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ホーム > ブログ > YouTube > 60年保証は損をする
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 | 2019.11.23

60年保証は損をする

今回は
家の保証について
解説をします。

家をつくると、
おそらく若い方なら
50年、60年は住まわれる
可能性があります。

なので保証は
ものすごく大事だと思います。

一応、国の規定では
瑕疵(かし)保証といって
家を引き渡した後から10年間、
構造的な欠陥や雨漏りなど
そういうものについては
保証しなさいよという規定があります。

これは義務付けられていますので、
どんな家にも必ず
付けられているはずです。

当然10年って
あっという間ですから、
その枠を飛び越えた
長期保証というのがあります。

例えば60年保証という言葉を
聞いた事があると思います。

60年間保証をしますというより、
60年間保証ができるみたいな
感じですね。

詳しい方ならわかると思いますが、
最初の10年間というのは
法律で義務付けられていますから
無料の保証が付いています。

でも気を付けなくちゃいけないのは
あくまでも構造的な欠陥であって
電気が消えたとか床が傷ついたとか
生活傷や劣化は保証外です。

何もしてないのに、
建物が傾いたとか雨漏りしたとか
そういう部分です。

車で言うと、
エンジンが動かないとか
そういう部分であって、
ブレーキ減った、タイヤが擦れた、
ではないですからね。

では残り50年間という
スパンをどうするのか
という話です。

例えばある会社だと、
10年間毎に保証を
更新していきます。

しかも5年毎に
検査があったりします。

10年の無料期間が終わったら、
必ず住宅会社さんなり
保証する方のチェックを受けて、
そのチェックで指摘された事を
絶対にやるという前提。

そうすればまた10年間の
保証ができるんだけど、
その間の5年目に点検を受けて、
指摘を受けたらそれを直す
ということを繰り返します。

60年保証というと、
60年間何もせずにずっと
保証してくれるような勘違いを
している方が正直いるのかなと
思いますが、そんな良い話は
ないんですね。

あくまでも途中にチェックが
細かく入って、なおかつその
チェックした人が言った事を
全て直さないと保証には進めませんよ
という事です。

要は相手が言った事を
全部のめば保証しますよ
というだけの話なので、
すごく良い事でもない
ということです。

極端な話、保証する側は
なるべくお金を出したくないから、
本当はここまで直せばいいけど
過剰に直してもらった方が
安全だという事を言う恐れも
実際はあります。

なので無料で
60年間保証してくれる
というわけではありません。

なおかつ保証してくれる部分は
構造的に重要な部分なので、
それ以外の事を保証してくれる
わけではありません。

ざっくりと言うと、
今の家はコンクリート強度を
高めて耐久性を増すとか、
耐震性を確保して木材を留めてれば、
私の感覚で言うと何も起こらなければ
60年間なんて全然問題ないと
思っています。

劣化する所って
大体決まっています。

例えば屋根が劣化するとか
外壁が劣化するとかって
決まっています。

そういう所を直していけば、
最終的には保証できるという
だけの話です。

当然、保証料もかかりますので、
お金を払って保証し続ける事は
良いのですが、場合によっては
そんな事をしなくても良いと思います。

適材適所で住宅会社さんなんかに
チェックをしてもらって、
ここは直した方が良いですねと
言いながらその時にお金を出しても
同じ話かなという風に思います。

あともっと言いますと、
最初からメンテナンスコストが
かからない家をつくっておけば、
わざわざ保証料を払って
保険に入らなくても
良いんじゃないかなという風に
個人的には思います。

ちなみに当社の場合は
このシステムで60年保証できるように
なっていますが、今の所ずっと更新を
していく方は一人もいらっしゃらない
というのが現実です。