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 | 2019.10.08

基礎断熱と床断熱、それぞれの注意点

今回は基礎断熱と床暖熱の違いを
解説させていただきます。

ここに絵を描いてみました。
左が基礎断熱で右が床暖熱です。

まず基礎断熱というのは、
名前の通り基礎を断熱する方法です。

基礎に対して断熱材を貼りますが、
内側に貼ることを内基礎断熱、
外側に貼ることを外基礎断熱と言います。

内側だけに貼る会社もあれば、
外側だけに貼る会社もあれば、
両方を貼る会社という会社もあります。

その違いは
家を建てられる場所によって違います。
例えば北海道であれば
外基礎断熱がメインになります。

場合によっては
両方貼る方もいますが、
群馬県太田市辺りだと内基礎断熱で
全く問題ないと思います。

一方で床断熱というのも名前の通り、
床部分を断熱する方法です。

比率としては
詳しい事は分かりませんが、
近所の工務店さんを見ると
ほとんど90%が床断熱です。

寒い地域になると
基礎断熱が多いと思りますが、
群馬県のこの辺だと90%が床断熱、
10%が基礎断熱という割合だと思います。

なぜ床断熱が多いかと言うと、
やっぱり床断熱の方が安くできることと、
施行が簡単というのが大きな理由です。

基礎断熱と床断熱の断熱材の入れ方に
違いがあることはわかったと思いますが、
他に違いがある部分を次に解説します。

まず床断熱の場合は、
床下に空気を通すことによって
湿気を防止したり乾燥させてたりして
白アリ対策をします。

ここで床断熱が
マイナスになる場合があります。

例えば冬は空気が冷たいですよね。
その冷たい空気が床下に溜まってしまう
という事もありますし、夏であれば
湿気を帯びて暖かい空気が溜まる
という事もあります。

空気がスムーズに抜ければ良いですが、
抜けない場合もあります。

床の断熱をしっかりやって、
かつ、気密もよく取れていないと、
冬で言えば冷気が床を通して
室内に入ってしまうんですね。

当然そこに人がいれば足元が寒くなります。
こういう事が起こりやすいというのが、
床断熱の特徴です。

要するに床断熱をするのであれば、
床下に空気が入るという前提ですから
床の断熱性を強化したり、気密性を
高めることが重要になってきます。

特に気密をしっかりと取らないと、
温熱環境が悪くなってしまいます。

基礎断熱の場合は、
そもそも基礎を断熱しているので
一般的には床下に空気を通しません。

という事は、
床下と室内が同じような室温環境に
なりやすいので、床下の温熱環境が
安定するという事があります。

例えば当社の場合は
床下にエアコンを設置するので、
床下から暖かい空気が上がってきて、
1階の足元はものすごく暖かくなります。

こういう空調設計までできるのが
基礎断熱のメリットです。

ただ基礎断熱の問題は白アリ対策です。

床下断熱は基礎パッキン工法といって
床下に空気を通して白アリを寄せ付けないし、
そういう工法で保証にも入れます。

基礎断熱の場合はそもそも
空気を通さない方法でやりますので、
白アリ対策には気を付けないといけません。

仮に白アリが入った時に
本当に大変な事になっちゃいます。

もし皆さんが基礎断熱をやる場合は、
白アリ対策にものすごく気を付けなくては
いけないという事を覚えておいてください。

床断熱の場合は、
床の気密が良くないと室内に作用しちゃう
ケースがあるのでしっかりと施工しなくては
いけないという事を覚えておいてください。

いずれにしても、
どちらが良い悪いというのはありません。

皆さんがどちらで施工をするかという時に、
気を付けるポイントが違うという事を
覚えておいていただければと思います。