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 | 2023.09.10

①天井気密は意外に難しいしお金も掛かる②群馬で建てるのは危険な家③勉強好きの消費者でも気にしていないポイント

今回は質問コーナーです。
まずは最初の質問です。

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気密ラインは天井と壁、床で行いますが、工務店からは屋根断熱を実施するように言われています。屋根断熱にはA3種吹付250mmの予定ですが、防湿気密シートは気密ラインの天井に設置され、屋根断熱には設置されないとのことです。

個人的には、屋根裏の空気が換気できない(屋根断熱の先に通気くん及び通気層は設けますが)ため、空気がよどんで、結露やカビの温床となる可能性があると考えております。

どのように対処すべきか、ご助言いただけますと大変幸甚でございます。
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壁断熱は壁に気密をしていたため、屋根断熱の下に気密ラインを設ける方が理解しやすいと感じたのでしょう。

天井断熱の場合、天井に気密を取ると、気密ラインと屋根断熱の間の屋根裏の部分が空いてしまう可能性があり、湿気が入った際に結露やカビの温床になる可能性があるという懸念があるようです。

ただし、気密ラインの設置位置については、どこでも悪いわけではなく、工務店が施工をしやすい場所を選択することもあるでしょう。気密ラインは湿気を入れないためのもので、断熱の内側に設置されます。そのため、どこに気密ラインを取るかは工法や条件に応じて決定されます。

ただし、気密ラインを取る際には特に照明の設置に気をつける必要があります。照明の設置や電気配線が気密ラインを貫通することがあるため、注意が必要です。一つの対策として、二重天井を設けることで、気密ラインと断熱をしっかりと確保し、照明の配線を貫通させない方法があります。

また、天井断熱を採用する場合には、二重天井を設けて上の天井に断熱材を入れ、下の天井で照明を設置する方法も考えられます。これにより、断熱性能を維持しながら、余計な電気配線の貫通を避けることができます。

気密ラインの設置位置や工法は、建築の目的や条件に応じて柔軟に選択されるべきであり、各工務店や建築家によって異なるアプローチが取られることがあることを理解する必要があります。

最終的には、天井を破ることなく、ダウンライトではなく、コードだけを出して、ペタッと付ける埋め込み照明以外の選択肢が考えられるかもしれません。埋め込み照明は昔はUFOのようなものが一般的でしたが、最近はあまり使われない傾向にあります。この埋め込み型照明は、お椀のように天井から突き出ており、これが天井を低く見せる要因となり、スッキリ感がなく、何故か虫が中に溜まることもあり、私はあまり好ましくないと思っています。

天井で気密を確保することは可能ですが、その際には工夫が必要かもしれません。気密ラインを取る方法について注意深くチェックすることが重要かもしれません。特に、照明の取り付けや点検口の設置などで気密ラインを傷つけないように気を付ける必要があります。また、埋め込み照明以外の照明器具を選択することも一つの選択肢です。

では次のコメントです。

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凹んだりしてるとその分外壁や断熱材の量も増えて余分に金かかりますしね。その上、中庭の掃除、手入れが面倒、寒い暑いで使わなくなったってなったら目も当てられないから採用する前によく考えたほうがいいですね。
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やっぱりコの字型の家って、スタイリッシュと言えばスタイリッシュだけど、群馬県の太田市近辺であの家は、夏はきついよねって、見て分かります。

あとは冬もあの形だと、きついなって思いました。でも、あの家を作られた方は、そういうことは分からずに、中庭があって、包まれ感があって、プライバシーがいいからって、作ってるんでしょうけどね。悪いわけじゃないんだけど、私はこれからの時代を考えたら、かわいそうだなって感じが個人的にはします。

同じ面積でも外壁面積が増えるので、当然ストレスがどんどん増えちゃうっていうのがまずある。あとは当然、建築コストもかかるのは事実です。建築コスト・熱損失が増えるのもあるけど、特にロの字型のケースは、仮に大雪・大雨が降っちゃった時に、それをどうやって外に出すのかが、一番怖いですよね。

例えば今年は九州とか秋田県で、大雨がすごかったじゃないですか。もしあの地域でこの家を建てていたら、多分水が溜まっちゃってすごいと思います。排水できないと思うので、どんどん水位が上がってきて、掃き出し窓から今度は水が逆流して、家の中に入っちゃったら、多分家の中は全部水浸しって感じです。

1回床上浸水すると大変なんですよ。家の高さってあんまりみなさん気にしないですよね。例えば、そこは昔浸水した地域なので、ちょっと高めにしたりだとか、すぐ横に川があるから上げたりとか、そういう具体的な経験がある方はいいんだけど、一般の方で、高さはどんな感じですかね?って質問をする方には会ったことないです。

私は毎回、現地で着工する前にこの位置でこうやりましょうと、外構計画も含めて当社はやります。周りのお家を見た時に、明らかにこの地域はこういう感じですとか、道路の雨水の流れだとか、もっと言うと家の側溝をみて、大雨が降った時に側溝から水が溢れちゃうし、道路の傾きとしては側溝から入った水がみんなこっちに流れて来るという時にそれがどんどん溜まっちゃうとこんな被害になるんじゃないかっていう理論的なことも含めて、家の高さは決めた方がいいと思うんです。

高さは後から変えようとすると大変です。私は今のところ床上浸水の経験はないけど、私が聞いた話では1回床上浸水しちゃうと、本当に家の中が菌だらけになるので、壁を全部剥がして断熱材をすべて変える必要があります。なかにはプラスチック系の断熱や発泡ウレタンなら水を弾くのでそのまま使えると考える方もいます。でもそれでは中まで消毒はできません。そういうところまで含めて考えないとダメだと思います。

ものはいろんな見方をして考えないといけないですよね。まとまらない動画になってしまいましたが、今回は以上です。