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 | 2023.12.25

①昨年に建てた大手ハウスメーカーの鉄骨住宅が寒いのですが・・・②四季を感じる家とは、どんな家?③できる風ハウスメーカーが増えている④時間は有限⑤紹介の闇

今回は質問コーナーです。
まずは最初のコメントです。

「昨年、大手ハウスメーカー(鉄骨)で家を建てましたが、冬になると非常に寒く感じ、断熱リフォームを検討するようになりました。屋根裏からカメラを使用して壁の内側に100倍の発泡ウレタンを充填するという施工方法をネットで見つけましたが、おそらく防湿シートは貼れないものと考えています。スキンカットをしないため、まだ問題がないのかどうか不安ですが…。この点について、ご意見をいただけますと大変助かります。」

本当に残念な結果になってしまいましたね。ハウスメーカーさんで鉄骨住宅を作るのはなかなか難しいんです。私も今ちょうど群馬県玉村町でお客さんのお家を作っていますが、動画やメルマガでも見せましたけど、100年住宅を31年で立て直すということもあります。鉄骨系のメーカーさんのやつで、躯体としては100年持つぐらいの鉄骨を使ってるし、ちゃんと防水処理もしてるんだけど、それ以外が全くダメなんです。たしかにフレーム(骨組み)はお金をかけてるなと思う工場を作ってて、ちゃんと精度も高いですし、厚みもあって防水処理もしてるから持つだろうなと思うんだけど、それ以外は全然持たないという感じ。外壁・床・断熱とか、キッチン・お風呂なんかも既製品で、正直に言うとそんなにいいものを使ってないので、その辺りは持たなくなるから、結局は60年保証という名の下でずっとお金を払って(直していくか)どこかでフルリフォームをすることになる。

ただ、ハウスメーカーさんの家をフルリフォームするのはなかなか大変なんです。なぜかというと、使っているものが全部ハウスメーカーさんの規格だからです。窓なんかはハウスメーカーさんのオリジナルの規格なので、内窓をつけようと思っても全部オーダーサイズになってるのでお金がかかっちゃうんです。その他にもいろいろと規格が違うので、ちょっと下衆な言い方かもしれませんけど、一般的な会社がリフォームしにくいようにしてるのかなという感じがします。

鉄骨系というのは厳しいです。その中で、昨年(建てたばかりの)家の壁を全部剥がして断熱材を入れるとか、発泡ウレタンを吹いて気密シートをするというのは難しくて、外張り断熱をしないといけなくなってしまうので、今ある壁の中に屋根裏からホースを突っ込んで発泡ウレタンをシューッと吹くスキンカットはしないで、壁の型枠がある感じだから、その中にシューッと入れればいいんじゃないかと仰っています。そういうことができる家ということは、鉄骨系の外張り断熱をしてるのかもしれない。でも鉄骨系で外張り断熱をしていても、そんなに寒いということは、もしかしたら壁の断熱材の問題じゃなくて、窓からの冷気がすごいんじゃないかという気がします。

このパターンだと、一番最初にやることは窓の強化をすることが基本原則です。鉄骨の場合は基本的に外張り断熱をしないと熱橋がすごいんです。鉄骨住宅を作るんだったら基本は壁の中に入れる内断熱じゃなくて外側に張る断熱をしないといけない。それをやっても鉄骨の場合は暑いし寒いけど、鉄というものの性質なので仕方ない。

まずこの方がやるべきことは全部の窓に内窓をつけること。ただ、さっき言った通り、一般的に市販されている窓の規格とは違うから、内窓もオーダーになるはずなので、すごく高くなっちゃうけど、そちらの方が確実です。その上で、断熱材を壁の中に入れたいんだったら、入れてもいいと思う。ただ、発泡ウレタンはよく「隅々まで◯◯」と言うけど、そんなことはないんです。液体じゃないので、こういう単純な四角い箱だったらいいけど、そこまでの圧力はまずかからない。なので仮に上からシューッとやるなら、ホースを一番下まで下げてシューッとやるのを繰り返せばいいかもしれないけど、本当に繋がってるかどうかなんて確認しようがない。ずっとやっていったら、コンセントや配線に当たると思うし、まかり間違ってコンセントボックスの中に入っちゃうと、それが悪さをする。昔にも、コンセントボックスの中に発泡ウレタンが入っちゃって、発泡ウレタンの中に入ってる液体とコンセントの中の金物が化学変化しちゃって、コンセントから青い汁が出たという事故がありました。今そういうのを使ってるかどうかはわからないけど、見えないところにやたら何かを含むのは怖いので、やらない方がいいかなと思う。

まずは窓を強化すること。あとは壁を剥がして断熱をするのかどうかというところです。ハウスメーカーで鉄骨の家を建てるとこうなりがちなので、みなさんは気をつけていただけたらいいなと思って取り上げさせてもらいました。

次のご質問です。

「積水ハウスや住友林業は、断熱材ガンガン入れるより四季を感じて、っていうハウスメーカーだからと住宅四天王の人がゆーとりました。」

住宅四天王さんというYouTuberさんがいるみたいで、私は知らないんだけど、面白いことを言いますね。そういう風にメーカーさんも言ってるのかな、でも四季を感じるということは夏は暑くて冬は寒いということになってしまいそうです。

自然に即してるといえば即してるけど、これだけ今みたいに暑いと自然に即したくない気もします。住宅四天王さんは皮肉で言ったのか、そういう情報として発信したのかは(わからないけど)、いずれにしても面白いですね。四季を感じるという言い方もあるんだなと思いました。

では次です。

「誰も得しないコメントは存在することがありますね。建築系の他のYouTubeチャンネルでも、そのようなコメントが面倒くさいと感じる人もいます。私個人としては、論理的に、ここでは別の考えもあるのではないかという意見は受け入れられると思いますが、相手を攻撃的に非難し、その理由を非公開にするようなコメントは微妙かもしれません。

近年の高気密高断熱住宅について、できる風ハウスメーカーが増えているようです。高気密高断熱住宅を宣伝しながらも、気密測定を行わない場所もあるようです。これでは職人さんたちも何が良くて何が悪かったかを学ぶ機会が限られると感じます。」

これはどうなんですか? こういう風に聞いたんだけどどうなの? 具体的に言うとどういう意味なんですか? という質問をいただくのは全然構わないし、いいと思うんですが、一番 私がカチンとくるのは、思い込みだけを書かれて、そんなの嘘だとか何を見てあなたは言ってるんですかと言われることです。そんなことを書くんだったら、見なければいいのにと思います。

できる風ハウスメーカーが増えていると、私も感じます。床下エアコンをやってますと言いながら実際は失敗してるという会社はあるし、高気密・高断熱住宅と言いながら発泡ウレタンだけで気密を取って全く測定しないとか、他にもいろいろあります。第一種換気が標準と書いてあるけど、そもそもこの家に第一種換気は効くのかなと思ったりすることもある。

あまり言うと変に捉えられちゃうけど、新住協に入ったり、松尾先生のセミナーに出たりして、それをマーケティングに使ってるという住宅会社さんが多いような気もします。正しいことをやって真面目で人を騙さず信念を持ってやってる人なんてかなり少ないです。ビッグモーターの事件もありましたし、大きなところでもきちんとしてるところもあれば、してないところもある。小さなところでもそうです。世の中はそれが当たり前と思っていないとまずいです。

次です。

「世の中にはさまざまな人がいますので、大変だと思いますね。本当に素晴らしい家を建てようとしている工務店さんが少ないため、探すことが非常に難しい状況だと感じます。藁にもすがる思いで、とんでもない質問をされたのでしょうね。工務店が得意でないなら、自分で得意な工務店を見つけるしかありませんね。それは自分が一生住む大切な家ですから。

小暮さんもストレスがたまることでしょう。でも、そういった愚痴なども聞けて、そういう人もいるんだなと感心し、面白いですね。小暮さんもどんどん愚痴を聞かせてください。お待ちしています。」

ありがたいです。メルマガでは愚痴りますから、メルマガは一応 YouTubeとは違って私の専門チャンネルとして愚痴ってますので、ぜひご興味のある方は読んでください(笑)。