今回はお金の話をします。
家づくりをされる方は住宅ローンを借りる方が多いと思います。住宅ローンを借りる時に重要なのは、どこの銀行でいくら借りるのか・借りられるのか、もっと言うと、そもそも貸してくれるのかです。ここはなかなか重要です。
まずどこの銀行で借りるのか、いろんな銀行がありますよね。今はネット銀行もあります。金利で言うと、ネット銀行は確かに安いですよね。なぜ安いかというと、少人数で手切れよくやっているからです。ただいろんな部分で弊害があったりします。その中で私が過去に経験したのが、仮審査でOKだったのに、本審査でダメってことがあったんです。
ネット系の銀行の仮審査ってすごく簡単なんです。その人の年収と、借りられる・借りたい金額と、あとは個人情報。ただ正しくは、本申込みといって、本審査の時に、あなたの建てる土地がどういう土地なのかをちゃんとチェックしてから、本当に建てられるか決めますよって話なんで、ここがすごく甘いんです。これが、地元の群馬銀行・ろうきんであれば、建てる場所はどこで、その土地の担保価値、その土地の価値があって、なおかつ、その土地が誰の名義だとか、あとは個人の情報として、その方が何年間・どこに勤めていて、貯金・自己資金がいくらあって、年収がいくらで、いろんな部分で問題がないかどうか、こういうのを調べた中で、それだったらあなたの希望金額を、この土地を担保に貸すことができますって手続きをする。よっぽどの事がない限りは、本申込みにそのまま進んでも、弾かれることはない、ちゃんと調べてますから、これがネット銀行の場合はすごく甘いので、本申込みに行った瞬間、やっぱり貸せませんということがあったりします。
打ち合わせをして、計画して、建築屋さんともその話で進めて、図面も全部描いて、契約までしちゃったのに、契約が済んでから銀行に行って、全部ダメとなったら、大パニックじゃないですか。やっぱり審査は、仮審査であっても、銀行さんによっては気をつけなくちゃいけないっていうのが正直ある。金利が安い分、何か理由があったりするから、こういうところは気をつけた方が良いです。
あとはお金を借りるときに、付帯する保証料・手数料があります。注文住宅の場合は、つなぎ融資と言って、契約金を1回目に払って、2回目は着工時、基礎工事が始まったらお金を払って、上棟と言って骨組みができたら3回目のお金を払って、一番最後、引き渡しの時に最終金を払う。4回払いが多いです。この時に、会社によっては4カ月で4回の場合もあるし、当社の場合は工事期間が6〜7カ月ぐらいの中で4回払いだったりします。
この期間がすごく長いと、銀行のローンを借りる方は最初の契約金ぐらいは自分で払えるけど、2回目・3回目は銀行からお金を借りることになります。これをつなぎ融資と言いますが、一時的にお金を借りて、建築屋さんに払って、最後の時に銀行さんからお金を出してもらって、先に出してもらったものに充てて消していくというやり方の銀行もあれば、最初からボンと借りちゃって、ここから支払いをスタートする方法もあります。この場合、アパートなどに住んでいるとアパートの家賃と住宅ローンの支払いがダブルパンチになるから、そういうものも計画に入れておく。こういうことも含めて、住宅ローンを選ぶことが大事です。
例えばみなさんが銀行ローンを借りるときに、この際だから住宅ローンの中に保険が入ってる商品を選んで、自分が死んだ時に家族にお金を残してカバーすると考える方がいます。ただ保険っていうのは1つのギャンブルなんです。保険屋さんが勝つか、こっちが勝つか。でも保険は確実に保険屋さんが勝つようにできているそうです。
そして最後に言いたかったのが、そもそも貸してくれるかどうかということです。その人が今までどんなクレジットカードを持っていて、そのクレジットカードをいくら使ったとか、それをどうやって返済したとか、リボ払いしているとか。例えば携帯電話を買った時に機種代を通信料と一緒に分割で払うじゃないですか、あれはローンなんです。これは悪いことじゃないです。金銭の契約リストだから、あとは公共料金・水道料金とか、公共のものに対しても、その方がちゃんとお金を払っているかどうか、全部リストに載ってる。
そういうものの中に、携帯電話の料金引き落としが1年間に3回も引き落としができなかった、とか、クレジットカードを使ったのに、引き落としができなかった、とか。公共料金なんかは最悪ですよね。水道料金も滞納ばっかりしているとか、電気料金払えなかったとか。そうすると、リストに載ってお金が借りられなくなったりします。
なかなかそういう方は少ないと思いますが、ちゃんと借りたお金は払うとか、引き落としだったらメイン口座に設定して、常にそこにはお金がある状態にしておく必要があります。ちょっとしたことだけでも引っかかることがあるので、くれぐれもお金はちゃんと返しましょう。