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ホーム > ブログ > YouTube > 遮熱窓と断熱窓の違いを解説しました
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 | 2023.01.29

遮熱窓と断熱窓の違いを解説しました

今回は窓について解説します。

ある方からYouTubeに
コメントをいただきました。

その方は北海道にお住まいの方で、
お家がかなり古いということで
窓の交換をお考えだったそうです。

そこでリフォーム会社さんに
相談したところ、断熱窓にした方が
良いとアドバイスをもらったそうです。

ただ一方で、私のYouTubeを観ると
寒い所には遮熱窓と言っているので
なんでそうなっちゃうの?
というコメントをいただいたわけです。

これはこの方に限らず、
寒い地域は断熱窓みたいな感じの
イメージがあると思います。

そもそも窓には
断熱窓と遮熱窓という窓が
あるわけではありません。

熱を取り込みやすい窓と、
取り込みにくい窓があると
言った方がわかりやすいかも
しれません。

窓にはU値という指標があって、
U値が低いものが高断熱という
イメージがあると思います。

ただこれを数値で表すと、
高断熱の窓は遮熱窓になります。

遮熱窓はUA値が低くて、
なおかつ日射取得率、
つまり日射を入れる窓です。

日射を入れる量が低い方が
UA値が低いわけなので、
高断熱という意味になるわけです。

家は基本原則として、
南面は日射を取り込むために
大きな窓を配置して、
熱損失を起こす場所、西・東・北は
0.5㎡以下ぐらいの窓を付けます。

ただこれも難しいのが、
南面にアパートが建っていて
日射取得が全く期待できない場合は
必要悪として日射取得の意味で
南面以外に断熱窓を付けることもあります。

ただ断熱窓は熱損失が起きやすいので、
今の時期、冬なんかは夜を迎えると
すごい勢いで熱が損失していきます。

なので断熱窓が付いている窓には
ハニカムブラインドをセットします。

このハニカムブラインドについては
また他の動画で解説しますね。

さてここでさらに難しいのが、
使うガラスによっても
かなり性能が変わってくるところです。

先ほどの例のように
アパートが建っていたら、
南面以外の窓から日射を少しでも
入れたりするので、場合によっては
トリプルガラスを使いながら
日射取得率の高いガラスを
選んだりもします。

そこまで消費者の方が勉強するのも
なかなか難しいと思いますが、
そういう考え方があると思ってください。

例えばトステムさんなら、
トリプルガラスの仕様が4種類あります。
ちなみにペアガラスも5種類あります。

この中でどのガラスを選ぶのかは、
住宅会社さんがどう考えるかです。

例えばトリプルガラスでも、
日射熱取得率が32%のものもあれば、
46%のものもあったりします。

住宅会社さんが
一番性能のいいトリプルを使いたいと
なったときに、数値としては性能が
いいですが、日射取得率が悪いものを
南面に使ったとすると、当然、
日射取得量は落ちます。

逆に南面は日射取得率を高めたいとして、
ペアの中でも日射取得率が低いものから
高いものまであったりします。

ペアで日射を入れたいとなると、
一番日射取得率が高いものが59%です。
その代わりU値は1.2になるという具合です。

選ぶものによって
これだけの差が出ますから、
寒い地域だと夜や朝方なんかには
てきめんに熱が出やすくなります。

なので当社が使ってる手法としては、
ハニカムブラインドを使う方法です。

南面の窓は基本的には
可変できる窓にすると言いますが、
開けて入れる・閉めて出さないという
日射取得ができるのであれば、
そういう窓にした方がいいというのは
こういう理屈です。

まとめますと、
遮熱窓や断熱窓というものが
あるわけではなくて、
あくまでも数値で読んでいく。

もしみなさんが
窓について気になった時は、
U値やガラスの種類で
打ち合わせをした方が
よりわかりやすいのかなと
いう気がします。