facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > YouTube > 基礎断熱に発泡ウレタンを使うとボロボロになる
YouTube
 | 2020.05.30

基礎断熱に発泡ウレタンを使うとボロボロになる

今回は
発泡ウレタンについて
解説をします。

発泡ウレタンの解説は
何度かさせて
いただいていますが、
私は決して発泡
ウレタンが嫌いな
わけではないです。

発泡ウレタンも
使い方によっては
本当に良い物だと
思います。

ただ発泡ウレタンが
普及しすぎて、
何もわからずに
使ってる人が本当に
多いところが一番、
問題だと思っています。

発泡ウレタンは
他の動画でも解説を
してきましたが、
壁の中で気密を
取り過ぎて逆に怖い
部分もあります。

「発泡ウレタン断熱材」を使用するときに気を付けるポイント

発泡ウレタンを
壁の中に吹き付けると
気密を取るので室内で
湿気が出た時に
この湿気をどうやって
出すのか考えた方が
良いと話しました。

あと怖いのは、
スキンカットの
問題ですよね。

壁からはみ出すほど
発泡ウレタンを
吹き付けたときに、
はみ出た部分、
表皮をカットすると
弱くなります。

第三者機関いわく、
長期的に見ると
20%ぐらいは
熱抵抗値が下がる
と言われています。

実際私が見てて
まともな会社さんは
発泡ウレタンを使っても
スキンカットはしない
ようにしています。

あとは
発泡ウレタンを
屋根断熱に使うときに
湿気が入った時に
湿気が出るように
空間をつくらないと
いけません。

そういう専門の
部材もあるので、
そういう部材を
使った上で吹き付け
すれば良いです。

そういうことが
全くわからないで、
普通に野地板に
吹き付けているのを
見たことがあります。

本当に怖いです。
野地板はそもそも
そんなに湿気を通す
ものではないですから。

今回、私が
問題提起したいのは、
発泡ウレタンで
基礎断熱をする
場合なんですよ。

これは問題があると
言えば問題があります。

基礎のコンクリートは
蓄熱体になるので、
発泡ウレタンで
あまりにもふさぐと
蓄熱されなくなって
しまうので、そこを
どう考えているのか
気になります。

単純に冷たい
コンクリートを
断熱するという意味で
やっているんだから
良いんだよという
考え方もあるかも
しれません。

ただせっかくの
蓄熱体である
土間コンクリートを
ふさぐのはちょっと
もったいない気が
します。

ただそこは
そんなに大きな問題
ではありません。

この発泡ウレタンは
どういうものを使うか
というのが大事です。

発泡ウレタンには
いろんなものがあります。

発泡率と言って、
すごい硬いものだと
2倍発泡、3倍発泡と
いうものがあります。

要は2倍か3倍しか
膨らませないという
そんなすごい物は
住宅じゃ使っていません。

だいたい住宅で
使っているのは
30倍発泡か100倍発泡の
2種類だと思います。

30倍発泡は
硬質ウレタンフォーム
といって硬いです。

湿気を通しにくい
というやつです。

100倍発泡は
軟質ウレタンフォーム
と言って、触ると
すごく柔らかいです。

その代わりこれは
湿気を通しやすいです。

なので壁は
軟質の方が湿気を
通すので良いという
考え方もあります。

逆に硬質にして、
湿気を出さない分、
換気で出すという
考え方もあります。

ただ床に吹く時に、
100倍発泡は
正直まずいです。

なぜかと言うと、
土間コンから水分が
1〜2年ぐらいは
出るので、そこに
柔らかい100倍発泡を
吹き付けちゃうと、
水をどんどん吸って
グズグズになるという
ことがあるんですよ。

なので
みなさんが基礎断熱を
発泡ウレタンでやるなら
間違いなく100倍で
やっちゃ絶対ダメです。

ネットで検索すると、
入れてる発泡ウレタンは
100倍発泡じゃないの?
と感じることもあります。

発泡ウレタンを使って
いろんなところを
断熱するのであれば、
使い方やスキンカット、
通気の問題など
ありますが、
そもそも何を使って
いるかというところは
注意してください。

30倍なのか100倍なのか、
30倍だったらこういう
ことを考えて使ってます、
100倍だからこういうのを
考えて使ってます、
というのをちゃんと
理解した上で使わないと、
本当にまずい結果に
なりますのでね。