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ホーム > ブログ > YouTube > ①LIXILとYKKの樹脂窓の性能差②断熱窓を付けるとコールドドラフトが心配③パッシブハウスは必要か?④同じ大きさなら平屋よりも2階建てが高いのか
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 | 2023.03.10

①LIXILとYKKの樹脂窓の性能差②断熱窓を付けるとコールドドラフトが心配③パッシブハウスは必要か?④同じ大きさなら平屋よりも2階建てが高いのか

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼遮熱窓と断熱窓の違いを解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/syanetsu_dannetsu_mado/

窓を扱っている会社さんは
いろいろありますよね。

例えば外国製もあれば、
日本製であればYKKさん、
LIXILさん、シャノンさんなどが
あったりします。

その会社によって微妙に
ガラスの性能など変化があるので、
全ての窓を集約してお話するのは
難しかったりします。

なので私が参考にしている窓は
YKKさんとLIXILさんの窓だと
思ってください。

この2つは
日本のシェアが大きいですからね。

特に樹脂窓については
YKKさんがトップで、
北海道だとLIXILさんが
トップだったと思います。

最近はLIXILさんも
樹脂窓を頑張っているので
YKKさんを逆転することも
あるかもしれません。

ちなみに当社も
今年からLIXILさんの窓に
変えました。

まもなく上棟する家も
LIXILさんのEWを使っているので、
気密がどのくらい上がっているのか
楽しみです。

最近は性能評価申請をする
お客さんが多いです。

補助金申請の関係で
性能評価を出して、
耐震等級3という称号をもらいます。

耐震等級3だと
地震保険に入りやすくなるし、
贈与申請も性能が高い家なら
贈与金額は通常より倍まで
税金が掛からなくなります。

こどもエコすまい支援事業と
贈与の関係と地震保険、
この3つを有利に進めるために
性能評価申請をやることが
最近は多いですね。

そこでLIXILさんの窓を使って
性能評価申請をしたところ、
UA値計算的には下がりました。

同じ樹脂窓を使って
メーカーさんが違うだけだし、
金額もそんなに変わりません。

性能も良いということで、
窓ひとつ取ってもやっぱり
大切だなと改めて思いました。

さて本題に入ります。

南側の吹き抜け窓は
断熱窓か遮熱窓、
どちらが良いでしょうか?と。

冬の夜はコールドドラフトで
冷気が下りやすいのでは?と
考えておられるようです。

千葉県で6地域ということですが、
比較的、暖かい場所ですよね。

そういう所であれば、
きちんとした樹脂窓を使えば
コールドドラフトで冷気が
下りてくるのは感覚としては
多分ないと思います。

どうしても気になるなら
ハニカムブラインドを付ければ
解決すると思います。

家の1階は隣家の影になり
日射が入らないから
遮熱窓にしようと思っています、
というコメントもありました。

これは正解ですね。
そもそも日射取得が
できませんからね。

当社でもいま施工している家は、
立地条件的に日射取得が
難しい場所に建てています。

そんななかで、
冬至の午後12時までは
日射が入る部屋があります。

それ以外の部屋は入らないので、
日射取得は考えない。

2階は全て入るので、
そちらで日射取得をする、
という感じです。

ご主人さまもそういう条件を
感覚でわかっている方なので、
2階をリビングにしました。

1階は寝るだけの場所なので、
場合によっては床下エアコンで
寝る前に暖かくなれば問題ないと
お考えです。

なのでこういう考え方であれば、
ちゃんとした樹脂窓を使えば
良いと思います。

なにしろ1階から
日射が取れないということは
2階を断熱窓にして2階から
日射を取った方が良いと思いますが、
家の間取りや土地の向きまでは
コメントからわからないので、
想像でお答えさせていただきました。

では次です。
同じ動画にコメントをいただきました。

Low-eガラスも
断熱窓と遮熱窓と
分かれていますか?
というコメントです。

動画でも解説しましたが、
Low-Eガラスの付け方によって
遮熱窓・断熱窓を変えます。

そのLow-Eガラスを
外側に使うのか内側に使うのかで
熱の反射が変わるわけです。

詳しくは
メーカーさんのHPを
ご覧いただくと良いでしょう。
詳しく書いてあります。

では次ですね。

▼①当社の家づくりの考え方②床下エアコンに向いている断熱材は何か?③床下エアコンは床置き?壁掛け?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kangae_yukashita_aircon/

将来、パッシブハウスを
手掛けてみたいですか?
というご質問です。

これは正直に言うと、思いません。

なぜかと言うと
パッシブハウスは
かなり大変だからです。

断熱材をバンバン張って、
樹脂窓を付ければできる
という問題ではありません。

熱の損失など細かいところを
みていかないといけないので、
ものすごく手間が掛かります。

それに、パッシブハウスを
つくるメリットを私はそんなに
感じていません。

パッシブハウスを作らなければ
すごく寒くなっちゃうとか、
すごく暑くなっちゃうとか、
すごくエネルギーコストがかかる
という部分ではないです。

お金の話で言うと、
割に合うのかと言ったら
私が建てている地域では
割には合いません。

これが-20℃の世界が
半年も続くような地域なら
そこまでやらないと暖かく
感じないし、エネルギーコストも
かかるのでやるでしょう。

私が作っている地域では
パッシブハウスを作らなきゃ
いけない理由もないし、
メリットがある感じでもないです。

なのでパッシブハウスは
手掛けてみたいとは思いません。

もちろん依頼があれば作ることは
できると言えばできますが、
お金も掛かるし、パッシブハウスに
なるとある程度はこうしないと
いけないということも出てきます。

パッシブハウスのことを
バカにしているわけではないし、
パッシブハウスを作っている方を
否定しているわけでは全くありません。

素晴らしい家だと思いますが、
私はそういう意見だという風に
ご理解いただければと思っています。

では次です。

▼平屋の長所・短所を解説します
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/hiraya_chosho_tansho/

2階建てと比較して平屋が高くなるのは
同じ床面積で見た場合ですよね?と。

土地と床と天井などが増える分、
平屋の方がコストアップする
という理屈は、同じ坪数なら
2階建ての方が高いですよねと。

変な比較をされて
平屋下げが横行している気がする
というコメントです。

文面から
わかりにくいところがありますが、
こういう理屈があるんですかね?

まず同じ坪数同士なら
2階建ての方が高いですよね?
というのはケースバイケースです。

例えば15坪の平屋と
15坪の2階建てがあるとします。

このコストはおそらく
ほとんど変わりません。

15坪の2階建てを
建てるのは意外にお金が
かかります。

製造で言うと、
ロットが少なすぎて
解消できない感じ。

15坪の2階建てはすごく狭いので、
物も置けないし大工さんも
材料を動かしながらやったり
小出しに搬入する手間がかかったり
するわけですね。

15坪の2階建ては
私も作ったことはないですが、
15坪の2階建てと15坪の平屋なら
15坪の平屋の方がやりやすい。

逆に30坪の平屋と
30坪の2階建てなら確実に
30坪の平屋の方が高いです。

これはなんで?と言われても
難しいのですが、
構造材・基礎材・窓の金額など
全て計算すればわかります。

なぜ同じ坪数同士なら
2階建てが高いですよねと
断言されるのかはわかりませんが、
2階建てと比較して平屋が高くなるのは
同じ床面積で見た場合ですよね、
というのもそんなことありません。

ざっくり言うと
35坪の2階建てよりも
30坪の小さい平屋の方が高いです。

2階建ての35坪と1階建ての30坪で
違うかと言ったら30坪の平屋の方が
大工さんの手間は掛かります。

まず屋根からして手間がかかります。
大きい屋根は手間がかかりますからね。

屋根の下地を組むのも
手間が掛かるし、野路板を張るのも
手間が掛かるし、極端な話、
30坪とか35坪クラスの平屋は
上棟が1日で終わらなかったりします。

それだけでも手間がかかるのは
わかりますよね。

ただこういうのはあります。

40坪の2階建てと30坪の平屋で
どっちの方が安いのかと言ったら、
30坪の平屋の方が安かったりする。

どういう条件で比較するかで
金額は変わるので難しいですね。

参考になれば幸いです。