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ホーム > ブログ > YouTube > ①キッチンの床は無垢にしない方が良いか?②床下エアコン+小屋裏エアコンを付けない方が良い家
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 | 2022.03.25

①キッチンの床は無垢にしない方が良いか?②床下エアコン+小屋裏エアコンを付けない方が良い家

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼屋根断熱+天井断熱=最強?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/yane_tenjyo_dahnetsu/

檜の無垢床節ありを採用しており、
塗装について悩んでおりますと。

水回り以外の床は
木の質感を損なわない
無塗装がおすすめと
営業さんに言われたそうです。

小学生の子供が3人居るので
メルドスを2度塗りも
検討していますが、悩んでいますと。

床の塗装について
ご教授いただければ幸いです、
というコメントです。

まずメルドスって
商品名はリボスですね。
これは当社でも使っています。

天然系の浸透する
オイル系のものですね。

床に染み込むので、
色が濃くなるという感じです。

なおかつ弾きが良くなって
耐久性も良くなります。

フローリングワックス
というものがありますが、
あれは表面に油の膜を
コーティングするだけなので
すぐに剥がれてしまいます。

あとは変にツルツルして
逆に危なかったりもします。

なのでフローリングは
あまり使わない方が
良いと思います。

無垢床にメルドスを
塗った方が木にとっても
良いですが、そんなにまめに
塗らなきゃいけないことは
ありません。

趣味もありますから、
1年に1回でも半年に1回でも
構いません。

私の感覚だと
浸透系のものであれば
3〜5年に1回でも
十分だと思います。

質感を損なわないように
無塗装がいいって
営業マンさんに言われた
そうですが、これは難しいです。

うちのモデルハウスも
1階の床は全て杉板ですが、
何も塗っていません。

最初にクリーニングをして
軽くワックスを塗っただけです。

その後 4年半経ちますが、
ワックスは塗らずに
そのままの質感を楽しんでいます。

確かに質感的に言うと良いですが、
現実的に考えれば何かしらを
塗った方が良いかもしれません。

よく聞かれるのは、
キッチンの床は水や油が
飛ぶので極端な話、
フローリングやクッションフロア、
タイルなどにした方が良いですか?
という質問です。

そこだけを考えたら
フローリングやクッションフロアに
した方がいいかもしれません。

タイルは物を落としたときに
割れちゃったり、冬はすごく
冷たかったりするので
やめた方がいいと思います。

ただ無垢を貼って、
そこだけフローリングや
クッションフロアというのは
デザイン的におかしく見えると
思います。

ではどうするかと言うと、
透明のフロアマットなどを
買ってきて敷く方法です。

それが現実的だと思います。

質感を考えれば無塗装が
いいですが、現実的には
難しいというのが結論でしょうか。
最後は好みですかね。

さて次の動画です。

▼①小屋裏エアコン・床下エアコンの正しい使い方②2階の日射取得だけでは不十分?③シナベニヤの仕上げ方法④小さな家の工夫ポイント
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/aircon_nissya_shinabeniya/

床下エアコンと
完全二世帯住宅の親和性は
良いでしょうか?という
ご質問です。

これは
ケースバイケースです。

私は2世帯住宅で両方の家を
小屋裏エアコンと床下エアコンの
1台だけで暖房・冷房するのは
やったことがありません。

あくまで理論的に考えた時に、
これは難しいと思います。

何が難しいかと言うと、
親御さんの年齢と若い方の年齢で
体感に関する感じ方が
違うからです。

例えば冬であれば
若夫婦世帯は暖かいけど、
親御さん世帯は寒がりだったり、
夏であれば
若夫婦世帯は冷やしたいけど
親御さんは冷やしたくない、
みたいなこの温度差を
1台のエアコンで埋めるのは
難しいです。

仮に1階は親世帯、
2階が子世帯だったときに、
床下エアコン・小屋裏エアコンで
1階と2階を空調することは
できなくはないです。

床下エアコンの熱を
2階の床から分配するという
方法もできなくはないです。

冷房も同じで、
ダクティングをして分配する
というのもできなくはない。

ただ夏はどうしても
1階より2階の方が暑くなります。
屋根面の熱がありますからね。

なので2階は
もっと涼しくしたいから
どんどん冷気を出した時に、

強弱スイッチで多少は
コントロールしたとしても
涼しい・寒いということが
出てきたりします。

床下エアコンの場合は、
2階は日射取得で冬でも
暖かくなりますが、
1階は日当たりが悪いと
床下エアコンをどうしても
かけたくなります。

その時に1台で
違う世帯をやるのは
難しかったりします。

できなくはないですが、
やってみて後から体感が
イマイチ良くないから
何とか変更しようとしても
正直、難しいです。

できれば個別に空調しながら、
好きにコントロールできるように
しておいた方がいいです。

あとは階間エアコンと言って
1階と2階の間にエアコンを
付ける方法があります。

これも全く同じで、
温度に対する体感差は
出てきてしまいます。

例えば冷気を吹いた時に、
1階は満遍なく空気がまわって
涼しくなりますが、
2階は足元が冷たくなります。

冬は逆です。

2階は床下エアコンみたいに
心地良くなりますが、
1階はちゃんとした住宅なら
乾燥しがちになります。

あと階間エアコンが怖いのは
結露です。

梁が出ているところで
仮に結露を起こしたときに、
1階の天井裏はすごく狭いので
対応のしようがありません。

小屋裏なら人間が自由に
歩けて目視もできます。

必ず物事には
デメリット・メリットがあるので
こういうのを含めて
住宅会社さんに相談しながら
ベストな方法を探していくことに
なると思います。

エアコンで家を空調できるのは
ものすごくラクだし
メリットも多いのは事実です。

エアコン1台で
温度差がなくなるというのも
事実です。

これは本当に
体感してみないとわかりません。

ただ今回のような
条件で同じようにならない
ことだってあります。

ネーミングや
北海道仕様がどうだとか、
UA値やC値がいくつだとかで
家を作るのは本質ではない
という感じもします。

みなさんの参考になれば幸いです。