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 | 2023.02.13

2階リビングの注意点

今回はメルマガで
2階リビングの注意点について
配信したことについて
寄せられた感想を紹介します。

この2階リビングは、
現在施工中のお家の話です。

まず土地が南西方向に
ほぼ45°を向いていて、
側には道路があります。

隣には古いアパートが
ギリギリに建っています。

このような状況を踏まえて
冬の日射取得を考えますが、
もしそれを考えないのなら
家の断熱性能を強化して
HEAT20のG3にして
なるべく燃費コストを抑えながら
やった方が良いでしょう。

ただこの施主さまは、
断熱性能や気密性能を上げるために
FIX窓を付けたり掃き出し窓を
減らしたりするのは好みではない
という方でした。

極端なことを言うと、
別に少し寒くてもいいから、
開放感があって庭を眺めるとか
家の中から空を眺めるような
そういう家が実は好きですと
言われた時に、私も本当に
その通りですよと申し上げました。

だからといって寒い家はマズいし、
基本原則は絶対に外してはいけません。

そのなかで
多少は遊びと言うのか、緩みと言うのか、
住んでいて気持ちが良いのは大事です。

こういう前提条件で、
お客さんの希望を聞いて
間取りを作っていきました。

そこで出たのが2階リビングです。
(大まかな図面は動画をご覧ください)

防犯の意味も含めて良いですし、
北面は夏場だと庭っぽくなるし、
1階でも適切に窓を付ければ
日射取得が期待できます。

ただ2階に大きな掃き出し窓を付けると
隣の家が見えるので、
高窓を付けて冬の低い日射も奥まで
入れるようにしています。

では空調計画はどうするのか?
というときに、コメントをいただきました。

2階LDKは
防犯・視線・景観・防火制限などの
メリットもあるのかなと思いつつ、
温・冷1台ずつのエアコンで空調計画が
どのようにプラスに働くのか謎でした、
というコメントです。

本来、床下エアコンは
家族団らんする1階の所に付けて
暖めることをします。

2階は基本的には寝る部屋だし、
暖かい空気は上に上がるので
大きな吹き抜けを付ければ
温度差が埋まっていく
メリットがあります。

ただ2階を居室にして
1階を寝る部屋にしてしまうと、
逆の現象が起こりますよね。

床下エアコンの暖かさを
ダイレクトに感じづらいとか、
朝起きた時に2階のリビングが
1階より暖まってないとかね。

例えば階間エアコンを考えると、
2階の床下と1階の天井裏の間に
壁掛けエアコンを埋め込んで
空気を送り出します。

確かに間で暖かい空気をつくるので、
ファンを使うのは良いと思います。

ただ2階の床は暖かくなるけど、
1階は意外に足元が寒いと思います。

かなり強いファンでやれば
下まで行きますが、
効率的には良くない。

できれば暖かい空気は
下から上に持っていった方が
良いでしょう。

冷房も同じで、
2階の足元が冷たいというのが
すごく気持ち悪いでしょう。

そういう意味では
階間エアコンの使い方は
本当に地域によると思います。
寒い所でやると怖いと思います。

要はこれをヒントにして、
単純に2階リビングの場合は
2階に壁掛けエアコンを付けて
それで暖房・冷房をすると。

その代わり、2階リビングを
広い空間にしてあげれば
冷房的にはなるべく遠い方から
吹いてあげて、なるべく気流を
感じないようにしてあげれば
良いかと思います。

ただ暖房については
もしかしたら足元が寒いかな
という感じはすると思います。

1階についてはそれだけのために
床下エアコンを使うのもいいかも
しれないし、居室が多くなって
壁が多くなってくると
なかなか回りづらくなるのも
事実なので、ファンを使って
個別にやるという方法もあります。

そこもなかなか体感的なところが
あるのでどうでしょうかね。

こういう住宅団地の厳しい条件の中で
床下エアコンと小屋裏エアコンを
使いながら間取りをやっていくのは
ものすごく面白いと思います。

プライバシーに配慮しながら
3月から始まる現場の情報を
配信のネタにさせていただきます。

ぜひ今後のメルマガを
楽しみにしていただければと思います。

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