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 | 2021.02.07

Vol.4 住宅会社の営業トークは嘘だらけ

小暮:
今まで話してきたように、家の性能には、もしものことを考えた上での最低基準っていうのがありますよね。ただ一方で、住宅業界ってやっぱりまだまだそっちの方にいかない。その大きな要因に、大きな会社さんがなかなか性能重視に舵を切らないっていうのがありますよね。一例をあげると窓。松尾先生もいつもおっしゃいますが、窓を良いものを使わないとなかなか性能は上がらないし、コスパも安いのだから、そんな簡単なことをなんでやらないの?って。

松尾先生:
そうですね。

小暮:
例えば、先生や我々は樹脂サッシを使うんですけど、それに関する動画を私は出したんですね、「大手が樹脂サッシを使わない理由」って。そしたらものすごいアクセスがありまして、質問もいただきました。中でもえっ?って驚いたのが、あるハウスメーカーの営業マンさんから「樹脂サッシを使うと地震に対して弱くなる」と言われたらしいんですよ。あとは、「樹脂サッシはものすごく紫外線に弱いので、紫外線の弱い北海道で使うのはいいんだけど、本州からこっちは使うもんじゃない」とかね。いろんなことをいう人がいるもんだなと・・・。

松尾先生:
それは根拠を見せてください、って言ったらいいんですよ。それに紫外線は北海道の方が果たして弱いのか?っていうのは聞いたことはないですね。弱いんだったらその根拠をちょっと見せていただきたいなと思うんです。例えば30年くらい昔の樹脂サッシは表面のコーティングが弱かったから住宅メーカーさんおっしゃるようなこともあったかもしれないですけど、今の国産メーカーの樹脂サッシってアクリル積層っていうものすごく強固な紫外線対策のコーティングがされてあって、太陽光の紫外線の10倍をはるかに超えるようなものすごい紫外線を当てても大丈夫にできている。

小暮:
確か、4万時間?

松尾先生:
ものすごい強度の紫外線をものすごい時間当てて、今ちょっと暗記してなくて申し訳ないのですが、出せって言われたら出せます。出せるようなそういう実験をした上で製品化されているんですね。

小暮:
そうですよね。

松尾先生:
それはグラスウールにもあったやり方ですね。40年以上前で、まだ結露計算とかの原理が確定してない時に、北海道で適当な施工された、しかも「10kgの一般」っていうふにゃふにゃのグラスウールに、もうぐちゃぐちゃなナミダダケが生えてしまった写真をいまだに出して、「ほら、グラスウールは危険ですよ」ってアピールするような理屈ですね。

小暮:
ああ、ありましたね。

松尾先生:
どこの会社でもそうですけど、自社がいいっていうのをアピールするために、また、他社を落とすために何でも言う会社はいっぱいあります。でも、それが正しいことだったら別にいいと思うんですけど、根拠がなかったり、もしくはそれがものすごく古い時代の今はまったくやられていないことを持ち出してきたりする。やっぱり画像の力ってすごくて、日付のところに1974年とか書いてあっても、そこまで皆さん見なくて「あぁこれは危ないわ」ってなってしまう。

小暮:
ひどい話ですね。

松尾先生:
その辺を客観的に判断する力も工務店の経営者にとって重要です。以前、「よくある住宅業界騙しのテクニック」なんて話を、工務店向けの講演会で10個くらいまとめて話したことありました。工務店をやっていると、ありとあらゆる建材屋が頼みもしないのに毎日毎日営業に来るわけじゃないですか。うちの建材はこんなにいいんですよって書いたカタログを持ってくる。上場しているような会社は比較的真っ当な根拠のついた資料を持ってくるし、そこまでオーバートークでもないけど、建材屋さんの中にはものすごくオーバートークで、しかも根拠が薄弱なものを平気で持ってくるんです。残念なことに、そういうのに工務店の親父さん自身も騙されやすい。

小暮:
なんかすごい冷暖房器具が出てきたとかね。でも、わかっている人なら「これで冷えるのかな?」と思いますよね。

松尾先生:
例えば僕は車が好きなのでよく車に例えますけど、自動車メーカーのTOYOTAっていう日本最強の会社がありますけど、TOYOTAのエンジニアにもTOYOTAって会社をやっていたら、ありとあらゆる車の部品メーカーから営業にきますよね。うちのタイヤ使ってくださいとか、うちのボルト使ってくださいとか。その時に、怪しげなオーバートークな方が持ってきたら、採用すると思いますか?って話ですよ。

小暮:
確かに。わかりやすいですね。

松尾先生:
「わかりました、じゃあうちで実験させてもらいます」ってなりますよ。その上で、すごい実験とか計算をやって、「本当にすごいですね」ってなるものはほとんどない。だいたいあの辺の会社って品質管理基準が厳しいってよく聞きますから。やって残って、さらにそこから「いくら?」って話になっていくわけです。ですが日本の工務店の場合は、その検証とか計算過程が一切なくて、いきなり、「で、なんぼ?」ってやっていく。

小暮:

松尾先生:
「社長のためなら頑張ります!」みたいな感じでやったら、社長自身はご満悦なんだけど、それって採用した時点で本当は負けているんですよ。

対談第三弾

Vol.1 Ua値やC値だけでは家の性能は語れない
Vol.2 太陽光発電は得か?損か?答えは明確
Vol.3 もしもの大災害は必ず起こると考える
Vol.4 住宅会社の営業トークは嘘だらけ
Vol.5 営業マンの嘘を見抜く方法
Vol.6 家を知らない人が家を売る怖さ
Vol.7 「断熱材で調湿」は「濡れた布団で寝る」のと同じ
Vol.8 窓と日射について抑えておくべき基本
【03/08公開】 Vol.9 営業マンより消費者の方が知識量は上
【03/13公開】 Vol.10 YouTubeの中にもたくさんの嘘がある
【03/18公開】 Vol.11 耐久性のポイントは耐震性と水害対策
【03/23公開】 Vol.12 おすすめできない製品・部材とは
【03/28公開】 Vol.13 カタログ数値に踊らされてはいけない
【04/02公開】 Vol.14 適正な断熱性能はこのように考える
【04/07公開】 Vol.15 30年先を考えたサッシの選び方
【04/12公開】 Vol.16 いつまでも美しい家のデザインとは