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ホーム > ブログ > YouTube > 樹脂サッシと洗濯バサミの材料は同じ?
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 | 2021.03.20

樹脂サッシと洗濯バサミの材料は同じ?

今回は窓についてです。

当社のモデルハウスに来られた方が、
某ハウスメーカーさんに
樹脂サッシは使えないですか?
と聞かれたそうです。

すると樹脂サッシは
洗濯バサミと同じようなもの
ですから劣化してボロボロに
なっちゃいますよと
言われたそうです。

勉強をされている方なら
何言ってるの?という
レベルの話なんです。

ただ勉強されていない方は
樹脂サッシはプラスチックだから
パリパリッと割れたりする
イメージを持つかもしれません。

今だにこのようなことを
言ってるのかと思うと
びっくりします。

完全に間違ったことですからね。

YKKAPさんから
樹脂サッシの耐久性について
まとめられた資料があります。

きちんと客観的に
見られている資料です。

これに書かれているものを
一部紹介したいと思います。

まずほとんど国では
樹脂窓が使われています。

アルミサッシを使っている国は、
先進国と言われる国では
日本ぐらいだというのは事実です。

これは日本の産業構造として
そういうものをつくってきた
歴史とアルミが安かったという
事情があるからです。

次に樹脂素材ですね。

洗濯バサミやポリバケツと
同じと思う方がほとんどかも
しれません。

でも樹脂窓に使ってるものと
ポリバケツに使っているものは
まったく違うものです。

洗濯バサミとかポリバケツは
ポリプロピレン、
樹脂窓に使ってるものは
PVCという塩ビになります。

塩ビは水道管とか下水道管、
あとは鳥などに使われています。

塩ビ管の耐用年数は
50年以上という評価結果も
出ています。

何が言いたいかというと、
ポリバケツとか洗濯バサミとは
違うということです。

樹脂窓はさらに
アクリル積層というものが
表面に加工してあって、
対候性を高めています。

このアクリル積層は
車のテールランプにも
使われているものです。

絶対に劣化しないとは
言えませんが、
そんな簡単にボロボロになる
ことはありません。

去年の1月に、
北海道のAPW430の工場に行って
開発者の方にお話を聞いたり
工場を見せてもらいました。

かなり厳格なことを
やっていました。

屋外ボード試験と言って
屋久島のような 南国に
外に置いたまま日を当てて
試験をしているそうです。

27年間、放ったままの製品でも
ボロボロになるような変化は
見られていないという
データが出ているようです。

それから真夏を想定した
熱変形試験のデータもあって、
反りの許容範囲というものを
考えていたりします。

それから燃えやすさですね。

自己消化性があるので、
最終的には炭になります。

つまり洗濯バサミやバケツとか
消費者の方が飛びつきやすい
ことを言って自社で使っている
製品を正当化するようなことを
するのは住宅業界のプロとしては
どうなのかなと思います。

この動画を観たみなさんは、
こういう場面に遭遇したら、
データあるんですか?などと
聞いてみるのがいいと思います。

そこであやふやなことを言うとか
その人の勝手な憶測でしか
物事を言ってないかどうかを
見てみてください。

この手の話は樹脂サッシに限らず
本当に多いです。

正しい知識でフェアなことを
言って、それでお客さんに
選ばれるのがプロとしての
姿勢じゃないかなと思います。

その中で好きな会社を
選べばいいのであって、
なんでも信用すればいいわけ
ではありません。

それをみなさんに
お伝えしたくて動画にしました。
今回は以上です。