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ホーム > ブログ > YouTube > 断熱材はなんでも良いのか?
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 | 2023.03.05

断熱材はなんでも良いのか?

今回は断熱材の話です。

断熱材のことについては
これまで何度もお話をしていますが、

「何の断熱材がいいんですか?」
「何の断熱材を使えばいいんですか?」
「この断熱材は良くないですか?」
「この断熱材にすればこうなるんですか?」
「断熱材なんか何でもいいんだよと言われた」

このようなご質問やお声が多いです。

確かに、
この断熱材がいいと言う人もいれば、
この断熱材が最強だと言う人もいれば、
断熱材は何だっていいと言う人もいます。

これではわけがわからなく
なるのは当然ですよね。

なので改めて解説したいと思ったのです。
ただあくまでも私の意見ですから、
100%正しいわけではありません。

あくまでも私の経験値としての
お話だと思ってくださいね。

さて率直に言いますと、
確かに断熱材はなんでも良いです。

ただ断熱材によって
特性や性質があって、
絶対に変えられないものが
あるわけです。

もちろん、コストも違います。

例えば北海道なら、
本州よりも比較的安く
買える断熱材があったりします。

一番わかりやすいものは、
グラスウールのブローイングを
するものですね。

これは北海道では
かなりメジャーですが、
私が見積もりを取っても
少し高めです。

北海道みたいに
30cmもの断熱材をやっても
良いのですが、群馬県で
やる必要はないと思っています。

このように断熱材の
性質・性能もあるし、
コストも考えないといけない。

そんな中で、
どの断熱材が良いかと言うと、
私はグラスウールが
最もバランス良いと思っています。

ただグラスウールも
施工が悪いと問題が起こるので、
扱いは難しいです。

例えばネオマフォームなら
グラスウールの半分の厚さで
同じ性能が出ます。

ただ性能はいいけど、
高価になってくるわけです。

ただ状況に応じて、
薄くてすごく高くても
この断熱材を使う理由が
出てくるわけです。

例えば袋入りグラスウールは、
入れた時に断熱欠損を起こす
場合もあるし、
裸のグラスウールは
気密シートを張らなくちゃ
いけないから手間が掛かる。

そういうことが
うまくできない人がいるので、
ラクで熱損失を起こしにくい
ブローイングを採用するけど、
高コストになってしまう。

リフォームでどうしても
予算を掛けられない場合は
袋入りを使ってしっかりとやる
というのもアリです。

それから
セルロースファイバーを
使うにも欠点があって、
性能に対して値段が高くなります。

性能とコストのバランスが
どうかな?ということです。

セルロースファイバー推しの方は
性能のことを言うよりも
調湿や防音がどうだとかいう話を
しますよね。

いいところではありますが、
本来の断熱材としての性能は
違うと思います。

ネオマフォームやキューワンボードは
確かに高性能だけど、
なんと言っても値段が高い。

ただこれをどうしても
使う理由もあります。

例えばデザイン系の住宅で
薄い屋根を作りたいときとか。

キューワンボードや
ネオマフォームのように
薄くて性能がいいものを
使わざるを得なかったり
するわけです。

同じ性能を出すために
わざわざ高額なものを使わないと
成立しないという家もあったり
するということです。

ただそんなに
特殊な家を作ろうと思っていないし、
そんな薄いものにしたくないのに
わざわざ高いものを使うのは
どうなの?というのもあります。

ネオマフォームやキューワンボードは
すごく高性能だという理由だけで
選んでいる住宅会社さんもいるでしょう。

ただ断熱材は
性能と厚みの問題なので、
これだけでは比較できません。

もっと言えば最終的には
日射取得・日射遮蔽の話になります。

こういうところを
アピールしたいがために
これらを使っている住宅会社さんも
私はあると思います。

1つのセールスポイントに
なってるわけですね。

セルロースファイバーも
調湿性能があるからカラッとする、
(カラッとしないと思いますが)
というのも同じですね。

グラスウールも同じです。

一番施工が難しいというか
間違った施工をしやすい断熱材が
グラスウールです。

特に袋入りグラスウールは
本当にシビアなところがあります。

断熱材の熱欠損で多い例は、
グラスウールが筆頭に上がるぐらい。

断熱材には長所も短所もあって、
気をつけなくちゃいけない
ポイントもある。

だから最終的には何でもいいけど、
わざわざ高い物を使うこともないと
言えばない。

私もセルロースファイバーを
屋根断熱に使っています。

付加断熱をするときは
ネオマフォームやキューワンボードも
使います。

付加断熱はそもそもお金が掛かるし、
性能を求めるところを目指して
いますからね。

どういう家を作るのか、
そういうところの目的で
断熱材は選ぶものだと思います。

最後に、どんな断熱材でも、
その断熱材に合った施工が伴わないと
性能は発揮しません。

例えば気流止め。

床断熱の場合は
いくらキューワンボードを使おうが
何を使おうが気流止めがないと
実質的な断熱性能は落ちてしまいます。

この辺りまで喋ると
どんどん長くなるので今回は割愛しますが、
ちょうどいま、メルマガで配信しているのが
築35〜40年の家の建て替えです。

いくら断熱材が入っていても、
これじゃ効いていないというのが
よくわかります。

ご興味のある方は
メルマガを読んでいただくと
良いかもしれません。