https://youtu.be/zK8ahYV5D1Y
今回は下田島モデルハウスで撮影をしています。夏季休業明けですが、まだまだ暑いです。
先日Xで投稿しましたが、エアコンの室外機の故障が増えています。室外機が耐えられる温度は43℃ぐらいらしく、それを超えてくると中の電子部品がおかしくなってくるようです。ただ、最近の室外機だと50℃ぐらいまでは持つので、当社のお客さんの家では、基本的に故障することはありません。
そうは言っても、毎年夏になると数件はエアコンの不具合が起こります。よくあるのはガス漏れです。場合によっては水漏れもあります。ドレンの中に水が溜まることが原因です。当社ではお引き渡しの時に、ドレンの中の水やゴミを抜いてもらうためのポンプをお客さんに渡しています。やってもらわなければドレンの中の水が流れないこともありますが、なかなかやってくれない人もいます。また、室外機が2階にある場合は「こういう風にやってください!」と説明をしています。
ガス漏れについても、お客さんの使い方に問題がある場合もあるとは思いますが、これだけ暑いとエアコン自体にかなり負荷がかかるので、どうしても発生しやすくはなるのかなという感じがします。
エアコン問題については、私だけではなく、高性能系の家を作っている知り合いも、松尾先生も同じように言っています。この辺りは気候によるところもあるのかなという感じもしますが、これから着工するお家については、空調計画を一部見直しする必要があると思います。
現在、下田島モデルハウスは温度25.2℃、湿度49%です。エアコンの設定温度が25℃なので、ほぼ同じ温度になっています。湿度についても49%なので、悪くはありません。ただ、お客さんの家だと、49%というのは難しいです。ここでは誰も生活をしていないので数値が抑えられていますが、人が住むことによってどうしても湿気は出ますから、55%ぐらいを目指すのが現実的じゃないかと思います。
よくオープンハウスでお客さんにお見せしている湿度の数値は、40%ぐらいです。誰も住んでいない引き渡し前の状態でこのくらいになっていなければ、実際にお客さんが住んだ時に50%ぐらいにはなりません。オープンハウスで55%の家だとしたら、住んでから60%は超えてしまうんじゃないかと思います。生活をすれば、それだけ水分も出てくるわけです。問題は、どういう風にコントロールするかどうかです。エアコンでコントロールすると寒くなってしまうので、上手く日射取得を活用するなど、いろいろな方法でやる必要があります。
実は、AI小暮くんというものがあります。既に一部公開をさせていただき、使っていただいている状態です。お盆前に開放して、みなさんがいろいろ質問するとバーッと答えてくれる感じになっています。公開して2週間ぐらいで、1200件ぐらいの質問をいただきました。1人で600件も質問した人はいないと思いますが、多い方だと1時間もやっていたら40件ぐらい出てくるかもしれません。いずれにしても、興味を持っていただけているのかなという気がします。
最終的に、これらをホームページに一般開放するかどうかというのは、まだわかりません。やたらに開放して、わけのわからない質問をされて、「くだらない回答しか出てこないぞ!」と言われるのも嫌なので、メルマガを読んでいる方にしか見せない方がいいのかなと思ってはいます。
AI小暮くんを作った目的はいろいろあります。私はメルマガを6年ぐらい続けています。年間120通ぐらい配信しているので、過去に700回ぐらい解説をしていることになります。さらに、YouTubeでもいろいろな解説をしています。ちなみにYouTubeは5年ぐらいやっているはずです。
メルマガでもYouTubeでも解説をしているわけですが、その他に解説していることもあります。なので、私が今まで解説したことを一括りにして、私のメルマガを読んでいる方や興味がある方に対して、質問コーナーを作りたいと考えました。ただ、メルマガは700通ぐらいあるので、知りたいことを探すために1個1個タイトルを見るのは大変じゃないですか。それをパパッと簡単にするための検索機能みたいなものを作ってみたいと思ったわけです。
ただ、私はどのように作ればいいかわからないので、プロの方に頼みました。当社のOBさんに詳しい方がいるので、その方にお手伝いしてもらって作ったという経緯があります。
また、みなさんの中には私の想定を超える質問をする方もいるので、「こういうことも知りたいんだ。」とか「たしかにこういうのは解説していなかったな。」という風にわかるわけです。それらを今の私なりに解説して、アップデートしていくことによって、どんどん進化していければ役に立つんじゃないのかなと思いました。
私よりももっと詳しい人がいたとして、その人の情報と統合できれば、より膨らみますよね。情報を持ってきてもらうということになると、個人情報の問題もあってなかなか難しいとは思いますが、相互情報のネットワークみたいなものができたら面白い感じもします。
現状としては、私が考えていることや他の方から聞いたことを、私なりに統合して、みなさんに活用してもらうためのものがAI小暮くんというわけです。いただいた質問を見てみると、私が今までに解説してきたことよりも、範囲が広がってきている気がします。
以下に、いただいた質問と回答の一部をざっくりと紹介していきます。
「もし業者に天井断熱を追加してもらう場合、どのくらいの費用がかかるでしょうか?参考程度に教えてください。」
面積がわからないので、いくらなのかと聞かれてもなかなか難しいです。
「天井断熱は自分でポリエスチレンフォームを置くのは問題ないでしょうか?」
天井断熱の際に自分でポリエスチレンフォームを置くことは、基本的に可能です。但し、いくつか注意点はあります。
「造作キッチンのおおよその金額を教えてください。」
これは難しいです。引き出しの数によっても、機械によっても変わってきますからね。
「造作キッチンで中引き出しを作ることはできますか?」
作ることはできます。
「パイン集成材をキッチンに使っても大丈夫?」
当社は使っています。大丈夫です。他の木材でいうと、タモは硬くて耐久性が高くいいものですが、硬すぎて細かい加工ができないので厳しいです。また、塗料を塗る時にも色がのりません。結局は、どこでバランスを取るかですね。
「リンナイのフロントオープン食洗機を施主支給でつけていいですか?」
当社は支給していただいてもいいですが、手間賃は貰うことになります。実際にリンナイのフロントオープン食洗機をつけているお客さんもいますが、提示している価格はネットで出ているものと変わらないと思います。そんなところでは儲からないし、儲けようとも思いません。
「屋根のルーフィングはどこのメーカーを使っていますか?」
当社は田島ルーフィングのものを使っています。
「グラスウールはどこのメーカーがオススメですか?」
グラスウールといったら旭ファイバーですね。旭ファイバーさんのものは性能がいいですが、高いです。
「アルミ樹脂複合サッシのトリプルガラスと樹脂サッシのペアガラスとでは、どっちがいいですか?」
高性能なアルミ樹脂複合サッシは本当に性能がいいですからね。さらにトリプルガラスだったら、樹脂サッシのペアガラスよりも性能がいいはずです。ただ、価格はすごく高いです。デザインの問題もあるので、なかなか難しいです。
「埼玉県行田市で家を建てたことはありますか?」
建てたことがあります。
「今まで建てた家で思い出がある家はありますか?」
たくさんあります。思い出がない家はないです。何かしら思い出はありますが、施主さんと喧嘩しちゃったとか、変な家を作ったということは、今までにないと自負しています。変な家というのは、手抜きをした家のことです。施工ミスをしたまま家を引き渡したというケースも、25年間で一度もありません。そういうクレームを言われたということもないです。ただ、「何で土間コンにひびが入るんですか?」と、違う意味でクレームを言われたことはあります。でも「それは土間コンですから。」としか言いようがありませんでした。
「一条工務店は性能がいいですか?」
UA値という性能はいいですよね。何を以ってそう言うのかにもよります。車もそうじゃないですか。ゼロヨン加速がいいというのもあれば、燃費がいいというのもあれば、サーキットを走るからいいというのもありますよね。
「御社でタイル外壁を採用することができますか?」
できないことはないです。
「焼杉を使用するメリットはありますか?」
メリットはあります。
「そとん壁を採用するメリットは?どの程度の費用がかかりますか?」
これは面積がわからないと難しいです。ただ、そとん壁は高いです。昔は安かったけど、今はブランド化しちゃっていますからね。
「ウリンとセランガンバツどちらがいいですか?」
ウリンの方が耐久性が高いというのが一般的な見解です。ただ日常で使う分には、セランガンバツでも問題はありません。
「壁をビニールクロスから漆喰に変更した場合、どの程度のコストがかかりますか?」
面積がわからないと答えられませんが、ざっくりと言うと、ビニールクロスを漆喰に変えた場合、平米単価あたり4倍ぐらい違うんじゃないでしょうか。漆喰といっても、本漆喰もあれば、漆喰風の塗り材というのもあります。本漆喰になると、塗る前のアルカリ処理がすごく大変になってきます。ただ、アルカリ処理をしなくてもいい漆喰もあります。
「どんなジャンカはダメですか?」
これについてはメルマガで解説しましたね。ジャンカで騒ぎ過ぎという内容です。
「足利市で家づくりはできますか?」
ホームページに施工例が出ていると思います。この方はうちで家づくりを考えてくれているんでしょうか。
「乾太くんを導入するのに壁に穴を開けましたが、そこは断熱欠損しますか?」
当然、断熱欠損します。ただ、換気扇だって同じですからね。重要なのは、断熱欠損しても、それが家全体に影響を及ぼすかどうかというところだと思います。西側に大きな掃き出し窓をつける方が、よっぽど断熱欠損するんじゃないかと思います。また、トリプルガラスであっても、良い断熱欠損と悪い断熱欠損というのはあると思います。
「天井断熱と屋根断熱どちらがいいですか?」
これはそれぞれにメリットがあるので、なかなか難しいです。
「岡山県でオススメの工務店はありませんか?」
これはいつものパターンですね。紹介できません。
「とても現実的なお答えで好感が持てます。AIも優秀ですね。そうやって素直に教えてくれればいいのですが、嫌がる工務店もあります。」
私のAIくんは、一般的な工務店よりも素直に教えてくれるんでしょうか。
AI小暮くんにいただいた質問については、今後メルマガで解説していくのもいいかなとか、YouTubeで取り上げてもいいかなという風に思っています。みなさんがより使いやすくなるように、いろんなものを組み合わせていけたら、真剣に家づくりを考えているみなさんのメリットになると思っています。新しく始まったことなので、どういう方向に行くかはわかりませんが、面白そうだなと思う方は活用してみてください。