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 | 2022.12.10

APW330とAPW430の違い

今回はAPWについて
勘違いをしている方も
おられると思ったので
動画にしてみました。

YKKさんの樹脂窓には
APW330とAPW430が
あると聞かれますが、
正確にはAPW331もあります。

APW330は腰窓、
APW331は掃き出し窓の
ことを言います。

ちなみに
APW430以外にも
APW431やAPW430+があります。

代表的なものは
APW330とAPW430なので、
今回はそのように表現します。

ではAPW330とAPW 430の
違いは何?と聞かれた時に、
意外と住宅屋さんでも
間違えることがあります。

APW 330はペアガラスで、
APW 430はトリプルガラスです、
と言う人がおられるそうです。

これは間違いです。

APW 330にも
トリプルガラスはありますからね。

ただAPW 330の
トリプルガラスは曲者です。

そもそも
APW 430とAPW 330の
大きな違いは枠の幅です。

では構造はどうかと言うと、
APW330の場合は
ガラス3mm・空気層16mm、
ガラス3mmという具合です。

これをトリプルにすると
どうなるかと言うと、
3mmのガラスの内側に
もう1枚、3mmのガラスを
付けます。

ガラス・空気層・ガラス・ガラス、
という感じですね。

ガラスとガラスの間には
空間を作らないとマズいので、
一応0.2mmの空気層があります。

では性能はと言うと、
同じトリプルでも空気層の
厚み違いますから、
性能は悪くなります。

ただAPW430よりは、
同じトリプルでも値段は
安くなります。

恐らくトリプルを使っていると
言いたい人のために
安く販売するための商品かなと
勝手に思っています。

なのでトリプルを使うなら、
APW430を使うのが
正論かなと思います。

もし住宅屋さんが
トリプルを使っていると言った時は、
APW 330かAPW 430なのか
確認した方が良いです。

しかしそもそも、
トリプルガラスを使えば良いと
言う方もいらっしゃいますが、
そんなことはありません。

あくまでもガラスはガラスです。

トリプルの樹脂窓でも
断熱材に比べれば、
屁みたいなものですからね。

いくらトリプルでも、
窓が大きくなればなるだけ
熱損失を起こします。

セオリーとしては
日射取得ができない面、
特に夏に暑くなる西側に
大きなトリプルを使うのは
ご法度です。

そういう所は
トリプルを使うにしても、
小さなトリプルを使いましょう。

あとは遮熱ガラスと断熱ガラス。
これもちゃんと使い分けするのも
1つのポイントです。

ただ遮熱と言っても
涼しくなるわけではありません。

断熱よりは遮熱の方が
熱を返す率は多いですが、
西面に遮熱のガラスを
使ったからといって
涼しくなるわけではありません。

やっぱり窓を
小さくしなくちゃいけません。

こういう理屈は
消費者の方にはわかりづらいと
思いますが、本質的なところを
勉強していただく方が良いです。

さてAPWの話をしましたが、
LIXIL(TOSTEM)さんが
EWという製品を販売し始めました。

EWはAPWに比べて
枠をずいぶん薄くしていたり、
トリプルガラスも
真ん中のガラスが薄くて
軽くなっています。

さすがに後発だけあって、
デザイン性と共に
ガラスの面積を広げて
スッキリと見せています。

それから気密性能も
上がっているようです。

EWはよくできていますね。
APWさん一択だったので、
一生懸命に開発をされたのでしょう。

これからの家づくりは
EWの選択肢もあります。

当社も来年からは
EWをメインに使っていこうかなと
考えているところです。

ぜひ参考にしてください。