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ホーム > ブログ > YouTube > 熱橋(ねっきょう)から断熱を考える
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 | 2019.10.05

熱橋(ねっきょう)から断熱を考える

今回は熱橋(ねっきょう)について
解説をさせていただきます。

外断熱や内断熱の話と
リンクする所もありますので
よく聞いていただければと思います。

内断熱というのは
皆さんもご存じだと思いますが、
壁の内側に断熱材を入れます。

熱が外から家の中に入ろうとする時に
断熱材が熱をブロックするような形。

もしくは家の中の
暖かい空気や冷たい空気が
外に出ないようにブロックする。

家には必ず柱がありますよね。

柱は断熱材よりも性能が良くないので、
柱から熱が出入りしてしまうという
現象が起きるんですね。

これを「熱橋」と言います。

この熱橋は使っている素材によって
当然数値が変わります。

例えばざっくりと言うと
グラスウールの熱伝導率は
0.038という数字です。
16kの100mmの場合ですね。

それに対して木。
この柱が木だったとすると、
木の熱伝導率はざっくりと0.15なので
4倍ぐらいの熱をロスをしてしまう
ということになります。

これが鉄骨だとすると
熱を伝えやすいって
なんとなくわかりますよね。

鉄だと熱伝導率が84倍という
ものすごい数字になります。

グラスウールと比べたら
2200倍ぐらいですかね。

なのでここが鉄骨だったとすると
グラスウールの2200倍の勢いで
熱を逃がしてしまうということに
なります。

そう考えると皆さんどうですか?

もし皆さんが鉄骨の柱を使って
家を建てるとしたら、ここからの
熱の出入りを防げないと
まずいですよね。

そういう時はどうするのかと言うと、
外側でブロックするという方法しか
ありません。要は外断熱です。

何が言いたいかというと、
もし皆さんが鉄骨の構造で
家を建てるとしたら、
内断熱だけだと柱から熱が
出てしまうという事です。

外断熱のように
外側に断熱をして柱からの損失を
減らさないと最終的にはどんどん
熱が減ってしまうという理屈です。

木でもグラスウールに比べれば
熱伝導率が高いので熱が出ていきますが
鉄骨と比べると大幅に減らせますよね。

なので構造によって
断熱の仕方も変わるという事を
皆さんも覚えておいて
いただければと思います。