Facebook
X
YouTube
ホーム > ブログ > YouTube > ①当社が倒産しない理由②帝国データバンクのデータは信用できるか?③倒産する直前の会社の見分け方④感情の家づくりと理屈の家づくり
YouTube
 | 2026.01.20

①当社が倒産しない理由②帝国データバンクのデータは信用できるか?③倒産する直前の会社の見分け方④感情の家づくりと理屈の家づくり

https://youtu.be/0mBqBi9YN3c

みなさんこんにちは、子育て設計の小暮です。いつも私のYouTubeをご覧いただきありがとうございます。今日はですね、私が配信しているメルマガに対する感想をご紹介したいと思います。みなさんご存知の通り、週に2〜3回ぐらい配信させていただいていて、感想をいただくんですけど、ダイレクトにメールでいただくので一般には公開していません。私の思っていることをダイレクトに書いているので、より好きな人には響くのかなと思っています。YouTubeではなるべく普通っぽくやっているんですけど、メルマガではちょっと違う風にやっています。ご興味のある方は読んでみてもいいかもしれません。早速ですが、千葉県のお手紙をいただいた方からコメントをいただきました。


いつも有意義なメルマガ配信、ありがとうございます。今回は倒産についての見解を述べておられましたが、住宅業界は過渡期に入っているのでしょうか?倒産前兆は社員でも分からない事が多々ありますが、何故なら実態を社員には開示しないからと思います。そういった(敢えてなんちゃって経営者と小生は呼びますが,,,)方々は経営の本質より他の事(それこそNo.1を目指す、社名を宣伝したい等)に意識が向いているのではないでしょうか?自分事で恐縮ですが、大企業を退社してから(65までの14年間)勤務した会社は超零細企業で経営能力のない社長でしたので、入社後数年は真面な会社にする事が使命と思いました。その結果会計士にも認められる様になりましたが、救われたのは社長に上述した様なプライド志向がなかった事です。

帝国データバンクから毎年の様に問い合わせの電話がありますが、適当な回答にもかかわらずそれを真に受けているこの会社何?といつも思っておりましたし、ここのデータの信憑性は50%以下なのにそれを重視する方々の思考能力は疑いしかありません。企業の存続のカギは最終は経営者ですが、裸の王様でない事が絶対条件と思います。

住宅業界に限らず、いろいろな産業が30年間のデフレから脱却しているというところですかね。別に国がわざわざ脱却したというより、世界的な潮流の中でデフレから脱却しなければならなくなった、という感じだと思います。そもそも30年間まったく賃金も上がらず、物価も上がらないというのは異常なことです。おかしな話だけど、日本はたまたまそうなった稀有な国だった。日本は結局、自分のところでエネルギーも生み出せないし、輸入が多いし、食料自給率も低い。そうなると、買うものがどんどん高くなっていくので、当然こちらも上げないと割に合わないじゃないですか。そういう背景があるわけです。

私は会社のことについては開示しています。会社には何人もいないので、社員にははっきり言っています。借金をしてまで商売をやろうとは思っていないので、そうなったら「悪いけど」と言って辞める、と。付き合いでこのモデルハウスでは借金していますが、あと2年ぐらいで終わって数百万円しかないので、借金だとは思っていません。もし力不足だと感じたら、来年で閉めるかなという話もしています。当然そうなったら受注はしません。借金はしたくないから、今やっている現場は頑張る、ということになります。作らせてもらったお客さんについては、10年間はちゃんとメンテナンスをしないとまずいと思っていますし、10年を超えても仲のいいお客さんには携帯番号でも何でも教えますから、何かあったら言ってくれればいいと思っています。有料にはなってしまうと思いますが、職人さんを紹介することは全然できます。お客さんからすると不満足かもしれないけど、そこまでやれば後ろ指を指されることはないんじゃないか、という感覚です。

なるべく誰でもメンテナンスできるように、ということは常に考えています。変な話、街場のリフォーム屋さんでもできるし、電気屋さんでも交換だけならできる。特殊なものを使っていないからこそ、そういう家を作っておくのが一番の安全策だと思っています。西の巨匠もまったく同じことを言っていて、特殊なものを使わず、誰でもメンテナンスできるようにしておくのが一番なんじゃないかと。紹介できる職人さんと仲良くしておけば、お客さんもそんなに文句は言わないと思うよ、という話で、まさにその通りだと思います。

利益と売り上げの話は本当に難しいです。売り上げがないと利益はないけど、売り上げがあっても利益がない会社もある。売り上げが上がらない限り利益は出ないけど、売り上げが上がっても利益がない会社が世の中にはたくさんある。どっちが大切かと言えば、最終的には利益です。

その社長さんは、経営能力がすごく高いとか、キレる社長だったというわけではないけど、売り上げを追い過ぎなかったり、目先の拡大を狙わない、欲のない社長だったから、逆によかったんじゃないかなと思います。地元工務店って、もともとそういうものだと思うんですよね。私も経営者なので売り上げは気にしますけど、今年度は昨年度対比で何パーセント、なんて考えたことはありません。だいたいこのくらいやれれば利益が出て食えるんじゃないの、という感覚です。たまたまラッキーパンチが当たって去年より今年は棟数が増えちゃった、ということもあれば、去年は忙しくて疲れたから今年は少し減らそう、ということもあります。

帝国データバンクが悪いわけじゃないけど、おそらく中小企業の社長で帝国データバンクを本気で信用している人はいないと思うんですよね。逆に、帝国データバンクがどうだこうだと言っている社長さんを見ると、ちょっとどうなのかなと思ってしまう。うちにも帝国データバンクさんから電話がかかってきて、ふざけたことを言われた経験があります。あそこはただの民間企業で、いわゆる格付け機関みたいなものなので、失礼だけど、そんな会社に何で評価されなきゃいけないの、と思うわけです。掲載されている情報もそんなに正確じゃなくて、基本的にはヒアリングした内容を書いているだけ。メルマガでも書きましたけど、帝国データバンクでは飛ぶ鳥を落とす勢いみたいに書かれていて、住宅雑誌にも取り上げられて、すごい会社だと思われていたのに、ピークから3年後に潰れた、なんて話もある。あれは何だったんだ、という感じです。

でもそれを信用した人がいたから、集客ができて契約もバンバン取れた。キャンペーンをやって一気に50〜60棟取って、そのままバーンと倒産。着工したけど上棟で終わり、基礎だけやって終わり、という家が40棟ぐらい出て、本当に困った人がいた。うちにも当時相談に来た人がいました。「あの会社ですよね、どんな状況ですか」と聞かれて、これはもう絶対に無理だなとわかる状態でした。引っかかってしまった消費者の方はかわいそうだし、非はないと思います。倒産した会社が悪い。ただ、そうは言っても、それを選んだ以上、自己責任という部分もあります。昔でも今でもそこは変わらない。

この前もYahoo!ニュースか何かで見ましたけど、被害者が出て、倒産して若い人が困っているという話。本当にかわいそうだし、その会社は悪いです。でもやっぱりおかしいよね、という点はある。その会社は契約時に、まだ何も着工していないのに半額以上、6割払えと言い出す。材料を安く買えるから共同購入しよう、現金で共同購入すればコストが下がってお客さんに還元できるから、そのお金を先にください、という理屈です。でも今はそんなことはありません。材料メーカーだってコストが上がっているので、先に現金を出すから安くしてくれと言われても、やらないんです。そんなにうまい話はないし、仮にあったとしても、何割も値下げするような馬鹿はいません。聞いたこともない。

潰れそうな材木屋に行って、全部現金で買うから100万円を50万円にしろと言えば、ベニヤを全部持ってくる、なんてことはあるかもしれませんけど、そういう材木は大体使えない。だから本当に考えづらい。契約時に半額入金しろとか、材料を安く買うからと言ってくる会社は、絶対におかしい。これは昔からある手法です。もう一つ言うと、今これだけコストが上がっているのに、ローコストで金額を変えずにいる会社があったら、はっきり言っておかしい。疑った方がいい。場合によっては最後の足掻きかもしれません。

それでも埼玉県にある、公共っぽい名前の住宅会社で、年間1000棟ぐらいやっているところがあります。恐ろしく安くて、今でも坪50万円ぐらいで作っていると聞きました。その理由はわかります。徹底的にコストを排除して、現場監督がいない。1人の設計士が打ち合わせから設計、現場監督まで全部やって、1人で年間100棟ぐらいこなす。材料も全部決まっていて、外壁はこれ、屋根はこれ、窓はこれ。色だけ選べる。紙を渡されて、外壁は何番で、はい終わり、というシステムです。公共っぽいところで利益を求めていないからできるのかもしれない。でも、そこに頼んだお客さんの知り合いの話では、できあがった家は素人が見ても「あれ?」という感じだったそうです。洗濯機の排水パイプが洗濯機の前にあった、という話も聞きました。現場監督がいないから、職人さんも何でこうなっているのかわからない。ちぐはぐ感が相当あったんだと思います。基礎も、正直ツッコミどころ満載でした。価格で勝負すると、そういうことになるんでしょうね。

まとめると、倒産しそうな会社の特徴は、急激にキャンペーンをバーンと始めること。あとは、人数と棟数のバランスが明らかにおかしいことです。ローコスト住宅を売りながら、社員1人あたり1棟では、どうやっても稼げません。1棟の利益で1人の社員を養うのは無理です。社長がとんでもない金持ちで、暇つぶしでやっている、というケースも昔はあったかもしれないけど、今はほぼないでしょう。そういうところを見ていくと、帝国データバンクなんて見なくてもわかると思います。

では次のコメントです。


お世話になった工務店さんも新規がなかなか取れず、リフォームにも手を出さないといけないと言ってました。ハウスメーカーも高性能住宅を出し始め、工務店でもSNS活用を始める中、何に軸足を置くかって大切だなと思います。少なくとも性能は差別化要素にはなり得ず、施工だけで頑張るのは厳しいように思います。特に空気感、世界観に対する共感がなければ、これだけ高額な新築を建てようってならないと感じます。別に大理石張りの家にしろって話ではないですが、ある種憧れの家だと感じさせる設計ができないところは淘汰されると思います。

施工だけ、というのはポイントですよね。高気密・高断熱という施工だけ、という意味だと思います。一生懸命施工するのがダメという話ではありません。空気感や世界観、というのはわかりますか。私はここをかなり意識しています。大体3時間打ち合わせをするとしたら、家の話は半分ぐらい。1時間半は別の話をしていることもあります。全員じゃないですよ。パパッと終わらせたい人もいますし、長い人だと5時間ぐらい話す。家の話は2時間で、残り3時間は違う話。1時に始まって6時に終わる、なんてこともあります。こうやって空気感や世界観を共有できると、何も言わなくても伝わる感覚が生まれる。メモも大事だけど、メモしただけで現場に反映されないことはいくらでもある。それ以上に、空気感や共感が大事なんです。

nobandさんはエンジニアで、ものすごく理論的なことを言う方だけど、オーディオが好きだったりして、理屈と感情のバランスがすごくいいなと思います。憧れというのも、大理石だとか、何々ライクだとか、UA値がいくつだとか、そういうことだけじゃない。空気感や世界観に憧れる、ということだと思います。これだけ情報が無料でぐるぐる回って、嘘くさいことを言っているYouTubeもある中で、大事なのは感じる力。空気感や世界観を感じ取る力を磨かないと、ちょっと危ない。これは住宅会社側も同じです。理屈もセミナーも大事だけど、出過ぎると大事なものを忘れてしまう。私は最近セミナーには出ません。西の巨匠と話す方が、理屈じゃなくて身に染みる。身に染み込ませる、というところの方が大事なんじゃないかなと思っています。