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ホーム > ブログ > YouTube > 室内にウイルスを拡散させない条件とは?
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 | 2020.02.05

室内にウイルスを拡散させない条件とは?

今回は湿度について
解説をしたいと思います。

この動画を収録したのが
1月ですが、この時期は
ものすごく乾燥しやすいです。

なのでどこのお家でも
加湿器を使いますよね。

加湿器を使う時に、
湿度がどれぐらいになれば
風邪をひかないと
聞いたり言われたり
しませんか?

私の女房も毎日、
50%以下になると
風邪をひいちゃうと言って
一生懸命に加湿しています。

ただこれって、なんで
50%なのかということを
意外に知らない方が
多いと思います。

一般的に言う湿度とは、
「相対湿度」のことを指します。
少し解説しますね。

飽和水蒸気量と言って、
空気中にはこれ以上の
水蒸気を含められない
という箱があります。

その箱に、実際に
どのぐらいの水分が
入っているのかというのが
相対湿度と言います。

この飽和水蒸気量の箱は、
室内の温度によって
変わります。

室温が低いと
箱が小さくなるし、
室温が高いと
箱が大きくなります。

一方で「絶対湿度」という
ものがあります。
正式には「絶対容積湿度」。

絶対容積湿度は
グラムで表すことができます。

1㎥中に、水分が
何グラム入っているのか。

一般的には相対湿度で
50%、60%と言っていますが、
本来であれば容積当たりの
グラム数で考えたほうが
正しいんです。

ただそんな事を言っても
1㎥あたり何グラムって
普通はわかりませんよね。

ではどうやって
計算するのかというと、
今は便利なアプリがあります。

例えば室温が22℃、
湿度が50%としましょう。

そうすると絶対容積湿度、
箱の中に入っている水分の
重さが大体9.7g。

これが15℃しかない
寒い家としましょう。

15℃しかない家ですが、
湿度が同じ50%とします。
すると水分が6.4gになります。

では薪ストーブとか炊いて
室温が30℃もあって
湿度が30%しかないとします。

するとこれでも
水分は9.1gあるんですよ。

【30℃で30%】ここだけを
見てしまうと30%で
ダメだと思いますよね。

でも実際は
水分が9.1gあるし、
22℃で50%だと9.7gなら、
空気中の水分量はほぼ
変わりませんよね。

では絶対容積湿度は
どのぐらいが良いのか?

これはかなり幅があって、
夏なら13g以下、
冬なら8g以上にはしたい
という感じです。

※8g程度なら、
インフルエンザウイルスの
生存率が5%程度になります。

ただ体感差があって、
8gだと少し乾燥感を
感じる方もいて10gが良い
という方もいます。

私は当社のモデルハウスへ
行くと、10gでは気持ち
悪く感じるので8gぐらいが
ちょうど良く感じます。

このように
好みもありますので、
一応、幅があると思って
ください。

パーセンテージは
ある一定の条件で成り立つ
ものであって、何でも
パーセンテージで考えると
加湿しすぎていることもあります。

その湿気が悪い所に
行ってしまうと、
内部結露を起こす
可能性もあります。

またガラスやカーテンに
湿気が付いてカビがはえる
ということもあります。

このような無料アプリが
ありますので、ちょっと
計算してみるとなかなか
面白いと思います。

ぜひ試してみてください。