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ホーム > ブログ > YouTube > ①温度コントロールはエアコンに任せた方が良いか?②2階リビングの空調計画の考え方③寄棟にしない理由
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 | 2023.02.18

①温度コントロールはエアコンに任せた方が良いか?②2階リビングの空調計画の考え方③寄棟にしない理由

今回は質問コーナーです。
メルマガにいただいたご質問にお答えします。

私はエアコンメーカーに
勤めているものですと。

エアコン屋の立場で
コメントさせて頂きたいのですが、
エアコンは温度コントロール機能
がありますので、 毎日昼と夜で
エアコンを止めたり付けたり
するのではなく、つけっぱなしを
おすすめしたいです、という
コメントをいただきました。

エアコンメーカーの方も
床下エアコンと屋根裏エアコンを
知っているんですね。

あまり推奨はしていないと
聞いたんですけどね。

さて何度もご説明していますが、
小屋裏エアコンは基本的に
夏場はずっと回すものです。

小さい間取りでシンプルな場合は
2階の天井裏から冷気を排出して、
そのまま下まで冷やします。

ほぼ平屋の間取りや大きい家だと
冷気の落とし具合が足りないので、
1階の天井にもダイレクトに
持っていったりもします。

床下エアコンは基本的には
付けっぱなしにするものではありません。

ただこれも難しくて、
日射取得がなかなか取れない場所や
寒い場所だと床下エアコンを完全に
切ると暖めるのに時間が掛かります。

切らずに低温でも少しずつ
冷めにくいぐらいにして床下を暖めて
やっていった方が良いでしょう。

私が主に家を作っている
群馬県東部から埼玉県なんかは、
床下エアコンを付けっぱなしにすると
違うことが起こっちゃいます。

さてコメントをくださった方が
おっしゃる通り、エアコンには
検知が付いていてサーモオフという
ものがあります。

これもうまくいかない
ケースがあるんです。

例えば6畳間みたいなエアコンとか、
リビングだけ14畳みたいな所で
ものすごく感知しやすい場所に付いて
いれば良いですが、床下エアコンを
感知しやすい所にやると、
日射取得の影響でストップしちゃうという
現象が起こっちゃったりします。

なのでこの辺りは間取りだとか
日射取得の状況に応じて
エアコンの位置を決めるという
ところがあったりします。

冷房の場合は屋根裏という空間に
なるわけですが、本当に屋根裏は
1つの空間になっています。
壁がなくて1つの一定の空間です。

その中で室内の空気を吸うので
まだいいですが、床下エアコンは
下に埋まっているし、壁があるし、
日が入りやすい・日が入りにくいとか
日射の影響を受けやすいので、
付けっぱなしにすると逆に
暑すぎたりすることもあります。

逆にまだ暖まってない状態なのに
オフになることもあります。

この辺は本当にケースバイケースです。

それから今のエアコンは
検知機能が多種多様になっています。
より正確に検知できるやつです。

ただ検知したところが間違っていると、
今度はダメになっちゃう。

それから高性能になればなるほど
壊れやすいというのも事実です。

省エネにはなっていますが、そのぶん、
いろんな半導体で綿密になってるらしく、
壊れやすくなっています。

よく松尾先生も言いますが、
普通のエアコンを適切な場所に付けて
熱を感知させるようにして
リターンで回してやるというのが
一番いいんじゃないの?と。

お金も掛からずというのが
1つの指標かなという感じはします。

では次です。

2F LDKを検討する場合、
床下・小屋裏エアコン設計時に
注意すべき点はございますか?
というご質問です。

これは他の動画でも解説しましたので、
詳しくはそちらをご覧いただくと良いです。

そこで冷気についてですが、
一般的に2階は個室があるので
壁が増えますよね。

単純に1階リビングみたいに
冷気を落としてあげて、
あとは拡散させるという方法だと
正直難しいです。

なので一部ファンを使って
各部屋に冷気を送り込むことは
やらなくちゃいけません。

これも難しいのが
屋根裏エアコンから下まで
引っ張ってくるという方法もあります。

ただ配管の距離が長くなって
複雑になってくるので、
これは難しいです。

やっぱり夏は上が暑いから
上をもっと冷やしたいし、
1階が寝室なら夜は日中ほど暑くないし、
ましてや2階にリビングをするなら
1階は日射取得が悪いわけだから、
そんなに冷やす必要はないんじゃないかとか、
本当にケースバイケースです。

あとはお客さんの体感的に
暑がり・寒がりという人も
いたりするじゃないですか。

ご主人は暑がりだけど、
奥さんは寒さが苦手だとしたら
なかなか難しいですよね。

ご主人さんは隔離していただいて、
小さいエアコン1台で思いっきり
冷やしてもらって寝てもらうのも
1つの方法です。

それから2世帯住宅ってありますよね。

この場合、年配の方の温度感が
違うこともあります。

温度感が違う場合は、
お父さん・お母さんの部屋は
床下エアコンも行くようにするけど、
冷房に関しては壁掛けエアコンを
付けられるようにしておくとか。

本当にこれはケースバイケースです。
では次です。

寄棟は大棟が一点に絞り込まれているため
壁や屋根通気層の換気量が不足する心配が
あるということだと認識しておりますが、
例えば総二階の4面壁全てに軒を
出せることによる壁の耐久性・雨漏り
リスク減などのメリットよりも
切妻や片流れのような長い大棟の換気の方が
メリットは高いでしょうか?
というご質問です。

どちらがいいのかと言われたら、
切妻だって左右に出すというのは
できるわけだし、寄棟だって頭の
てっぺんだけじゃなくて
斜めの所にも換気は付けられますから、
一方的にどっちがいいのか?
というのは難しいですね。

ただうちは基本的に寄棟はやりません。

きちんと通気しないと、
暑さなかなか抜けませんから、
切妻屋根にしてなるべく出口を
作るようにしています。

ただ敷地が狭い所であまり出しちゃうと、
仮に雪が降って隣の家に行っちゃうと
困ってしまいます。

基本としては南と北に900mmぐらい出して、
敷地によるけど左右も600mmぐらいは
出します。

これぐらいだとできあがった時の
バランス的にも綺麗という感じがします。

それからこれぐらいだと、
外壁に雨はほとんど当たりません。

当社では杉板を貼るケースがあって
雨が降った時にたまに見に行きますが、
本当に濡れても下の方が濡れてるぐらいで
そんなに濡れていません。

この辺はデザイン的な問題や
いろんなものがあるので、
これが絶対に正しいわけでは
ありません。

回答になっていませんが、
ヒントにはなったかな?と思います。