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動画コンテンツ
 | 2020.04.25

耐震と制震の違い

以前に付けては
いけない制振装置
みたいなタイトルで
動画を配信しました。

付けてはいけない制振装置

その動画のコメントに、
この制震装置では
ダメなんですか?
みたいなコメントを
いただきました。

そこは私の説明が
悪かったので、
もっと簡単に説明を
させていただきます。

大事な話なので、
ぜひお聞きください。

そもそも
耐震と制震は
どういう意味なのか
先に解説します。

耐震というのは、
車で言うとボディを
固める、シャーシを
頑丈にするという
ことです。

建物で言えば、
構造体をきちっと
固めるというのが
耐震です。

制震というのは
揺れを軽減すると
いうことです。

車で言えば
サスペンション
みたいなものです。

この2つが
合致すると、
揺れを軽減しながら
良い建物になると
私は思います。

車に例えると
わかりやすいと
思います。

山道を走っていると、
いろんな力が
かかってきますよね。

それをボディだけで
耐えるのは
なかなか大変です。

しっかりした
ボディであれば
良いですが、
ボディが心もと
なかったらやっぱり
まずいですよね。

ボディだけで
やりましょうという
考え方もあれば、
サスペンションで
力を逃がしながら
ボディの方も
手伝ってもらうという
考え方もあります。

ただサスペンション
だけでもたせよう
というのはちょっと
怖い感じがしませんか?

サスペンションは
車でみれば多分4〜5本
しかないですよね。

それだけで
大きいボディを
全部支えるのは
普通に考えても
ちょっと危ない
感じがしますよね。

耐震は骨組みを
固めることなので、
壁に構造用合板を
貼るとか、筋交いを
貼ることをします。

当然ですが、
床も剛性を高める
とか天井の方でも
剛性を高めるとか
基礎もちゃんと
剛性を高めると
いうのが必要に
なります。

今回は壁だけに
特化して制震も
兼ねますので、
こうやって壁を
固めると。

まず壁を固めた上で
シャーシを固めた上で
サスペンションを
つけるという考え方が
ひとつ。

この場合は
あくまでも最初の
揺れを車で言うと
応力を吸収して、
心もとない時は
壁の方で
頑張りましょう
という感じです。

もう一つの
制震装置というのは
そもそも壁と
合体したような
イメージです。

筋交いのように
付けてある
制震装置が壁の
代わりにもなるし、
筋交いの代わりにも
なるというような
考え方です。

この考え方が
なぜ怖いのかと
言うと、これも
前の動画でも少し
解説しました。

付けてはいけない制振装置

壁の面積に
打ち付ける釘の数の
耐力と、金物が
取り付けてある耐力が
明らかに違います。

仮に耐震の
筋交いが破断をして
しまっても、壁で
持つことができます。

仮に制震の方が
破断した瞬間には
支える物がないので
どう見ても不安定要素が
大きいと思います。

なぜこれで
いいかと言うと、
国が規定する計算式で
言っちゃうと
耐力が出る計算に
なるんですね。

なので
耐震の方法でなくて
制震で代替えをしても
同じ計算になるから
これで良いと言われる
方もいると思います。

実際に同じ大きさと
同じものを付けて
実験をしているか
どうかはわからないので
なんとも言えませんが、

最終的には
地震がきたときに
本当にどうなるのか
という話になります。

卓上の計算値と、
現地の計算では
やっぱり違います。

なぜかと言うと、
実際に地震が起こる時は
家が建ってる所の地盤の
強さもあります。

実験棟の中で、
コンクリートの上で
建ててやるのと
実際には違う条件に
なってしまいます。

なので最終的には
どちらが良い悪いではなく
いろんな要素の中で
どちらの方が客観的に見て
安全なのかというと、
私は耐震だと思います。

なぜかかと言うと、
車のボディを
剛性を高めた上で
サスペンションも
活かせるという方法なのか、
ボディはそこそこで
サスペンションの剛性で
何とかなるのかと
言ったら、F1を見ても
ボディをカーボン
モノコックで作ってまず
固めてからやるという
手法を採ってますので。

構造物という
構造体で考えた時も
その方が正論なのかな
という気はします。

より安全性が高くて
長い目で見て
どこで建てても
客観的に良いと思うのは
私は耐震かなと思います。