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 | 2019.03.31

意外に多い「危ない間取り」とは?

今回は間取りについて
解説をさせていただきたいと思います。

「どんな間取りがいいか?」ではなく、
「危ない間取り」についてです。

画像のような
一階の間取りがあったとします。

これに対して
2階の間取りをどういう風につくるのか、
というのがものすごく重要なんですね。

その時にポイントとなるのが、
大きな壁の位置をある程度合わせることです。
合わせないと構造的に弱くなるからです。

たとえば階段の位置は
当然合わせくちゃいけませんから、
1階と2階で位置を合わせます。

あとは大きな壁を合わせていきます。
(詳しくは動画をご覧ください)

大きな壁を合わせていかないと、
家って絶対に危なくなります。

ところがデザイン重視の家なんか見ると、
2階の壁の位置がまったくバラバラで、
滅茶苦茶になっているという間取りは
ものすごく多いです。

そういう間取りを描く傾向は、
構造の知識がない方に多いです。

営業マンさんなんかがフリーハンドで描いて、
こういう理屈がわからなくてなんとなく
1階と2階を階段の位置だけ合わせて
あとはバラバラに描いているとか。

お客さんの言っている要望を
聞いたらこうなりましたみたいに描いていると、
ものすごく危ない家になります。

お客さんは
家づくりのプロに頼んでいるんだから、
こんなことはわかって描いていると
思っているはずです。

ただ、たまに他社さんの図面を見せてもらうと
これって本当に「耐震性能1」あるのかな?
と思う時もあります。

単純に上と下を
合わせるというだけなんですけどね。

当然、全部合わせるわけではありませんが、
専門的には50〜60%は壁の位置を合わせるという
常識があります。(規定はありません)
それすらわかっていないと危険な家にしかなりません。

あとは怖いのが無理やりにしてしまうことです。
バラバラなんだけど壁の補強をしながら
なんとかバランスをとるみたいなやり方です。

そういう力技みたいなやり方を
することもありますが、本当におかしな話です。

あくまでも基本は
1階と2階の壁の位置、柱の位置を
バランスよく合わせていくというのが
耐震設計なり長持ちする家の基本です。

ぜひ皆さんこういうところも
注意していただければと思います。