facebook
instagram
youtube
ホーム > ブログ > YouTube > ①床下エアコンで暖房をしない②小屋裏エアコンを使うと床下が結露するか③夏に風呂を乾きやすくする方法④階間エアコンの気になる所⑤床下エアコン+屋根裏エアコンに吹抜は必ず必要か?
YouTube
 | 2022.09.21

①床下エアコンで暖房をしない②小屋裏エアコンを使うと床下が結露するか③夏に風呂を乾きやすくする方法④階間エアコンの気になる所⑤床下エアコン+屋根裏エアコンに吹抜は必ず必要か?

今回は私のメルマガに
質問をいただきましたので
お答えしたいと思います。

床下エアコンは
2階の締め切った部屋が
暖まるのでしょうか?と。

またどのようなルートで部屋に
暖気が流れるのでしょうかと。

毛布布団がいらない冬など
想像がつかないです、
というコメントです。

単純に言うと、
部屋は床下エアコンで
暖めるわけではありません。

床下エアコンはあくまでも
補助器具という考え方です。

基本は日射取得を使って
家の中に熱を入れて、
それを保存するという
考え方が正しいです。

床下エアコンを掛けて
暖かい空気をクルクル
回して暖めるわけでは
ありません。

ただ2月の冬頃で
雪がずっと降っていて、
なかなかこの1週間は
日射取得ができない
というときもあります。

そういう時に
床下エアコンを使って
暖めるわけです。

当然、ちゃんとした
断熱をしていて、
窓もいい物を付ける。

あくまでも窓は南側の
日射取得面に大きな窓を
付けるべきですし、
西・北・東はなるべく
通風ができる程度の窓を
付けます。

肝は外側をいかに
ガードするかという
ところです。

そのような条件で、
暖かい空気を入れてあげれば
家の中で保存されます。

恐らくこの方は
こういうお家に住まれたことが
ないので、なんとなく
暖かい空気で暖かくなると
イメージされたと思います。

それから基本的に断熱を
ちゃんとしているお家であれば、
生活熱だけでも家の中の室温は
18℃ぐらいになります。

これに2℃プラスするのか
4℃プラスするのかは、
その時の熱量によって
変わっていきます。

これが一般的な住宅だと
12°Cぐらいになります。
昭和の家だと6℃ぐらいでしょう。

人間が快適に過ごす温度は、
一般的には18°C以上と
よく言われます。

ヨーロッパかどこかの基準でも
18℃を基準として計算する方も
いますが、私は18℃は難しいと
思います。

やっぱり22℃ぐらいはないと
寒いという気もします。

当社のお客さんでも、
20°Cぐらいで暖かいと
言われる方もいれば、
24℃でも寒いという人も
中にはいます。

なので私の中では
22℃という基準で過ごすのが
暑くもなく寒くもなく
動きやすくてエネルギー
コストも掛からないと考えます。

日射取得をやれば
あっと言う間に22℃は超えていくし、
日射取得がない時に床下エアコンを
使っても22℃ぐらいならそれほど
エネルギーも使いません。

羽毛布団がいらない冬は
想像つかないとのことですが、
こういう理屈があって、
実際に体感しないと
わからないですよね。

さて次のご質問です。

小屋裏和婚を使うと、
床下に冷気が溜まって
結露につながりませんか?
というご質問です。

極端なことを言うと、
床が穴だらけで冷気がどんどん
溜まって、基礎は暖かかったら
結露をする可能性はあります。

でもこれも難しいです。

まず熱を逃がす設計を
している家であればそんなに
暑くはなりません。

そこで屋根裏エアコンを
使えば、冷気がゆっくりと
落ちていきます。

下に落ちていくほど、
温度は室温と混じりながら
緩和されていきますから、
床下に到達するころには
そんなに冷たいわけでは
ありません。

つまり床下で
結露はしないわけです。

ただなんとなく
床が冷えてくるので、
ちょっと気持ち悪い感じはします。

さて次です。

夏場の高性能住宅の浴室は、
どのように乾燥するのでしょうか?と。
冬は乾きやすく、夏は乾きにくい
気がしますとのコメントです。

お風呂は室内の一部に
空間があるだけなので、
最終的にはエアコンを
回してあげると乾いていきます。

あとはお風呂に窓を付けて
熱を多少でも入れるのが良いです。

もちろん高性能な窓を付けて、
熱損失をしないようにして
その熱で湿気を飛ばしやすく
するのが一番の方法です。

簡単なのは、浴室のドアを
開ければ室内の空気は回るので、
お風呂の床は乾きやすくはなります。

基本的にお風呂は乾きにくいです。
北側の西とか北側の東の、
一番日も当たらないような
暗い場所に置くことが多いですからね。

そういう意味で、
配置を工夫することも
あるかもしれませんし、
窓を付ける方がいいかも
しれませんし、窓を開けて
自然に乾くまで待つのが
良いかもしれません。

この辺りはいろんな方法が
ある感じです。

では次です。

階間エアコンにも興味がありますと。
御社での取り組みや今後の展開を
教えてください、とのコメントです。

階間エアコンは、
おそらくやらないと思います。

私の中では、冷房に関して
どうなのかな?と思うところが
あるからです。

冷房の冷気は下へ降りますよね。
なので1階はダイレクトに
冷えて良いとは思いますが、
1階は屋根から遠い部分で自然に
温度が下がりやすくなるので、
そこを一生懸命に冷やすのは
効率としてはあまり良くないと
思います。

逆に2階の足元は寒くなります。
足元が寒いのは本当に気持ちが
悪いと思います。

暖房の暖気は上へのぼるので、
2階は暖かいですが、
日が当たりにくい冬は1階が
寒くなります。

一般的に2階は
寝るスペースを取ることが多いですが、
寝る時に暑すぎても気持ち悪いです。

人によっては、布団を掛けないと
安心できないと言う人もいます。

暖かい方がいいけど、
寝る部屋が暑すぎると
布団が掛けづらくなるのは
気持ちが悪いですね。

1階はリビングにすることが
多いですが、暖かい熱が必要な
1階よりも2階にいきやすく
なってしまいます。

あとは階間のスペースは
そんなに広いスペースではないので、
すごく暑い時に思い切り温度を
下げていくと、冷気溜まって
噴射の方が上手くいかなくなると
場合によっては結露するかな
という感じがします。

なので今のところはやらずに
床下エアコンと屋根裏エアコンで
やるのが経験もある分、
自信を持ってお客さんに
提供ができるというところです。

最後ですね。

吹き抜けがないと
床下エアコンや小屋裏エアコンは
成立しないのでしょうか?
というご質問です。

成立しないことはないです。
吹き抜けがないお家で
やっている場合もあります。

ただその場合は
別ルートで冷気・暖気を
配分したりしないと、
階段だけで熱を上げ・下げ
するのは難しいし、
効率が悪くなります。

例えば平屋は
吹き抜けがないですよね。

平屋は横に長くて
熱の横移動が難しいです。

30坪ぐらいの総二階は、
言い方に語弊はありますが
空調的にも施工的にも
とてもラクです。

これが変化して
ほぼ平屋になると
熱の移動はいろんな意味で
難しくなります。

当社ではそれを毎回測定して
経験を踏ませていただいて
いますので、常に工夫を
凝らすことができています。

より良いものを
これからも提供したいですね。
今回はそんな感じです。