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 | 2020.11.20

気密の位置で必要な断熱が変わる

今回は断熱の話です。

最終的には
気密と断熱の話になりますが、
なぜそういう話をするのか
ということからお話をします。

私のYouTubeを見てる方は
若い方が多いと思います。

その世代の方が家をつくると、
おそらく50年ぐらいは
住むことになると思います。

そうすると、
できれば50年間は
何もせずにもった方が
良いですよね。

ただそうは言っても
お金がかかるところも
あります。

洗面化粧台、キッチンは
必ず交換が必要になります。

当社が18年前に建てた
お客さんからも、
レンジフードが壊れたと
ご連絡をもらいましたし、
洗面化粧台もボウルが
汚れたり水漏れが出始めた、
みたいな声もあります。

これらは簡単に
替えることができるますが、
建物の躯体はそうは
いきません。

壁が腐ったから交換とか、
基礎が壊れたから補修とか、
簡単にはいきません。

断熱材を交換するとか
窓を交換するとか、
できなくはないですが、
とんでもないお金が
かかりますので
なるべく死守をしたいです。

そうなると、
躯体というものはきちんと
つくっておくことが重要です。

では何が重要かと言うと、
乾燥状態を保つことです。
要は壁体内結露が起こらない
ようにすることです。

壁の中に湿気を
入れないことはもちろん、
仮に湿気が入っても、
外に出すようにしておく
ことが重要です。

そのためには
気密を高める方法が
ありますが、会社によって
気密の取り方は様々です。

多くて3種類あります。

まず当社の気密の取り方は、
壁の内側に気密シートを貼って、
壁の中に湿気が入らないように
気流止めをします。

なおかつ基礎断熱なので
基礎、それから屋根でも
気密を取っています。

床断熱の会社であれば、
床のライン、
天井断熱であれば
天井のラインで気密を
取っています。

発泡ウレタンを使っている
会社であれば、内側の
構造用合板に吹き付けて
気密を取っています。

(詳しくは動画を観てくださいね)

気密の取り方は様々ですが、
その取り方で断熱の仕方も
変わってきます。

それは結露が関係します。

空気中の湿気が冷たいものに
触れたときに結露が起こるので、
その湿気が冷たいものに
接しないようにした方が
良いという話です。

内側に気密シートを
貼っていて湿気が出たときに、
断熱材という砦があるので
外の冷たい冷気に触れることは
なかなかなくて結露は
しにくいはずです。

なので窓ガラスが
結露しやすくなるので、
ペアにしようとか
トリプルにしようとか、
ハニカムブラインドを
付けて冷気に当たらない
ようにします。

では断熱材の外側で
気密を取った時は
どうなるのかと言うと、
断熱材が湿気を通さない
ものなら冷たい空気が
きても結露はしにくいです。

ただ断熱材が薄かったり
湿気を通しやすいものなら
場合によっては
結露する可能性があります。

だから湿気が入ったら
すぐに排出しなくては
いけません。

あともう一つ。

外側にパネルが
貼ってあって、
内側から湿気が
パネルに到達します。

そうするとパネルの
内側部分は冷えている
状況なので、
結露しやすくなります。

なので必然的に
外断熱をしなければ
いけません。

パネルの外で気密を取って
内側に断熱材を入れるけど
その断熱材が薄くて、
湿気が断熱材を突き破って
結露することも起こり得ます。

すごくマニアックですが、
気密のラインによって
必要とされる断熱材の
方法も厚さも変わってきます。

最近は高気密を
謳う人が増えています。

気密が高いのは良いですが、
気密だけ良ければ良いわけ
ではなくて、気密を高める
ことで湿気の移動も変わる
ことまで考えていることが
大切です。

少し難しい話でしたが、
ぜひ覚えておいてください。