみたいに枠が全部結露しちゃっているとか、裏側まで結露しちゃっているという状態ではありませんでした。

アルミサッシは、見えないところで結露してしまう場合があるので怖いです。よくあるのが、性能のよくない家でアルミサッシを使っていて、20年後に解体したら、サッシがついているところの土台にカビが生えて腐っていたというケースです。アルミというのは熱伝導率がものすごく高いので、表側も結露するんだけど、裏側でも結露を起こしてしまうわけです。それを周りの木が吸ってしまうのは、あまりいいことではない感じがします。

本題に入ります。1つ目のコメントです。

「アルミのカーポートを設置したのですが、一応近所から通報されてもいいように確認申請を取りました。案の定、施工中の職人が、確認申請をとっているのかと隣の住人から言われたと教えてくれました。高いカーポートだったので、羨ましくてイライラしたのだろうと思います。みなさんお気をつけください。近所でも所詮、赤の他人です。」

アルミカーポートをつけることによって「うちに日が当たらないじゃないか!」と言ってパトロールする人もいるわけです。街中だと気になるんでしょうね。

あまり言うとまずいですが、実は当社が建て替え工事をやっている裏のお家の人からも、嫌がらせのようなことを受けています。別にこっちは悪いことをやっているわけじゃないですが、すぐに文句を言われてしまいます。いいお家を建てているから嫌なんだろうなと思うので、なるべく喧嘩しないように気を遣って、場合によってはガードマンさんにいてもらうようにして対策しています。なかなか難しいですよね。

話は変わりますが、建築基準法的には10㎡、つまり6畳以下であれば、確認申請を出さずに増築や新築ができます。ただ、何でもOKというわけではありません。増築であれば、特に用途が限られているわけではありません。畳コーナーでもサンルームでも、6畳以下であれば確認申請なしで作ってもいいわけです。

サンルームというのはLIXILさんもYKKさんも出していますが、ちゃんとした設計図があります。また、耐風圧がちゃんとあるとか、勝手に崩れないとか、そういうものを作るという前提条件もあります。変な話、ジョイフル本田で材料を買ってきて、申請せずに適当に建ててもいいというのは事実ですが、あとで問題が起こるかもしれません。あくまでもちゃんとしたものを作らなければならないし、仮にそれで他人に被害を及ぼした場合には訴えられてしまいます。

新築の場合、6畳の書斎みたいなものを作って、給排水工事をやって、キッチンをつけて、別棟の家を建てるというのはダメだとされています。あくまでも人間が住むのではなく、物置みたいにする用途であればいいはずです。6畳のプレハブをポーンと建てて、そこに畳を敷いて趣味部屋にしている人もいますが、あれは多分違反です。物置という用途で販売して、結局は勝手に部屋にしているわけなので、近所の方から指摘を受けたらまずいでしょうね。

ちなみに用途地域では、10㎡以下であっても、増築、新築してはいけないという法律があります。意外にこういうことを全くわからずに、勝手にやっている人は多いです。そういうのもあって、2025年の4月からかなり厳格化されたんじゃないのかなという気がします。

やりたい放題やっている人は多いです。何でも10㎡以下と言ったり、10㎡以下は4回繰り返すと40㎡になると言ったりしている
人もいます。まずいですが、今まではかなりザルでしたからね。余談ですが話しておきます。

本題に入ります。2つ目のコメントは、以下の動画に対していただきました。

◼︎①夏涼しい家VS冬温かい家②AI小暮くんを公開します③低性能住宅の方がエアコンが効きやすい④役所の判断で変わる確認申請⑤空調計画に弱い高性能住宅は多い

①夏涼しい家VS冬温かい家②AI小暮くんを公開します③低性能住宅の方がエアコンが効きやすい④役所の判断で変わる確認申請⑤空調計画に弱い高性能住宅は多い

「湿度の調整は難しいですね。我が家は高性能住宅ですが、冷房でも絶対湿度が下がりにくい日もありました。小暮さんがおっしゃっている、日射取得をして湿気を飛ばすことも試みましたが、なかなか上手くいかなかったので、コツがいるんだなと感じました。」

コツがいるというよりも、家によって本当に違います。太陽の向きによっても違うし、間取りによっても違うし、窓の大きさや位置によっても違うじゃないですか。お客さんには日射取得をして湿気を飛ばした方が効率的だとアドバイスしていますが、それで実際に上手くいったという人もいますし、逆に自己流でやってみたらよかったという人もいます。全て正解であって「絶対にこれが正しい!」ということはありません。

また私は、日射取得をして湿気を飛ばす前提で間取りや窓を考えています。冬の日射と夏の日射を取りながら、窓のつけ方や間取りを考えているので、そういう前提がない家でやっても上手くいかないかなと思います。

そんなことをお話ししたところ、「夏の室温は普段25℃台で、絶対湿度が14g/㎥台をキープ、15g/㎥を超える時もあります。もっと快適にと思って12〜13g/㎥まで下げようとしましたが、上手くいかなかったので、来年もチャレンジしてみようと思います」との返信をいただきました。

当社のお客さんのお家で、そのような数値はなかなか見ることがありません。ただ、ルームツアーでご紹介した高崎のお客さんのお家では、室温26.5℃、湿度53%、絶対湿度13gだったそうです。温度をちょっと上げて湿度を下げた方が快適というやつですね。

他の高崎のお客さんのお家でも、夏に湿気が高いなと思ったことがあります。そこのお家はお客さん自身が理由をわかっていました。家の中に水槽がいっぱいあるんですよね。なので、水槽から水分がすごく出ちゃっていたわけです。

そのお客さんはどうしても水槽が好きなので、水槽の近くに除湿器を置いて回すそうです。そうすると熱が発生するので、今度はエアコンをバーッと動かすわけです。何とも言えないバランス状態ですよね。力と力の戦いという感じですが、何となく最後には均衡を保てるようです。電気代はかかると思いますが、それはお客さん自身も仕方がないと言っていました。

家というのは、住むだけの場所ではありません。高性能な家でハニカムブラインドを全部閉めて、ジーッとやっている場所でもありません。やっぱり好きなことをやって遊ぶ場所でもあるので、それに対してマイナスになっちゃった場合は、こういう風なことをやる必要も出てきます。お金がかかっても、それが人生の喜びになるわけじゃないですか。家はそういうものなんじゃないかなという感じがします。

先ほどのコメントに対して、今度は私が「一番簡単な方法は、室温を26℃に上げることです。」と返信しました。逆に25℃で14〜15gあるんだったら、26℃にして湿度を下げた方が、おそらくほとんどの方は快適になると思います。ただ太っている方やガタイのいい方だと、湿度がちょっと高くても温度が下がっている方が快適に感じるので、その人の体質にもよります。

いつもメルマガに書いていることですが、下田島モデルハウスで27℃だと、私は寒く感じます。なので28℃ぐらいにして、その分湿度を下げるという感じでちょうどいいです。会社は鉄骨のアルミサッシの建物なので温度は下がらないんですが、鉄骨の熱を持つところがいい感じに室内を乾燥させてくれるので、室温30℃・湿度30%というとんでもないことになっています。ただ、意外にこれはスッキリします。

難しいのが、外気温が36〜37℃前だったら、当社の鉄骨アルミサッシの建物でも、エアコンをバーッとかければ30℃、30%に下がります。ただ、外気温が40℃近くなると、エアコンが追いつかなくなります。室温は止まったまま湿度が上がってくるので、気持ちが悪くなってきます。そういうことから考えても、鉄骨というのは厳しいですね。

下田島モデルハウスの近くにある某メーカーさんの建売住宅は、夏の外壁の熱がすごい感じがします。正直、あれで高性能とは言えないんじゃないかなと思います。それ以上言うと問題がありますので、この辺で終わりにします。