facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > YouTube > 4,200万円の建売住宅を解説してみた
YouTube
 | 2023.11.05

4,200万円の建売住宅を解説してみた

下田島モデルハウスの周りで建売住宅が増えてきました。そして今日、前を通ったら間取り図があったんです。土地が61.28坪で、建物の延床面積は32.58坪。太陽光発電を5.76kW、蓄電池を9.9kW搭載していて、外構工事もちゃんとやってある。ただこの家の間取り図を見た時に、日射取得を全く考えていない間取りだなという風に見えました。そもそも何でこんな間取りにするのかなと疑問に思ったところもあります。その間取りを解説したいと思います。

(詳しい間取り図と解説は動画をご覧ください)

前はそこそこの大きさの土地があって、家も32坪の総2階でコンパクトなので、家の前はちゃんと開いてます。ただパッシブ設計の基本で考えると、明らかに日射取得はできない。熱を取り入れられそうな窓がないわけです。さらに悪いことに、横に長い畳の部屋があって、午後の12時になると、光はほとんどリビングに当たらなくなる。冬だったら家の中が暗くなるでしょうね。

2階はどうなってるのかというと、少しの掃き出し窓と腰窓があるぐらいです。真ん中の部屋は小さい窓があるだけだから、冬はかなり暗めで寒いでしょうね。廊下は非冷房・非暖房だと寒くなっちゃうから、この部屋にいるのが一番辛いと思います。間取りを見ただけでも何となく想像がついちゃう。おそらく部屋が分離してるから壁掛けエアコンを3台つける感じかな。こういうのを見ちゃうと、メーカーさんは大きな会社なのに未だにこういう昭和の時代の間取りを作ってるんだな・・・という感じがします。

ただ外観は厚めのタイルを貼ってみて、窓を小さめにしてデザインでカッコよく見せてるかもしれないけど、実際にこの家を買って住んだ時に感じるのは、まず1階は暗い、あと冬は寒いというのが間取りからして想像できちゃう。これをなんとか暖かくするならば、超高断熱にしていってエアコン・空調でパッシブ設計を力づくでやるという方法になります。ただもっと簡単なのは、ちゃんとメインの部屋に日射を入れてあげて、その熱を家の中で回して保温するという風にした方が早いし、燃費的にも安いです。

本当に率直に、こういう間取りは作らない方がいいと感じました。