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ホーム > ブログ > YouTube > 北面の窓は断熱か遮熱か
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 | 2020.04.07

北面の窓は断熱か遮熱か

今回は窓について
解説をします。

窓については
別動画でも何回か
解説をしています。

「窓」選びは超重要。窓選びの基準を解説しました。

Low-eガラスは2種類ある

今回は、北面窓は
遮熱なのか断熱なのか
について解説をします。

別動画を
観ていただけると
わかりやすいと
思いますが、
基本として日射取得が
できる建物や間取りなら
南面のガラスは
断熱ガラスです。

北面、東面、西面は
遮熱ガラスが
セオリーです。

よくあるのは、
夏は暑いから南面は
断熱ではなく遮熱だと。

遮熱は熱を
反射するので、
そっちの方が良いと
工務店さんに言われた
という話です。

確かにそれは
その通りなんです。

夏の暑さだけを
考えるのであれば、
南面を遮熱ガラスに
する方が良いですが、
ただ家は冬のことも
考えなくては
いけないんですね。

エネルギーコストで
言うと、夏よりも
冬の方がかかります。

そうであれば、冬の
エネルギーコストを
削減するために南側は
断熱ガラスにして、
日射を入れてあげます。

ただそのままだと
夏は暑くなるので、
何らかの方法で
遮熱をします。

その遮熱をする
一番の方法は、
ガラスで遮熱をする
のではなく、外側に
何かを付加することです。

アウターシェードや
よしずですね。

それから木、
落葉樹でやる場合も
ありますが、少し
難しいですよね。

よしずもバラバラに
なっちゃうので、
YKKさんの
アウターシェードという
屋外スクリーンを
付ける方法が実際の
遮熱効果としては
高くなります。

ガラスで遮熱を
するよりも、外で
遮熱をした方が
何倍も高くなります。

西面と東面は皆さんも
なんとなく想像すると
わかると思いますが、
そんなに冬場の日射が
入るわけではありません。

なので遮熱で
良いという考え方です。

それから北面も、
冬に太陽光が入るわけ
ではありません。

ということは、
積極的に太陽光を入れる
必要がないと言うか、
そもそも入りません。

なので遮熱になります。

あとは意外に思うかも
しれませんが、夏場の
太陽光は北からも入って
きます。

太陽光が入る日射量の
グラフがありますが、
当然一番高いのは
鉛直面です。

グラフを簡単に
描いてみます。
(動画を観てくださいね)

当然、鉛直面は
夏に向かって伸びます。

南北方向は
太陽高度が上がって
屋根にかかるので、
夏は意外に低くなります。

北は、夏でも意外に
太陽光が入っていきます。

でも冬の日射が
ないじゃないですか。

ということは、
遮熱という理屈に
なっちゃいます。

ただなぜか
わかりませんが、
北は寒いから断熱
という話があります。

北は寒いから、
断熱をした方が
いいんじゃないか
ということですね。

ただ断熱窓は
断熱性能を高めた
わけではありません。

光を入れるか
どうかという話で
断熱材とは違う話です。

ここを間違えると、
夏に暑くなってしまう
家になります。

YKKさんのサイトを
見ても、寒い場所は
断熱窓みたいなことが
書いてあったり、他の
サイトでは遮熱窓は
夏の暑さを防ぎながら
室内の暖かさを
逃がさないと書いて
あります。

見る所によって
書き方が微妙に違うので
混乱してしまう気が
します。

なので最後にもう1回、
簡単にまとめます。

断熱窓は、
日射を入れながら
室内の冷気と暖気は
逃がしにくい窓。

遮熱窓は、外の熱が
入らないようにして、
中の熱は逃がさない
という窓です。

遮熱窓にしたから
中の熱が逃げちゃう
という理屈では
ありません。

あくまでも外側の
処理のことを言ってる
わけですので、ここは
勘違いしちゃうと
全く違う選び方をして
しまいます。

基本的には日射取得が
できて、家の方向が
南を向いているなら、
西、東、北は遮熱窓が
正解です。

ただし最後に言います。

窓の大きさには
必ず気をつけてください。

いくら高性能な窓でも
不用意に大きい窓を
北や西、東に付けると
逆効果になります。

くれぐれも
お気をつけください。