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 | 2020.11.10

木の家は暖かくない

今回はログハウスというか、
木の家について解説をします。

ログハウスといえば、
どんなイメージでしょうか。

太い木、丸太を
どんどん積んで空間を
つくっていくのが
ログハウスですね。

丸太はパっと見、
細くても30cmは
あります。

恐らく40cmぐらいが
最大だと思います。

それぐらいの太い丸太を
使ってつくるので、
暖かそうなイメージは
あると思います。

確かに鉄筋コンクリートに
比べると熱伝導率が低いので
断熱材の代わりになるか
どうかは別にしても、
木の方が暖かみがある感じが
するとは思います。

ただこれを理論的に
解説してしまうと、
丸太が40cmあっても
そんなに暖かくありません。

他の動画でも話していますが、
最終的な断熱性能を決める
ときに重要なのは熱抵抗値です。

熱が伝わりにくい物質でも、
薄かったら効果はありません。

それなら
熱が伝わりやすくても
厚みが3倍もあった方が
良いという理屈です。

では木の熱伝導率は
どれぐらいかと言うと、
だいたい0.19ぐらいです。

一般的に使われている
グラスウールだと0.038、
高性能なスチロール系の
良いものになると0.019
になります。

0.02のボードに比べると、
ざっと10倍です。
10倍熱を通しやすい。

良いグラスウールでも
5倍の熱を通しやすい
ということです。

つまり、40cmの木を
使ったとしても、
グラスウールに直すと
8cmということです。

40cmもの太い丸太を
使ったとしても、
グラスウールに換算すると
8cmにしかなりません。

ログハウスはよく、
薪ストーブを使いますよね。

あのぐらいの熱量がないと、
丸太を組んであれだけの
広い空間ではなかなか
温まらないということです。

これが別荘なら良いです。

でも普段暮らす家として
ログハウスのイメージで
つくると、暖かいと思ったら
実際は寒かったということが
あるようです。

場合によっては、
ログハウスではなくて
木の板を断熱材の代わりに
貼って断熱工法と言ってる
ところも見たことがあります。

イメージはわかりますが、
理論的に考えると
難しいんですね。

こういうことも
知識として知っておかれると、
住んでから違うということが
なくなると思います。

ぜひ覚えておいて
いただければと思います。