facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > YouTube > ①床下エアコンは吹き抜けが必要か?②樹脂窓を扱える工務店はハイレベル?③HPやカタログよりも大事なのは現場④全ての家で防湿気密シートを貼っている理由
YouTube
 | 2023.11.10

①床下エアコンは吹き抜けが必要か?②樹脂窓を扱える工務店はハイレベル?③HPやカタログよりも大事なのは現場④全ての家で防湿気密シートを貼っている理由

今回は質問コーナーです。
まずは以下の動画にコメントをいただきました。

▼床下エアコンは簡単で屋根裏エアコンは難しいのはなぜか

床下エアコンは簡単で屋根裏エアコンは難しいのはなぜか

「床下エアコンを採用する際は、吹き抜けが必要になってきますでしょうか?それとも吹き抜けの有無はあまり関係ないでしょうか?」

床下エアコンは1階を暖めるためだけに使うんだったら、吹き抜けはない方がいいです。暖かい空気が上に抜けちゃうわけだから、ない方がいい。ただ2階まで暖めるために床下エアコンの熱を2階まで行き渡らせたいと思っても、階段だけだとなかなか難しいです。パッシブハウス並みのものを作るなら床下エアコンで済ませられるけど、なかなかそこまでやる方というのは少ないと思います。一般論で言えば、床下エアコンで2階まで暖めるには吹き抜けがあった方が空気が回りやすいです。階段があって、一方に吹き抜けがある状態だと空気が回りやすいです。できれば小さくてもいいから、吹き抜けがあった方が空気が回りやすい。家の大きさにもよるけど、基本的には吹き抜けというのは1.5畳ぐらいあって、大きければ大きいほど(空気が)グングン回ります。

前にメルマガにも書いたと思いますが、屋根裏エアコン・床下エアコンをやるのはいいんだけど、セミナーに出て話を聞いてこうやればいいんだとパパっとやっても、それだけで上手くいくかどうかは全くわかりません。理屈ではUa値がいくつだからこれだけの熱があればいいとか、熱損失はこれだけあるんだからこれだけの熱があれば冷えるはずだとか計算で出ますけど、上手いことまんべんなく回るかどうかは壁の位置・部屋の間取りによったりします。

では次です。

「樹脂サッシは枠が重みで歪むので標準は樹脂アルミを使っているという説明を受けました。樹脂窓を扱える工務店はハイレベルな工務店の中でも更に一握りなのでしょうかね?」

たしかにプラスチックとアルミではアルミの方が硬いけど、その分樹脂サッシは枠を大きくしたりして剛性を取っています。うちは掃き出し窓で樹脂窓を使っていて何年か経つけど、とんでもなく曲がっちゃったこともないし、スカスカになっちゃったこともありません。未だに1階の掃き出し窓は気密が取れていて、開けるときも重みを感じます。

あまりにも疑問・不安を感じてる人が多いので、大工さんと一緒に現場で撮影しようと思ってます。うちの大工さんは40歳ぐらいで若いんだけど、それなりに修行してるんです。40代だけど、高校を出てすぐ大工になっていろんなところを何件か渡り歩いて造作をしてくれるところにも行ったりして30歳ぐらいで独立をして10年以上やってて、うちの会社だけじゃなくハウスメーカーさんや地元の工務店や会社で建売なんかもやったことあるし、いろんな経験をしてるから意外に詳しいです。現場で樹脂サッシって実際どうなのかとか、前に使ってたYKKはLIXILと比べてどんな感じだったかとか、意外にいいコメントをすると思います。楽しみにしていてください。

では次です。

「自分の家はYKKの大開口スライディングを入れましたが、ずり落ちもしないし、C値も問題はありませんでした。ずり落ちは施工の問題だろうなと感じます。 サッシがずり落ちるとおっしやっている工務店ではシャッターもずり落ちるから付けない方がよいと話されており、またホールダウン金物が柱からかなりずれていたことから、嫌な予感 がしたのでそこで建てるのはやめました。」

ここまで来ると何でもありですね(笑)。基礎と土台の緊結がずれまくってるという話ですが、こういうことはあります。すごく偉そうなことを言っているわりに、全然できてないというパターンですね。「じゃあお前はできるのか」と言われたら、100%完璧にはできません。人間だから間違えることもあるし、打ち損じたり、打ち込み過ぎたりすることはあります。神様じゃないからね。そういう場合は、打ち込み過ぎたと思ったら1本こっちに打っておくとかしましょうと、大工さんにも言うし、現場監督も見てるし、それが普通だと思うけど、いろんな工務店さんがありますね。

次です。

「100倍の吹付けウレタンフォームで施工が決まっています。 断熱の外側には防水透湿シートを施すよう指示がメーカーからもあるようで、その対応をしているようなのですが、心配なのは断熱材の内側に防湿気密シートを使わなければならないとは指示がないようで大丈夫か心配です。どうなんでしょうか?」

建物の外側に透湿防水シートを貼るのは、メーカーの指示ではなくて、外壁通気工法の場合はやらなくちゃいけないというのが施工ルールの1つなので、メーカーさんは全く関係ないです。

外側に透湿防水シートなりを貼っていない家はないです。それをやらないと、水が入って家がカビだらけになるから、それは絶対やるけど、中の防湿気密シートをやるかどうかは特に国からの指定もないので、やってる会社・やってない会社がある。やった方がいいのかということですが、絶対にやった方がいいです。どんな家でもやった方がいいです。

ただ30倍発泡ウレタンはほとんど水が通過しないから、それが防湿層として機能すると言われていますが、100倍発泡ウレタンは湿気を中に通しやすいと言われています。それなのに気密シートを貼らないのはどうなのかなと思います。通しやすいんだから、貼らない方が湿気が出ていいんじゃないかと思うかもしれないけど、それが入っちゃって、仮に出なかったとしたら、問題を起こすこともあるので、なるべくだったら、入れない方がいいんじゃないかと思う。

最終的には、貼らないとルール違反というわけでもないから、消費者の判断になるので、その施工会社の判断次第なんだけど、私は全ての家に貼ってます。お客さんがどんな使い方をするかわからないから、机上の計算ではわからない世界もあると思っています。私は、安全を考えてやっておいた方がいいのかなと思います。