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 | 2020.10.20

20年後の姿をイメージすると損をしなくなる

今回はみなさんに
考えてほしいことがあります。

家をつくるときに、
みなさんは新築の家を
見に行かれると思います。

ショールームに行くとか、
モデルハウスに行くとか、
新しい家を見て決められると
思います。

ちょっと視点を変えて、
20年後の姿を考えて
家を選ぶのも一つの方法だと
思います。

姿というのは、
自分の姿ではありません。
自分がつくる家の
20年後の姿です。

20年後とか30年後とか、
そのぐらいの長いスパンを
考えながら家づくりを
しないといけません。

それをどうやるかと言うと、
街中を歩くとそういう家が
いっぱい建っています。

ただどの家が
20年後か30年後か
わからないと思います。

私のメルマガを
登録していただくと
だいたいこの家が何年後と
載せていますので、
登録して見ていただけると
わかりやすいと思います。

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単純に言うと、
20年経って劣化する家を
選ぶのか、風化する家を
選ぶのかという視点です。

必ず物は劣化して
古くなります。
傷も付くし汚れます。

特に家は外に建っていて、
車みたいにインナーガレージが
あるわけではありません。

雨は降るし、風は吹くし、
ホコリは飛ぶし、
紫外線を吸うわけです。

そういうものすごく
過酷な環境の中で
建っている家は
必ず汚れます。

もっと言うと、
換気扇から汚れた油が
飛ぶし、お風呂の換気扇の
フードから皮脂が出ます。

それらが紫外線に
焼かれると黒くなります。

そこは車のカーシャンプーで
いいので、優しくスポンジで
年に2回ぐらいでも洗って
もらえるだけ全然違います。

特に白い家をつくった方は
これをやるだけで
全く家の姿は違います。

あとは隣の家との間が
空いていなくて、そこに
湿気が溜まって白い壁が
グリーンになっている家も
よく見ます。

やっぱり家のメンテナンスは
本当に少ししただけでも
全く違うので、された方が
良いと思います。

あとは材料選定によっても
20年後の姿は違います。

率直に言うと、
人工的につくられた材料は
お引き渡し後に劣化します。

特に屋根や外壁。

夏、屋根はすごく熱いので
屋根に対する環境は
ものすごく悪いです。

外壁も雨風が当たるので、
屋根と外壁の選定で
お金の掛かり方や
見かけが変わってきます。

屋根で言うと、
コロニアル屋根ですね。

確かに軽くて
コストも安いので、
建売さんやローコストさんは
標準で使っています。

大手ハウスメーカーさんも
使っています。

20年ぐらいもつものも
あるようですが、その前に
塗装をしないと撥水効果が
なくなってしまうので、
なかなか難しいです。

また一生塗り続ければ
もつというものでも
ありません。

私の経験でも
だいたい2回塗ると
ヒビが入ります。

結局はそれを剥がして
やり直すか、カバー工法と
言って上からガルバなどを
かぶせて直します。

ただそれをやると、
すでにその状態の屋根は
下地の防水が傷んでいる
状態だったりします。

傷んでいて、
場合によっては中で
カビが生えてしまいます。

ガルバなどで
ふさいでしまうと、
余計に中で蒸れちゃう
こともあるので、
良くないこともあり得ます。

理想で言えば本当は
全て剥がして防水も
やり直せば良いですが、
ゴミ代もかかるので
なかなか難しいです。

だからと言って
見た目重視のカバー工法で
やっても良いものでは
ありません。

外壁で言えば
サイディングですよね。

サイディングでも最近は
塗料が良い物もあるし、
ノンシーリングのものも
あります。

あるお客さんに
聞いたのですが、
他社さんに行ったら
今のサイディングは
ノンシーリングで
ものすごく耐久性が
良いと言われたそうです。

確かにゴム部分がないので
その部分は劣化するがない
ですが、サイディングなので
やっぱり表面に塗ってある
コーティングは傷みます。

最近のものは
実際に良くなって
30年間は色あせしにくい
という話はしてますが、
現実的には20年経ったら
洗浄してコーティングしないと
難しいという気がします。

あとはサイディングは
セメントパネルなので、
反ることが実際あります。

一回反ると
なかなか元に戻りません。

木も反りますが、
木が反るのと
人工的なパネルが反るのは
見た目が全く違います。

等間隔に反ってくるので
ものすごく目立ちます。

それが良い悪いではなく、
そういうことが起こる
という前提で使った方が
良いと思います。

あとは話が前後しますが、
使っているサイディングの
メーカーさんが指定する
コーティング材を塗ると、
お金がものすごくかかります。

ガルバみたいに
電気屋さんが塗れば終わり
というレベルではありません。

ガルバも確かに色褪せします。
塗らなければどんどん
色褪せしてきて
みっともなくなります。

だからと言って
穴が開くわけではありません。
絶対開かないとは言いませんが
基本的にちゃんとした施工を
すれば穴は開きません。

サイディングは
表面のコーティングが取れて
色褪せをしていくと、
撥水がなくなってきます。

そうすると水を吸収して
冬のすごい寒いときに
表面で凍結すると
サイディングの表面が
凍害を起こします。

実際に北海道で
こういうことが起こります。

私も北海道で凍害状況の
実験を見ましたが、
サイディングの表面を触ると
本当にポロポロと落ちました。

北海道はものすごく
過酷な環境ですが、
本州でも起こるかも
しれません。

気候変動で場合によっては
すごく寒くなることが
あり得るかもしれません。

なので長い目で家を見たら、
なるべく人工的なものは
使わない方が良いですし、
使うならメンテナンスコストが
かかるという前提で使われた方が
良いと思います。

こんな言い方はあれですが
建売住宅は安いです。

安い分、
今言ったような材料を
多用しています。

だから安かった分、
メンテナンスコストが
かかってもしょうがない
という理屈があります。

ただ高い家を買って
そうなら、もう目も
あてられないですよね。

坪70万円も80万円も
するような家をつくって、
屋根がコロニアル、
壁がサイディングで
メンテナンスを頼もうと
思ったら、その会社の
オリジナル製品で
350万円の見積もりを
出されたみたいなことに
なります。

私の姉の話ですけどね(笑)

こんな話は本当に
目もあてられないので、
よく考えた方が
良いと思います。

いずれにしても
家づくりは何度も言いますが
最終的にはお客さんの
自己責任です。

サイディングが劣化したとか
屋根の色が薄くなったとか
これは欠陥住宅ではありません。

あくまでも材料の劣化です。

これは住宅会社さんが
悪い訳ではありません。

そういうものを選んだ
お客さんの責任という
ことになります。

この辺りはみなさんも
お考えになった上で
やらないと、素人だから
よくわからなかったと
いうのは違います。

今はネットでも
語られていますし、
私もこうやって実際に
語っていますからね。

くれぐれも
お気をつけいただきたいと
思います。