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ホーム > ブログ > YouTube > ①吹抜にFIX窓を設置する場合の注意点②デザイナーズ住宅にありがちな窓配置③内樋(隠ぺい樋)は雨漏れしやすい④ベランダのない2階掃き出し窓の掃除方法⑤次世代トリプルガラスはアリか?⑥エアコンの風量の設定はどうすれば良いか?
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 | 2024.05.15

①吹抜にFIX窓を設置する場合の注意点②デザイナーズ住宅にありがちな窓配置③内樋(隠ぺい樋)は雨漏れしやすい④ベランダのない2階掃き出し窓の掃除方法⑤次世代トリプルガラスはアリか?⑥エアコンの風量の設定はどうすれば良いか?

今回は質問コーナーです。まずは最初のご質問です。


2階南側の吹き抜け窓によく日射取得用の大きなFIX窓がついていると思います。吹き抜けの奥壁に窓があるとどうしても届かないので掃除ができないことが気になっています。またキャットウォークをつけたりする例を見ますが、小暮さんはどうしていますか?

私の場合は基本的には吹き抜けにつける大きな窓は掃除ができるようにはしています。要するにキャットウォークなりをつけてそこまで行って窓を掃除する。なぜかというと、吹き抜けにつける窓というのは日射取得を前提としているからです。

冬の太陽は特に低いので低い太陽を入れながら1階の奥の暗くなりがちなところまで光が差し込むようにします。冬でも日中であればそんなに電気をつけなくても家の中が明るくなる。1階が日射取得をしにくい状況でも2階から日射を入れるようにする場合はそこそこの大きさの窓にしないとなかなか入りにくいじゃないですか。そうすると窓が大きい分、夏は暑くなっちゃうから、アウターシェードをしなきゃいけないので、キャットウォークなりをつけてアウターシェードをつけるという風に設計します。

あとはそもそも掃除ができないからキャットウォークをつけた方がいいとは思います。デザイナーズ住宅なんかだと、吹き抜けにすごくでかいFIX窓をアクセントとしてつけるんだけど、その部分にアウターシェードは絶対にない。そもそもアウターシェードのような日射カットをする付加物は全くない。

それからデザイナー住宅だと、樋はカッコよくない(という考え)だから、見えない部分に樋をつけるんです。外壁の内側につける感じかな。そうすると見えないから、一体感があってすっきりするんです。でもここの部分にゴミや埃が溜まってくる。内樋の収まりが甘かったり劣化してると、この水がどこかから壁の中に入る可能性があるので、内樋はちょっと怖いんです。内樋ですっきりしてて真っ白くてカッコいいけど、15〜20年後はちょっと怖いかなと思います。

なるべく普通に考えておかしいなと思うことはやらない方がいい。やるんだとしたら、こういうことが起こるんだなという前提で、自己責任という言い方は失礼かもしれないけど、やることが必要です。

あとは同じ方からもう1つコメントをいただきました。


最近はエクセルシャノンなどが採用している次世代ガラスを用いるとトリプルガラスの断熱性能を維持したまま日射取得率も50%を超えていくようです。ならば値段が高いことを別とすると、南側の窓の問題点も解決しそうです。

これはその通りですよね。トリプルガラスの弱いところとして日射取得率がどうしても減っちゃうということが今まではあった。ペアなんかであれば日射取得率が60%ぐらいになるガラスにもよりますけど、トリプルなんかだとどうしてももっと日射取得率が減っちゃう。ただその分家の断熱性能を上げていって少ない日射をうまく利用するという方法もあれば、日射取得が低い分窓の面積を多くするという方法もある。

エクセルシャノンだけじゃなくてYKKさんも出しました。通常の大きさのトリプルガラスの窓でも日射取得率がすごくいいものを使えばハニカムを使わなくてもそれで強化できるということもあるけど、そうは言っても窓ガラスは弱いんです。何を言おうがガラスはガラスなので(日射を)入れることだけじゃなくて出すことも考えなくちゃいけない。

日中に暖めて夜に出すということを考えると、窓ガラスの内側でハニカムなりでガードするのは原則だと思います。特に南側に大きな窓をつけるのであれば、いくら日射取得をして改善したとしても夜になれば冷えます。西・東・北の窓であれば小さいから小さい分、出る量も少なくなるんだけど、(日射)取得するということはある程度大きな量をするわけじゃないですか。ましてや(日射)取得率がよくなったとはいえペアよりも悪いわけだから、大きさは維持しなくちゃいけませんよね。そういう窓であれば損失するといえば損失するわけだから、夜はハニカムを使った方がよりいいのかなという感じがします。

次です。

「エアコンの風量はどれぐらいのすれば良いか?」というご質問ですね。

エアコンの動作について、自動制御が基本だというのは確かですね。室内の温度を感知して、指定された温度に調整するというプロセスはシンプルで効率的です。風量の調整も自動的に行われるのが一般的ですが、特定の状況下では手動で風量を調整することもあります。たとえば、急激な気温変化や空気の循環を早めたい場合には、風量を手動で調整することがあります。

ただし、風量が強くなると室内の乾燥が進む可能性もあります。特に壁掛けエアコンのように風が直接体に当たる場合は、風量を過剰にすると乾燥しやすくなります。一方で、屋根裏エアコンや床下エアコンのように風が間接的に供給される場合は、風量の増減が直接的な快適性に影響しづらいです。

エアコンの性能や使い方は、個々の状況や好みによって異なるため、自分で試行錯誤してみるのも良いと思います。