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 | 2020.07.25

壁は5つの層で考える事が重要

今回は壁の構成について
理論的に解説をします。

また壁の構成について
必要になる理由も解説を
したいと思います。

家の壁は、5つの層を
考えてつくるのが
今の住宅の基本です。

これをやらないと
住み心地も悪いばかりか
壁体内結露とかいろいろ
起こってしまいます。

まずは断熱層を中心として
室内側に防湿層があります。
今回は内断熱を指しています。

あとは内断熱の場合は
一般的には防湿層気密層が
あります。

断熱材の外側は、
専門的に言うと防風層と
いうものがあります。

その外側にも
もう一つあって、
通気層があります。

もう一度言います。

一番外側から言うと、
一個目に通気層があります。
二個目は防風層、
三個目は断熱層、
四個目五個目に防湿気密層が
あって、これが家の構成の
考え方になります。

まず外側の通気層は
湿気がもし家の中に
溜まってしまったときに、
防湿気密層が弱かったとして
壁の中に入ったとします。

その湿気を外に出しながら
排出するためのものが
通気層です。

湿気が入ったときに
貫通しながら外に出すと
ということは、防風層は
湿気が抜けるようなものに
しなくてはいけません。

それが透湿防水シートです。

他の動画で、
ある住宅会社さんが
透湿防水シートをきちんと
貼ってなかった家があると
お話しました。

間違った透湿防水シートの貼り方

本来、透湿防水シートは
上から下まで貼らないと
いけませんが、その会社
さんは貼っていませんでした。

バルコニーの下部分が
空いていたんですね。

おそらく大工さんは
雨が入らないからいいと
思って空けたのだと
思います。

ただここから天井裏に
風が入っちゃうと、
断熱材の中に空気が
移動してしまって、
断熱材の効果が落ちて
しまいます。

他の動画でも解説しています。

中途半端な気密住宅が一番危ない理由

「30年もたない家」のつくり方

そのために気流止めをして
床下からの空気を入らなく
したり、透湿防水シートを
貼ることで防風するという
考え方があります。

湿気を出して水が入らない
ようにするという意味も
あります。

透湿防水シートは
室内の湿気を外に出すと
共に外からの防水をしますが
防風も兼ねています。

名前は透湿防水シートですが
本当は透湿防水防風シートと
言った方がわかりやすいと
思います。

防風とは、外からの空気が
入らないようにして断熱材の
中に風が回らないように
するということです。

それで断熱材の効果を
高めています。

防湿気密シートは、
湿気がなるべく入らない
ようにするために付ける
という意味もあれば、
家の中の気密をしっかりと
取って、換気もよくなる
という意味もあります。

住宅会社さんによっては
断熱はきちんとしても、
防湿気密についてはあまり
意識をしてないという
会社も正直あります。

透湿防水シートを
貼らない会社さんはないと
思いますが、防風を意識
していないことはあります。

通気層も取ってる会社さんが
ほとんどだと思いますが、
通気層を取らないで
モルタルを塗って水分を
吸収させて排出するという
考え方の会社さんもいる
ようです。

ただ水分をそんな簡単に
吸って吐くことないです。

なので5つの層の構成を
きちんとやらないと、
いろんな問題が出ます。

みなさんも家には
こういう層があって、
意味があるということを
覚えておいていただけると
良いと思います。